【News英語/最強トレ】スペイン, 国家封鎖を発表 ー それは突然やってくる (38 words / 2020年3月16日より)
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⬜︎英語の音読トレーニンングやボキャブラリービルディング、意味解釈のトレーニングなどにご活用ください。
1. この日のニュース(日本語訳)
スペイン政府は、感染の驚くほどの上昇のため、非常事態宣言を同国が行った1日後に、コロナウイルスの急速な拡大を抑える厳格な施策を決めるために、丸一日の会議に集まった
2. 背景情報
中国から始まったコロナウイルスの感染は、現在イタリアが中国に次いで大きな被害を受けています。そして3月16日時点において世界で3番目に大きな被害を受けているのが、イタリアと同じ欧州圏に属するスペインです。
スペインは、首相夫人がそのウイルスの検査で陽性になったと、当局が伝えると即座に、コロナウイルスの拡大と戦うため、ほぼ全面的な封鎖を課し、仕事に行く、治療を受ける、あるいは食料を買う以外で、家を離れることを人々に禁止にしました。
3. 英文スクリプト
The Spanish government met in an all-day session to decide on strict measures to contain the rapid spread of the coronavirus, a day after the country declared a state of emergency because of an alarming rise in infections.
From New York Times World
4. ボキャブラリーチェック
✅ Spanish government: スペインの政府
✅ met: meet(に会う, に集まる)の過去形
✅ all-day session: 丸一日の会議・会合
✅ decide on A: Aについて決める
✅ strict measure: 厳格な手段・施策
✅ contain: を抑制する
✅ rapid spread: 急速な拡大
✅ coronavirus: コロナウイルス
✅ a day after 〜 : 〜の1日後
✅ declare: を宣言する
✅ state of emergency: 緊急の事態
✅ because of A: Aを理由に
✅ alarming rise: 驚くべき上昇
✅ infection: 感染
5. 意味解釈
文の大きな構造としては、SV(何が・どうした)の第2文型を軸とし、それに a day after以後の従属節(従属するSVO)がそれを飾る形となります。
それをシンプルに表現するならば、下記のようになります。
①何が・どうした ②何が・どうした後に・何を
そしてこれらのところどころに前置詞句の飾りが加わる形となります。
まずはこの文の中心となる ①何が・どうした から見ていきましょう。
主語はThe Spanish Governmentで、それがどうしたかを示す動詞がmetになります。
metはmeetの過去形で、"会う"だとか"集まる"といった意味で、この動詞の次に前置詞が来ていることから、目的語をとらない自動詞(それ単独で意味をなし得る)だということになります。
ここでは、"スペインの政府は集まった"という意味になります。
そして次にどこに集まったのかを示す情報として、in以下の前置詞句が来ます。ここでは in an all-day sessionとあり、"丸1日の会議に"という意味になります。
その後には、何のために集まったのかを示す情報として、to以下の前置詞句が加わります。ここではto contain the rapid spread of coronavirusとあり、二つの前置詞句が重なっています。
1つは"to"プラス"動詞の原形"という形の不定詞と呼ばれるもので、この形の一つの使い方として、目的(〜するために)を表現することができます。
ここでは"to contain"で"抑えるために"となります。"抑えるために"と言われても、"何を?"となるので、それを示す the rapid spread(急激な拡大)がその後に自ずと加わります。
さらに"何の急激な拡大か?"を示すために、もう一つの前置詞句 of coronavirus(コロナウイルスの)が、前のthe rapid spreadを補足します。つまりここでは"コロナウイルスの・急激な拡大"となり、
全体としては、"コロナウイルスの・急激な拡大を・抑えるために"という意味になります。
ここまでが、最も重要なSVのパートとなります。
その後は、a day after以下の従属節となり、これは前のSVを飾るものになります。
afterの後にまた主語と動詞が来ており、こうした他の文を飾る役割をする”接続詞+S+V”を、従属節といいます。
逆に従属節に飾られる方のS(主語)+V(動詞)は、主節と言います。ここでは、先に登場したThe Spanish government metの部分になります。
今回のa day after以下は、このThe Spanish government metという主節の部分を飾ることになります。
a day after the country declaredとあり、"その国が(何が)"、"宣言した(どうした) 1日後に"、という意味になります。
declaredは "宣言した"だけでは意味がわからないので、"何を"にあたる部分が続き、それがstate of emergencyとなります。
ofは後ろから前のものを飾る前置詞句となり、of emergency(緊急の)が前のstate(事態)を飾り、"緊急の事態"だとか"緊急事態"といった意味になります。
そして最後に、それをなぜしたのかの理由を説明するbecause of 以下の飾りが加わります。ここもbecause of 以下と in以下の二つの句が合体し、一つの意味を形成します。
"because of A"で "Aを理由として"という意味ですが、ここではAが"an alarming rise"で、"驚くほどの上昇"という意味が加わり、二つを合わせると"驚くほどの上昇・を理由として"になります。
そこに、何の上昇なのかを示す情報が、in以下に示されます。"in infections"で"感染において"となり、これが先のbecause of 以下に加わり、全体として、"感染において・驚くほどの上昇・のために"という意味となります。
今回の文は、文の構造自体は昨日のものよりもより単純ですが、従属節やいくつかの前置詞句が飾りとして加わることで、全体の意味が見えにくくなっていたかもしれません。
しかし、身に付けるべきは、こうした飾りのパターンです。従属節や前置詞句を見抜くとともに、それが何を飾っているのかを見極めることが大切になります。
6. 音声確認 ("Newsから学ぶ英語"YouTubu版)
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