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第5回 補語(ほご)って何?

みなさん、こんにちは。
英文法学び直しCafeへようこそ。

今日も寒いですね。

温かい飲み物を飲みながら、
気楽に読んでくださいね。

今回も、文の成分の続きを学びましょう。



☆これまでの復習☆


1.文の成分とは?

文の成分とは、主語動詞など、英文を作るのに必要な部品です。

第3回 主語って何?動詞って何?より


2.英文に必ず必要な部品は?

英語の文は、
「誰が(主語)」 +「どうした(動詞)」
という構造で成り立っています。

第3回 主語って何?動詞って何?より

普通の英文では
平叙文(へいじょぶん)といいます)、
最初に主語が来て、2番目に動詞が来ます。

第3回 主語って何?動詞って何?より


つまり、英文には必ず、主語と動詞が必要なんですね。


今回は、文の成分の続きとして、
補語について学びましょう。


部品④ 補語(ほご)


1.補語とは?


補語とは、
「文の意味を(おぎな)う」のことです。


補語
になれるのは、
名詞(めいし)と形容詞(けいようし)です。


「え~、なんだか難しそう(もうヤダ)……。」

という、
みなさんの心の声が聞こえてきましたよ。


大丈夫です!
そんなに難しくありませんよ。
もう少し、我慢して読んでみてください。


ちなみに、補語は英語で
Complement(コンプルメント)」といいます。

頭文字をとって、文法用語では
補語のことを「C(シー)」と呼びます。

のちに五文型SVSVC など)を学ぶときに
必要ですので、
この機会に覚えておきましょう。


2.なぜ補語が必要なの?


実は、英文の中には、
補語がないと意味が通らない文
あるんです!


いったいどういうことでしょうか。

ではまず、
補語がなくても良い文を見てみましょう。


3.補語を必要としない英文


I walk(ウォーク).
(私は歩く。)


英文には必ず、「主語+動詞」があるんでしたね。

では、この文の主語はどれでしょうか?


そうです。

I(私は)」が主語ですね。


では、動詞はどれでしょう?

はい。

walk(歩く)が動詞ですね。


最近は、健康志向もあって
「walking(ウォーキング)」をする方が
多いですよね。


walk(歩く)という動詞は
自動詞(じどうし=分でくことば())
なので、

これだけで文が成り立ちます

自己完結できるのって、
たくましい感じがしますね。


4.補語を必要とする英文


次に、補語が必要な英文を紹介します。

I feel(フィール).
私は感じる。


なんとなく変な感じがしませんか?


一応、この文の成り立ちを確認します。

I(私は)が主語で、feel(感じる)が動詞ですよね。

主語と動詞があれば
英文は成り立つはずなのに、

なぜ変な感じがするのでしょう?


実は、
主語と動詞だけでは成り立たない英文
あるんです。

前回学んだ「I like you. 」も、その1つでした。

feel(感じる)という動詞の後には、
どんな風に」感じるのかを表す
形容詞(けいようし)が必要です。


※「形容詞?何それ……。」と思った方は、
ぜひ第1回の解説をご覧ください。


文の成分(部品)としては、
この形容詞が補語にあたるんですね。


feelという動詞の後ろには、補語が必要です。
補語がないと、文の意味が通りません。


例をあげて説明しますね。


もし、あなたの目の前にいる人が、
あなたに向かって、

”I feel.”
私は感じるんだ。

とだけ言って、黙ったら。

”Oh(オゥ), you feel HOW(ハウ)?”
 えっ、どんな風に感じるの?

と、聞き返したくなりませんか?


それで、相手がもし、

”I feel sad(サッド).”
私は悲しいんだ。

と答えたら、


「ああ、なるほど。
あなたは悲しいんだね。」

と、理解できて安心するでしょう。


もしかしたら、優しいあなたは
相手のとなりに座って、

”What's(ワッツ) wrong(ゥロング)?”
 どうしたの(直訳:何が悪いの)?


と、話を聴こうとするかもしれません。


あるいは、相手が

”I feel happy(ハピー)!”
私、今幸せなの!

と答えたら、


”Oh, that's(ザッツ) great(グレイト)!”
 わぁ、それはよかったね
(直訳:それは素晴らしいね)!


と、一緒に喜ぶかもしれませんね。


この、sad や happy のような形容詞が
補語です。

このように、
補語がないと意味が通らない英文があります。

5.補語が必要かどうかは、何で決まる?


補語が必要かどうかは、動詞によって決まります。


補語を必要とする動詞と、
補語を必要としない動詞。


動詞にもいろいろな種類があるんですね。


6.まぎらわしい動詞


そして、動詞の中には

補語を必要とする場合もあるし、
必要としない場合もある。

そんな 気まぐれな  器用な動詞もあるんです。


代表的なのが、be動詞(びーどうし)です。

am(アム) / are(アー) / is(イズ)などの
活用(かつよう)を覚えた、

あの有名なbe動詞には
2つの意味があります。


1つは、
~だ~である~です」という意味です。

主語の状態を表したり、
数学で使う「イコール)」のような
はたらきをします。


たとえば、

I am hungry(ハングリー).
私は空腹

という英文。

hungry(空腹で)という形容詞は、
主語( )の状態を表しています。

このように、
~だ~である~です」という意味で
be動詞を使うときは、うしろに補語が必要です



be動詞のもう1つの意味は、
ある、いる」(存在)です。

この意味で使うときは、
うしろに補語は必要ありません

たとえば、

I am in(イン) the(ザ) kitchen(キッチン). 
私は台所にいます

という英文の場合です。


猫を飼っていらっしゃる方ならきっと、

「あれ?猫ちゃんがいない。
猫ちゃん、どこー?」

と呼んで,、探す時があるでしょう。


そんな時に、台所の方から

「ニャー(私は台所にいるよ!)」

と声がしたら、
ホッとしますよね。

猫ちゃんが、
自分の存在を主張してくれています。


このように、

ある、いる」という意味で
be動詞を使うときは、
うしろに補語は必要ありません


じゃあ、
am のうしろの「 in the kitchen 」って何なの?

……と疑問に思った方は、
第4回の解説をご覧ください。


「in the kitchen」は
修飾語(しゅうしょくご)と言います。

これについては、また次回、
部品⑤のところで詳しく解説しますね。


be動詞のように複数の意味を持つ動詞は、
補語が必要なときと、
補語が必要でないときがあります。


意味によって、使い方がちがうんですね。



いかがでしたか?

今日は、補語(C)について学びました。

なんとなく、補語の役割がわかりましたか?


次回は、部品⑤修飾語(しゅうしょくご)について
解説します。

また読んでいただけたら嬉しいです。


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最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。


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