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【第01回 家づくりの一歩を踏み出す座談会】が終了しました

セミナーではなく"座談会"


【第01回 家づくりの一歩を踏み出す座談会】が終了しました。
これは、ぼくたちが参加者さんの目の前で行う”セミナー”ではなく、参加者さんが”自分たちの好き”を語り明かす”座談会”です。
ぼくたちが思っていた以上に、序盤の自己紹介からすでに盛り上がりまして、時間も押し押し。同じ気持ちを持った参加者さん同士だからこそ生まれた時間でした。この機会が今後の暮らしづくりや、家づくりの糧となれば嬉しいです。これからも定期的に開催していきます!

どんな暮らしが好き?したい?から考えてみませんか

どんな暮らしが好きで、どんな暮らしがしたいのか?という”自分たちの好き”が、家づくりにおいて最も大切なことで、ワクワクする根っこの部分になります。

家づくりって、土地や場所から考えていこうとするものが一般的ですが、ぼくたちは、”自分たちの好き”から考えていきます。もちろん場所も大事なことなんですけど、そこから考えていくと、場合によっては土地や場所に囚われすぎなくても良いのかもしれません。これだけで自由度って広がるんです。

家づくりは、考えなければならないことに追われすぎてしまい、実際にカタチが出来上がる過程で、あれ?となることもしばしばです。

そこでぼくたちは、"自分たちの好き”だけを見つめ直す場を作ろうと思いました。

ぼくの妻が一緒に座談会をします

とはいえ…
建築家のぼくだけだと、いくら意識をしていても、どうしても専門的な話に偏りすぎてしまう傾向があり…

また、参加者さん自身も専門的なことを聞かねばと身構えてしまったり、こんなこと聞いても大丈夫なのかな?と躊躇してしまったり、遠慮してしまう気持ちが生まれることもある、ということもよく耳にします。

そこで。

妻と一緒に座談会をすることにしました。

妻は、2歳半の娘の子育てをしながら、自宅で米粉蒸しケーキ教室を開催したり、糀を使った発酵料理が好きなこと、そして知り合いや友人の家を中心に整理収納をしていて、お客さんのお困りごとに最も近い目線にいる人なんです。また普段から毎日のように、ひたすら話し続けるぼくの話を聞いて会話を重ねているので、ぼく自身の翻訳者でもあるんです。

最も参加者さんの立場に近い妻が、暮らしの目線でみんなと一緒に語らうことで、もっと自分たちらしい家づくりを身近に感じてもらえたらいいなと。

ぼくは、地元の朝市なども開催していて、割と人前には出る方ですが、会うと話しやすい空気感だとまわりからはよく言われるのものの、SNS上で文章だと固くなってしまうのが悩みどころです…今も堅そうやな。。

今の暮らしの、好きなこと・こうだったらいいな


座談会の様子


座談会では、自己紹介がもうすでに本編のように盛り上がり、参加者さんそれぞれの想いが溢れ出ていて、あっそうそう!とお互いに共感が生まれるゆったりとした空気感がありました。

また、今の暮らしについて、

●好きなこと
○こうだったらいいな
を紙に書いてもらいました。

●便利である
●空が広い
●夕焼がきれいにみえる
●部屋の全てがつながっている
●蓄熱暖房器(暖吉くん)

○子どもがもっと帰ってくる家
○寝ながら星が見れる窓がほしい
○アートを飾るスペースがほしい
○歩いて行ける登山口が近くにあれば
○蚊が発生しない庭
○大きな窓から見える景色

などなど。かなり抜粋していますが、自分の好きなことってわかっているようで、そうでもなくて、紙に書いてみんなで話しをしてみると、改めて再確認できる時間になりました。

気になることから、家族のちょうどいい塩梅を

ここで特に盛り上がったのが、”暖吉くん”と”蚊”のこと。

“暖吉くん”は、”蓄熱暖房器”の1つで、かわいいネーミングに目が行きますが、建築の設備には割とこういう名前が多いような…

これは、深夜電力で暖吉くんの中にあるレンガに蓄熱して、朝方から空気を暖めるもの。空気は乾燥しないし、設置費用もランニングコストを踏まえると、抑え目。寒い冬の朝方が暖かい。暖かい時間には12時間ほどと限りがあるので、夜は寒いなど短所もありますが、長所も嬉しいですよね。

屋根に設置した集熱パネルから太陽熱を取り込んで、床下から空調する方法もあったりします。エアコンや床暖房やオイル・ガス・電気ヒーター、薪ストーブなどの他にもこんなパターンもあるので、暮らしにあったものを一緒に考えていくのも面白いですよね。

”蚊”について。

蚊がわきやすい環境は、敷地の中でいうと水が溜まりやすい環境に原因があります。敷地内の水捌けが悪かったり、倉庫などの動かさない物の下に湿気が溜まってしまい、そこから蚊がわいてしまったり。

蚊がわいてしまうと、季節の良い時期に窓を思いっきり開けておきたいのに開けられないですよね。

そうすると、窓を締め切りたくなってしまい、息苦しくなったり、風の通りが悪くなり、家の中にも湿気が溜まりやすくなるなど。そんなことからも住まう人の行動に影響がでてきます。

よく家を作ったあと、外構工事はそのあとで、予算が余ったら最低限でやりましょう、ということが実際によくあるのですが、もし上記のようなことを意識する場合は、水捌けの良い環境作りを庭師さんと協力して提案もできたりします。

ぼくたちの住む地域周辺は車社会なので、敷地内に駐車場も必要だったりします。家の外も中も一緒に考えながら、ちょうど良い塩梅をお客さんと見つけていくのがぼくたちの仕事です。

暮らしを楽しむことが、家づくりへの自信に

ぼくと参加者さん

自分たちの好きが改めてはっきりすると、今以上に暮らしを楽しむことができるようになります。そして、こういう暮らしがしたいから、こんな家づくりがしたいんだなと気付くこともできます。暮らしを楽しむことは、家づくりへの自信にもつながっていくんです。

ぼくたちにとっても新たな発見がたくさんあるイベントでした。これからも定期的に開催しようと思っています。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。今回は都合が合わず参加できなかった方も、次回以降にご参加ください。

ぼくたち夫婦が、縁側のある家でお待ちしています!

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