シン・ウルトラマンのセクハラ描写について、映画を見た感想と考察
ウルトラマンの存在は認知してたけどまったく興味がなくて、履修をしないままシン・ウルトラマンを見た感想というか考察となっておりネタバレを含んでますので本編をご覧になった後に読んで頂ければと思います( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
※これは個人の勝手な感想です!
よろしいでしょうか?
ではお話したいと思います。
ウルトラマンはイエス・キリストだ
シン・ウルトラマンを見終わって、すぐに思った感想が「ウルトラマンはイエス・キリストだ!」でした。
聖書に関しては人間学で少しかじった程度の知識ですが、あらゆるところにキリストの誕生から受難、復活までのモチーフがあったように見えます。
本編に触れる前に小ネタから。
まずはスペシウム光線のポーズをご覧ください。
説明不要な有名な必殺技だと思いますが、このポーズ、「十字架」を表しているのです。
え?こじつけじゃないですかって?
まだちょっと聞いてくださいね♡
次に禍特対の青と赤で流星をモチーフにしたと思われるデザインですが、ここにも「十字架」の要素ががあります。
これを説明するのに少し話がそれますが、西洋絵画における、赤、青、黄には意味があります。
赤
キリストを象徴する色で、その流した聖なる血の色です。
クリスマスリースは、キリストのかぶってたイバラの冠が元ネタになってます。
青
聖母マリアの色で、海の星と言われていて、そのまま母なる海の色となります。
黄
ユダを象徴する色で、裏切りの意味があります。
富を得るのが良くない事とされているので黄金を連想させる事から、黄色は良くない色とキリスト教ではされてます。
そしてキリスト教における聖なる色、赤と青をあしらった流星マークがまさに磔に去れたイエス・キリストを連想させるシルエットとなっています。
少し説得力が増してきたのではないでしょうか。
では本編の物語に触れていきます。
光の国のウルトラマンが、人間の神永(キリスト)として誕生。
禍威獣から人々を救うが逆に禍特対(弟子)も含めて反逆者のように扱われ、 最後には究極の自己犠牲により地球を救う。
そして奇跡を起こし地上でもう一度目を覚ます(復活する)。
まさに聖書を再現したかのようなストーリーになってます。
メフィラス星人がウルトラマンに持ち掛けた契約は、「荒野の誘惑」の一説を再現したかのような描写やセリフが満載でした。
セクハラ描写について
一部の方に不評だったセクシーなシーンの多い浅見さんについて。
彼女は気合をいれるために自身のお尻をぽんって叩くのですが、毎回お尻のアップになり、メフィラス星人の技術デモンストレーションで巨大化させられ、脚線美や、スカートの中をローアングルで映す描写がありました。
確かにシン・ウルトラマンの作中に性的魅力をアピールする描写が多くあり、その必要はあったのか?という想いは最初はありましたが、すぐにその意味がわかりました。
これまでの描写は必要だったのかもしれません。
浅見さんは、マグダラのマリアだったのではないでしょうか。
洞窟のマグダラのマリアという大変アートな絵画があります。
マグダラのマリアは伝統的に娼婦であり、カトリックでは罪深い女とされていますが、イエスに罪を許され、イエスの磔を見守り、イエスの復活も立ち会った重要な存在。実はイエスと結婚までしていたと言われています。
メフィラス星人のベーターシステムの場所を探るために、ウルトラマンは浅見さんの匂いを辿るシーンがあります。
正教会ではマグダラのマリア「携香女」の称号があり、聖書の中でも香油を使うシーンがあります。
そのオマージュだったのではないでしょうか。
そして、ラストシーンにて神永が犠牲になる前と最後で、彼女は涙を流します。
磔にされたイエスを泣きながら見守り、復活する時も涙で迎える。
傷ついた神永を見守りながら戦地へと送り出し、復活した神永を誰よりも涙で迎えるシーンがまさに聖書のマグダラのマリアを彷彿とさせました。
名前の由来について
また、名前についてもいくつか聖書を連想するものがありました。
リピア(ウルトラマン)
名前については諸説あります。
有力なのが花のリピアではないかと言われてますが、わたしは聖書に出てくるエジプトの「リビア」という神の福音を受けた聖なる地から引用したのではないかと考えます。
裁定者ゾーフィ
こちらも諸説ありますが、叡智の神ソフィア(ソピアー)が由来ではないかと考えます。
メフィラス星人
どこかの悪魔系かなって思ってたら、ゲーテの「ファウスト」に登場する悪魔メフィストフェレスに由来ってWikiに書いてありましたね笑
天体制圧用最終兵器ゼットン
これは新約聖書「ヨハネ黙示録」ハルマゲドンが由来ではないかと考えていますが調べてみると、アルファベットとカタカナの最後の文字から引用して、「Z と ん」って事でゼットンってなったらしいですね笑
元々制作陣の方にカトリックの方がいらっしゃって、新約聖書などから設定や名前など引用してきてたとの事だったようなのでわたしの考察はなかなか良い所をついてたように思います(* ˘͈ ᵕ ˘͈ *)
シン・ウルトラマンの後にウルトラマンを見る
最後にシン・ウルトラマンを見てから、原作をちょっとつまんで見た感想。
シン・ウルトラマン
空想と浪漫。そして、友情。
まさにその通りで、ウルトラマンのファンじゃない人でもファンになるくらい魅力を高めつつ、大きくなった往年のファンにも納得できる愛の感じる作品だったと思います( ˘͈ ᵕ ˘͈♡)
さすが庵野さんですね!!
怪獣 から 敵性大型生物 「禍威獣」
科特隊(科学特別捜査隊) から 「禍特対(禍威獣特設対策室)」
と、難しい言葉に置き換えられ、妙な知識欲を駆り立てられる。
庵野さん節のセリフ回しにワクワクし、未知の存在への期待が膨らむのです。
「高エネルギー反応」
わたしの好きな言葉です。
原作では科学的に曖昧だった部分を、現代に合わせて緻密な設定に昇華。
その作りこみがとても良かった。
マッハで飛行するウルトラマンに衝撃波があったり、空想に科学的な設定を上手にこじつけるリアルな世界観に裏付けされてるからこそ、ファンタジー部分が際立ち、ストンって腑に落ちる感じが庵野さんブラボー!ってところだと思います。
ウルトラマンが気持ち悪い、怖い、不気味って声もあったそうです笑
確かに原作のウルトラマンをイメージしてたら、シン・ウルトラマンは気持ち悪いと思います笑
でも、そう思わせたなら庵野さんの勝ちですね笑
地球人と外星人。
人と神。
人智の及ばない絶対的な未知の存在感。
人はそういう存在に畏怖の念を抱くのです。
ウルトラマン、外星人の描写は本当に良かった。
原作のウルトラマンは子供向けなので、すごくヒーロー感があり、豊かなジェスチャーをします。
そして怪獣があまりにも可愛すぎる笑
それはそれで良いのですが、そのウルトラマンのままだったとしたら、わたしはシン・ウルトラマンでウルトラマンを好きになる事はなかったと思います。
人間味の一切ない外星人の技術力と圧倒的な思考力。
これがあったからこそのシン・ウルトラマンの魅力。
神であるウルトラマンが人である神永と融合して、徐々に人情味がでるようになり、最後のシーンでは笑顔まで見せるようになる。
神と人との共存生活。
素敵だと思います。
原作は正直な所を言うと肌に合いませんでした笑
でも、シン・ウルトラマンで見た演出が見れた時は、改めて、庵野さんの愛に溢れた作品だったんだと感動しました。
偉大な巨匠達に多大な影響を与えた作品。
まさにウルトラです。
シン・ウルトラマンを見た人は原作を一度は見てみる事をおすすめします( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
最後に疑問が一つ残ってるのですが、まどまぎのマグカップは一体!?
天体制圧用最終兵器ゼットンとウルトラマンの次元の狭間の演出が、まどまぎのグリーフシードぽかったなぁという感じですが、このオマージュの秘密が気になりますね笑
売れたら続編も想定されているらしいので、たくさん貢いで次回制作してもらえるように応援しましょう♡
ということで最後まで読んで頂きありがとうございました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?