心をつなぐアマリリス
近所の家に咲いているアマリリスを見かけたが、可能性の始まりとなるチャンスを逃してしまった悲しい人見知りおっさんの話です。
全然意味わからんと思った方は、ぜひご覧下さい。
近所で見かけた花
出かける途中の道のりで、季節の花「アマリリス」が咲いているのを見かけました。それは民家の庭の外れにこっそりと、でも3つほどの花が堂々たる姿で咲いていました。
思わず「元気だねえ、楽しそうだねえ」と語りかける変なやつ。心に直接何かの返答をもらったらしく、心の底から元気が湧いてくる感覚が少しありました。
用事を終えた帰り道
帰り道にも同じ場所を見ていこうとしたら、そこに人がいました。
ハサミの音がしているので、おそらく花のある庭の主で、植物たちの手入れでもしているのでしょう?
短時間での葛藤
黙って通り過ごすことも簡単だけれど、せめて挨拶はしようと心に誓ったえんじろう。大半の人はそんなの大したことじゃないと思いますが、人見知りの激しい人間には結構これも勇気がいります。
傾斜を転がるような勢いを心のなかに作り、いざ挨拶を結構しようと思った瞬間、相手の方から気軽に「こんにちは」と言われてしまいました。
あらまあ残念、でも警戒されずに声をかけてもらえたことは純粋に嬉しい。
気持ちよく挨拶を返して、温かい気持ちのままその場をすれ違い通り過ぎてしまいました。
湧き上がる後悔
今更振り向くわけにもいかないと言う距離感に達した時、怒涛の後悔の念が込み上げてきました。
なぜそこからもうちょっと話を進めなかったのか?出掛けにアマリリスを見て嬉しくなったこと、前澄んでいた場所ではアマリリスと一緒に暮らしていたこと。せめてただ「きれいなアマリリスですね」だけでも、どうして僕は言えないのだろうか?
そんな思いを心に駆け巡らせたまま、家まで持ち帰ってしまったのでした。
きっとそこから互いに笑顔が生産できたかも知れない。良い気分をこの世に引き出せたかも知れないチャンスだったのに。更に話が発展し、音楽活動の話になったらライブに来てくださるかも知れないじゃないか?考え方に共感してもらえたなら、CDにも興味を持ってくださるかも知れないじゃないか?教室の生徒さんに加わってくれるかも知れないじゃないか?
世の中何が起こるかわからないのだから、チャンスは逃がしちゃいけないはずなのに。人見知りの気恥ずかしさの方がまだ少し上回り、それらを無かったことにしてしまった。
以外でした
実は自分でも意外でした。たかが道端での一瞬のスルーが、ここまでの後悔につながるとは考えていなかったのです。
それよりもライブやらレッスンやらにまでつなげて考えるとは、自分でもびっくりでした。過去の自分なら「そんな話題になったところで見向きもしてくれないだろうから、そんなわざわざ傷つきかねないようなことしたってしようがないじゃん」と考えていたはずです。
これはそれなりに人見知りと張り合えるだけの活動への自信と、他人の反応を信じてみようという気持ちが強まっているからなのだろうと自己分析します。
まとめ
この日感じた後悔は、現状の自分の自信と人見知り度を計れるとても意味のある体験だったと言えます。
きっと今度似たような場面があったときには、更に大きな後悔の衝動に駆られるか、話題を勧めることができるかのどちらかでしょうね(笑)どちらも成長の証拠となります。
焦らず慌てず、人見知りなりに一歩一歩身の丈とともに成長してゆけばよいと思っています。
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