タロット心理学1.深くタロットを読むには心理学が必須

2024年5月20日 21:18

いろいろとある占術の中でも、
タロット占いは絵を見るだけだから
簡単そうと思って独学で本を読んだり、

”すぐに占える”という
キャッチフレーズに惹かれて
お手軽講座や通信教育から学んでみてから

実際に人を占ってみたけど
表面的な言葉しか出てこないから
全然納得してもらえなくて、
自信がなくなってしまい、
わけもわからないままに挫折を感じた。。という方に
出会うことが多くあります。

けれど、そもそも
料理でも、お稽古事でも、車の運転でも、語学でも
何事にも、他人から納得してもらうには
それなりの知識とスキルが必要なので

タロットも例外ではありません。

日本ではタロットは
「暗記」あるいは
「絵柄からの感覚」という方法で
学ぶことが一般的ですが、
それだけで人の心を察することはできません。

（むしろ、なんでそれだけで事足りると思われるのでしょう？？）

だから、タロットリーディングを深めるには
人の心に寄り添うための
心理学的スキルが必要だと
タロット講師として常々感じています。

千人いれば千通りある相談に乗ることが
お手軽にできるわけはありませんから

タロットリーディングは
手がけてみた方こそ
「もしかして思ったより
簡単じゃないものかもしれない」と気付く
奥深いものです。

“キーワード表を見ながら
ひとこと、ふたこと言えば事足りる
簡単な在宅仕事”という認識のもと
占い師デビューを叶え、

生身の人間である相談者を相手にした途端
自分のスキルの低さに気付いてしまい

苦し紛れに適当な言葉を伝える
インチキ占い師になってしまっている
罪悪感とストレスで

精神のバランスを崩し
向精神剤を服用しながら占い師の仕事を続けている
という方に出会ったこともあります。

ある意味、
そのぐらい適当でもプロと言えてしまう道ですが
それで楽に稼げる道とは言えないんですよね。

誰にだって出てきたカードをベースに
適当な事を言うことや、
解説書に載っている言葉を
言うことぐらいはできますが、

人の心を動かすほどの言葉を紡ぐ
スキルを得るにはそれなりの知識と練習が必要です。

タロットで自由自在に手応えのあるリーディングを手がけるには：

・カードの理解
・心に寄り添うノウハウ

この二つのスキルが必要です。

ただ、一言で「心に寄り添うことが大切」と
言っても、抽象的で、具体的にどういうことなのか
分かりづらいかもしれません。

心に寄り添うことは、
ただひたすら優しい言葉をかけることでも、
表面的にポジティブなことを言って応援することでも、
無責任に励ますことでもなければ、
いわゆる「アゲ鑑定」でもありません。

悩んでいる相談者も馬鹿ではありませんし、
特にお金を払っているような真剣な場合は、
その場しのぎの甘い言葉を言われても、
薄っぺらさを見抜きます。

だからタロット鑑定師にとって
「心に寄り添う」ということは
親身に相談者に関心を持って、
心の奥にある
本当に知りたいことは何なのかを考え、
相談者自身が言葉にできない大切な願いを掬い上げ、
その願いを叶えるためのアドバイスをして、

相談者が希望を心に抱きながら自分の道を進んで
その人らしい幸せを切り開くサポートをすることです。

現代の心理カウンセリングでは
「クライエント中心」という
アプローチが一般的になっているので
心に寄り添うことが重要視されています。

タロットでも
暗記や感覚にこだわって読む方法だと
カードの意味に引っ張られて
相談者の心に意識を向ける余裕がなくなってしまうので
薄っぺらいリーディングになってしまいます。

心理学は人の心がどういう仕組みで
動くのかということを研究する学問なので

問題の対処方法の方向性に対するヒントが
明確になったり、
カードの意味を伝えやすくなったりするので
心に寄り添いやすくなります。

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