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《失敗経験1》ミスは悪いことじゃない、ミスする前と後が大事だ

おう、いらっしゃい!
酒場のマスター、シシャモだ。

最近は暖かくなってきたがこの辺りは寒暖差も大きいからな。
ちょっとした気の緩みで体調を崩しやすいから、体調管理には十分気を付けてくれよ。

どうだ?この街のクエストにも慣れてきたか?
慣れが出てくると、ミスも増えてくる頃だろう。
お前さん、冷や汗をかくような大きなミスをした経験はあるか?
なければこれから言うことは頭のどこかに留めておいてくれ。

仕事でのミスは、別に悪いことじゃない。
もちろんミスしないことが一番大事だが、人間ならミスくらいはする。
重要なのは、それが何度も起こらないようにすることだ。

よく再発防止だの言われるが、形だけやっても意味がない。
策を講じても、人が入れ替わったり、形骸化して使われなくなるものでは役に立たん。
原因の特定に時間をかけすぎることもナンセンスだ。
実現性が高く、継続して実行可能な対応をぜひ考えてほしい。

ミスを起こした場合、失敗したなと感じたときは、
まずすぐに悪い影響が広がらないように歯止めをする。
その後で、すぐに取れる対応で対策を打つんだ。

桶から水が漏れたならまずありものの板で塞いで、
それから金具等で塞いだ穴を固定する。そんなイメージだ。

どうして水が漏れたのか、原因特定はそれからだ。
桶の板材が腐っていたのか、衝撃で穴が開いたのか、誰かが不意に漏らしてしまったのか。
原因に合わせた行動を選択しよう。

再発防止ってのは、この板材は腐りやすいと分かったから別の素材の桶を選択する、
そもそも衝撃を受けるような場所に置かない、使う人とシーンを限定させる、
こういった対策をすることだ。

同じ状況を生み出す原因のほうを解決するんだ。
そもそも起こらないようにする、起こりにくいようにすることが大事だからな。

穴が開いたプロセスは一過性のものであって、
それだけを対処するのでは別の形でまた同じことが起こる。
ミスが起こらないように予防線を張っておくことも大事だ。

ミスを誘発しやすい人手の作業なら、必ず決まった型でしか投入できないような口を作る。
誰が使うかわからないようなオープンな環境なら、利用者に権限を設けて制御できる仕掛けを用意しておく。とかだな。
ミスが起こる前提で、あらかじめフォローする体制や仕組みを用意しておくべきだ。

お前さんがもし人を導く立場にあるのなら、ミス自体を責め立てるのではなく、
そのプロセスや意思決定の制度に問題があることを追求しよう。
他人事ではなく、自分が責任を持って先導するからついてきてくれ、という姿勢でな。

お前さんも、これからたくさんの失敗を経験するだろう。
落ち込むことはあるだろうが、気に病む必要はない。
その失敗経験から、適切にフォローできる手札を増やしていくといい。
それが後々のお前さんの品質に繋がるからな。

荒波を避けるだけでなく、荒波の乗り越え方を知っている強い人間になってくれな!

ほいじゃ、景気づけのキツイ一杯だ!気合い入れていけ!

《基本スキル 失敗を適切にフォローする》


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