見出し画像

「小さな成功」は循環の原動力

2022年8月から Engagement Run! に参加している、NRI横山です。
草野球が大好きな、新米チームリーダーです。
今回は、「【人事・推進者・事務局向け】持続的なエンゲージメント改善を生み出すためのウィニングサイクル」のクラスでの学びを共有します。


組織が変わる閾値を超えよう

どのくらいの人が変われば、その組織は変わるのでしょうか。

情報のシャワーやワークショップなど、地道にエンゲージメント推進活動を実行している皆さんの中には、「最近、エンゲージメント活動に賛同してくれるメンバーがあらわれ始めたが、どこまで増えれば組織が変わるのか?」と思われている方もいるでしょう。

研究によっては、組織全体の数%だったり30%だったりと様々あるようですが、人々の行動が大きく変わるための「閾値(しきい値)」がそこには存在するようです。

賛同する仲間が閾値を超えて、組織が大きく変化する。例えばそれは、循環プロセスを作ることで、実現できるかもしれません。共感してもらう仲間を少しずつ増やすために、循環プロセスを作り出してみましょう。

「危機感」から始動の馬力を得る

循環プロセスを作る前に、活動を開始する際の、最初の馬力を生み出す必要がありますが、重要なのは「危機感の醸成」です。

人を動かすのは「現状への危機感」と「未来への希望」の2つと言われていますが、このうち「危機感」が組織に浸透するかどうかが、立ち上がりに大きな影響を与えます。「危機感」が足りない組織では、反対勢力の抵抗によって、多くの場合で計画が頓挫します。

続いて、推進チームの結成、ビジョンの策定と浸透、計画の立案などを行います。推進活動が動き出したら、持続的にエンゲージメントが向上するための循環プロセスを設計してみましょう。

ウィニングサイクルを設計しよう

何か行動や取り組みを企画するときは、組織が自走するように「やりたいという衝動が湧くような」設計を心がけます。そして、小さな成功体験を原動力に、さらに周囲を巻き込み、次の行動を促していく。
このような循環プロセスを作ろうとするとき、私は「小さな成功」が重要だと考えます。

行動・取り組み:半期に一度チームでの振り返り会を実施する
→自走:次の半期に繋げる前向きな気持ちで参加する
→小さな成功:半期の振り返りでは成果も失敗も共有して、改善に生かす
→巻き込み:同様の活動を他のチーム単位でも実施してノウハウを増やす
→行動・取り組みに戻る

ウィニングサイクルの実践例①

行動・取り組み:グループ定例会で自身の業務や活動を紹介する
→自走:セミナーの感想や失敗談を共有をする雰囲気が醸成される
→小さな成功:発表に対してポジティブな反応があり、次回もしたいと思う
→巻き込み:きっかけがなくても、順番に自身の業務を紹介するようになる
→行動・取り組みに戻る

ウィニングサイクルの実践例②

結局のところ、現場のメンバーが活動の意義を感じ、主体的に取り組まないと活動は継続しません。そのためには、自らが成功(と思える何か)を体験して、次の行動のための原動力にする必要があると思います。

「チーム内の挨拶が増えた」、「情報が共有されるようになった」、「発言が増えた」など、小さな変化を成功と捉え、チーム全体でウィニングサイクルを回せるようにしていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?