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英語学習にモチベーションなどいらぬ

「モチベーションが上がらなくて、いつも途中で学習が頓挫してしまうのです。今度こそ、ちゃんと続けたいんです。」

英語コーチングをしていると、このような悩みを持っている方が、とても多くいらっしゃいます。

「英語学習 モチベーション 維持」
Goggleでも検索ワードに入っています。

私も、「学習を数日放棄していたらいつの間にか一か月が経ち、そのまま数か月が過ぎ、英会話教室の受講料をお納めしてそのままやる気をなくし退会した」というオゾマシイ経験があります。

皆さんは、どうでしょうか?


今回は、20年以上英語学習を続けている私が、上記のような挫折を挟みながらも、
どのようにモチベーションを保ってきたのか」について、お話ししようと思います。
現在コーチングを受けていただいている方からも、嬉しいことに、

・自然と学習のリズムがつくようになった
・これからも、続けていけそうです

と言ったお言葉をいただいているので、こうご期待です!
(ハードルを上げる)

では、さっそくいってみましょう!いっつもだらだら書いてしまうので、今回は簡潔に書くことを目標としていきますね!


そもそも、モチベーションは必要なのだろうか

答えは、NOです。
まず前提を見直すべきです。

motivation の意味は、Oxford Learner's Dictionaries によると、下記の通りです。

・the reason why somebody does something or behaves in a particular way
・the feeling of wanting to do something, especially something that involves hard work and effort

要するに、「動機」が日本語訳としては一番近いでしょうか。
そう、モチベーションとは動機のことなんです。
学習に必要なのは「動機」なんです。

多くの方は、モチベーション = やる気 と捉えてしまうので、
「私は『やる気』がなくて勉強ができないんだ・・
だからいつも続かないんだ・・ダメな人間だ・・」と落ち込んでしまい、いつまでもその沼から抜け出せなくなってしまうのです。

でもそれは、違うんです!
あなたが悪いわけじゃない!
だって、「やる気」なんてそもそもないんですよ。
例えば今日あったとしても、それは永遠に続くわけないじゃないですか。
人は生きる気力ですら失ってしまう生き物なのです。
様々な外的要因に支配される「感情」に学習の基盤を置いてはいけません。

なので、今度から、学習が続かなくなってしまったときは、
今は「学習に対する動機を見失っている」状態だ、と考えるようにしてください。

この考え方次第で、かなり有効な打ち手をうつことができるはずです。

犯行に必要なもの

ミステリー小説の事件や名探偵コナンで出てくる犯人にも、「動機」が必ず隠れています。
動機を見失った犯人は、完璧な犯罪を犯せるでしょうか?
(コナンの犯人の動機はまじめちゃくちゃ、というツッコミは今は無視します。笑)

少し物騒な話になってしまいましたが、要は、学習を始める前に必ず「なんで英語学習をするのか」を明確にしておくべきだということです。
そして「ここまでいけばこの学習は達成だ」とゴールも、決めておくべきです。
ゴールは、この段階ではぼんやりとしていても構いません。
大事なのは、「なんで」と「ゴール」をきちんと定める。そして「ゴール」に近づいたかな、と思ったら、学習をやめてください。
最初に言ってしまうと、英語学習にはゴールがありません。本当にすべてを完璧にしたいのなら、英語圏に住むしかないんです。
なので、一度「ゴール」に近づいたらそこでやめて、また新たな「なんで」を設定しましょう。
設定すべき「なんで」がないのであれば、もうやめていいのです。

そして、ここが良いところなのですが、例えば仕事が忙しくなってしまったり、プライベートで環境が変わったり、体調が悪くなってしまったときなどに、いつでも学習をやめることができます。

え、やめていいの?
はい、やめていいんです!
「なんで英語学習をするのか」に立ち返ってみましょう。
それは、体調を壊してでも、プライベートを犠牲にしてでも、達成したい「動機」でしたか?
もし、Noなら、そこでやめてしまえばいいんです。
これは、やる気がないからやめるのではないのです。
そして、落ち着いて、また「動機」がでてきたら、始めればいい。
その繰り返しで、構わないのです。

しかし、もし、どうしても強い強い「動機」であるならば。
体調を壊してでも、プライベートを犠牲にしてでも、達成したいものであるのならば。
次の章を見てください。

習慣化せよ

うわ、でた!
と思った方もいるでしょうか。

「習慣化」に関しての本は腐るほど出版されていることからもわかるように、多くの方が習慣化に悩んでいることは明らかです。

ただ、英語学習の習慣化にはコツがあります。
いくつかコツを提示しますので、自分に合った方法を組み合わせてみて下さい。

①まず、「なんで英語学習をしようと思ったのか」をポストイットに書いて、日々目の付くところに貼っておく。これはできれば全員やってほしい!視覚から入る情報は、イメージとして脳に残りやすいと言われています。

②時間を固定しない。朝やる!とかではなく、「場所」で固定する
・家のリビングのキッチンでは洋書多読
・お風呂では単語
・通勤電車や散歩中はPodcastでリスニング など
同居人がいると難しいかもしれませんが、テキストを開きっぱなしにして机に置きっぱなしにしておくのも良いかもしれません。
感情に支配されず、行動を自動化してしまいましょう。

③②が難しい方へ。ベッドや布団の中で学習することを良しとしてください。むしろそこを学習場所にしてもokです。
幸い、英語は寝っ転がりながらでも学習できることができます。音読、シャドーイング、単語暗記、リーディング、ライティング、割と一通りできます。私も、体がしんどいときは、布団の中で音読をしていました。


それでも人は習慣化できない

悲しいかな。それでも人は習慣化できないんです。
もちろん、できる人もいます。しかし、できない人がいることも、これまた事実です。

そういうときに、またまた「動機」の出番です。
「なんで英語学習をしようと思ったのか」
に立ち返ってください。

そして、「動機」に他人を介在させます。

まず、同じ動機を持つ人を探しましょう。リアルでもTwitterでも何でも構いません。
見つかったら、お互い毎日学習報告をするようにしてみましょう。時には、質問したり問題を出し合ったりするのも良いと思います。
同じ動機を持つ人は、いわば「共犯者」です。お互い裏切ることができない関係になります。どうですか。学習するしかないでしょう?

しかし、同じ動機の人がなかなか見つからない場合もあります。

その場合は、英語コーチングを使ってみましょう。

最近は、1か月単位の契約でokだったり、格安のコーチングがたくさん出てきています。
自分の「動機」に合ったコーチングスクールを探して、コーチと共に帆走できる、一挙集中・強制的に頑張る機会を用意しましょう。


結論

・やる気など、存在しない。そんな曖昧な「感情」に頼らない。

・動機付けをする。目標(ゴール)を定める。

・習慣化する

・一人で習慣化できないのなら、他人に頼る


いかがでしたでしょうか?
モチベーション(やる気)に支配されずに、
モチベーション(動機)を基に、英語学習、一緒に頑張りましょう。


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