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事業者紹介 【浦臼町】吉見農園 吉見勇人さん

贈り物のメロンというと、赤肉をイメージするかもしれません。
浦臼には人気の青肉があります。夏になると地元のみでしか生産されない青肉の品種、キングメルティを目当てに町を訪れる人が大勢います。
その特徴は、なめらかな口当たり。そして際立つ甘みです。
夕張や富良野の赤肉メロンが全国的には有名ですが、濃い甘みがぎゅっと詰まったキングメルティはきっと、これまで食べてきた青肉メロンの概念を覆す味です。

幻のメロン、キングメルティ。
青肉の驚きの美味しさを継ぎ、届ける

吉見さん
キングメルティが「幻のメロン」とよばれる理由は生産地域、流通時期、量が限定的であるためです。
浦臼周辺で生産され、流通時期は7月上旬~8月中旬の2か月もありません。

果実が実るまで毎日、数百回とスクワットするような作業が繰り返されます。他品種に比べると格段、手がかかります。
また、追熟が早いため収穫したその日に発送しなくては最高の状態でお届けできません。
作るのも、売るのも、正直いって面倒な品種です。そのため生産を辞めてしまう農園も多くあります。
ですが、とにかく、抜群に美味しい。このメロンが次世代にも絶えてほしくないと思っています。

23歳で農園を継ぎ13年。楽しんで働く背中を子どもたちにみせたい。

吉見さん
私は3人兄姉の末っ子です。親も兄姉もよくしゃべる家で、家族の中で一人、引っ込み思案な性格で育ちました。

親の代から夏季限定の直売所を開き、メロンをはじめ収穫物を販売しています。
メロンは母から引き継ぎました。母は今も店頭にたっています。お客さんとの話に花が咲き、少々効率の悪い店員かもしれません(笑) 
母はお客さんにとにかく喜ばれるものを届けたいという思いで続けてきました。今は両親と私と妻、4人で切り盛りしています。

私は高校卒業後にガラス工場へ就職し、地元を離れた時期がありました。
その頃に「職場の皆さんにお渡しして」と親からズシリと持たされた実家のメロン。
その美味しさを同僚に絶賛してもらうことが多々ありました。子どもの頃から当たり前に食べていたキングメルティは、同じ道内の人が食べても秀でた美味しさに感じるなのだと初めて知りました。

23歳で結婚、同時に農園を継ぐことを決めました。24歳で第一子が生まれました。
引っ込み思案の自分ではなく、胸を張っていけるように。みなさんが美味しいと言ってくれたメロンが私の誇りになりました。そう思うと自信が生まれ、直売所での接客も板についてきました。
一緒に働く妻は嫁いだ時に、こんなに美味しいメロンが一生食べられるなんて!と喜んでくれていました。生産の苦労を知った今でも、そう思ってくれているかはわかりませんが(笑)

自分には中学生、小学生、園児の3人の子どもがいます。
「大変なこともあるけど、楽しんで働いているよ」。子どもたちにはそんな親父の人生をみせたいです。
子どもたちも成長して手を離れていく時期がやってきます。その頃にはもう一段、さらに仕事に力を注いでみたい。今からできるチャレンジを進めていきたいです。

地域が誇るメロン。絶やさずに届け続けたい

吉見さん
私の子どもの頃には近隣に直売所が20軒はありましたが、今はうちを含めたった4軒ほど。
後継者がいないと「幻のメロン」は本当に幻になるかもしれません。
地域の誇りであるキングメルティが絶えることがないよう、続けるにはどうしたらよいのか。
大きな課題は生産に係る手間と価格が見合わないことです。自信をもってお届けする最高のメロンです。次世代の担い手にも魅力的な生産物として継がれゆくように、適正価格で届けられたらと思っています。

そのために、キングメルティのブランド化、また作付けや販売計画、経営戦略を支えてくれる方が一緒に取り組んでくれたら、大変ありがたいです。

 

縁ハンスプロジェクトで出会いたい方

  • キングメルティをコストに見合ったお値段で売ることを目指していますが、これまでこのメロンを大切にしてきた地元の方を始めとするお客様にはご負担にならないような形にしたいと思っています。

  • そのため、価格のラインナップの検討や、作付け計画、販売計画などの価格と生産に関して一緒に考えてくださる方を募集しています。

  • また、高付加価値化するためのブランド戦略を一緒に考えてくださる方も募集しています。

<吉見農園と一緒にお仕事したい方は、下記からお申し込みください>

サイトURL

インスタグラム:https://www.instagram.com/yoshimi2922/


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