《雑談2》静電気って怖いよなぁ。俺は苦手だぜ…

おう、いらっしゃい…（パチッ）

（ガチャン！）

うおおっ！！痛えなっ…！！
……
くそっ…、また静電気か…。

あーあ、せっかくの16進数マトリクスタンブラーが台無しだぜ。
こんなことなら耐電力の魔法でも習得しておくべきだったか。

おっと、すまねぇな。
騒がせちまったな。
お詫びと言っちゃなんだが、今日は一杯俺が奢ろう。

お前さん、冬場は静電気に悩まされないか？
俺はどうも帯電体質なようで、静電気はちと苦手なんだよな。

この間は車を降りて鍵を閉めるときにビビッときちまって、大切なサングラスをコンクリートに落としちまったよ…。
あれはさすがに怒ったね！静電気に！

静電気ってのは異なる素材間で摩擦が起こったときに、一方の素材に電荷が偏って帯電し、
逃げ場のなくなった電子達があるタイミングで一気に流れ出ていくときに発生する現象だよな。

電荷の高い方から低い方へ電子の移動が起こって、滝のように。
特に金属なんかは電子が流れやすいから、
ドアノブや車を触ろうとした瞬間に放電しやすい。

ということはわかっちゃいるんだが、
いざ生活してるとなかなか毎回気にしてられないよな。
そして、うっかり触れちまう。
一種の雷魔法だな。あれは魔力を流しているが。

対策は、
・全身や手を保湿し、空気中に電気が逃げやすい状態にしておく
・足から電気が逃げていくように、ゴム製ではなく革製の靴底にする（アース）
・金属に触れる時は、導電性の棒などを持って、直接手が触れないようにして先に電気を流す
・セーターを脱ぐ時は金属に触れながら

あたりがあるって聞いているぞ。

ちなみに、指輪やブレスレット、特殊な金属で対策を謳っているものがあるが、あれはまったく効果がないぞ。
実験で実証している物好きな研究者がいてな、
その程度じゃ空気中には流れていかないらしい。
うっかり買わされないようにな！

基本に忠実に、水と地球へお返しするのがいいみたいだ。

ということで、こいつはサービスだ。
飲んで温まって、しっかり潤ってくれや。

《一般スキル　冬は保湿しよう》