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命は原始の海で誕生しました。
それから35億年経った今でも
人体を構成している元素は
地球の表層に多い
ケイ素やアルミニウムは少なくて
海の組成に似ていると言われています。

実に、
人の命は、母体の子宮の水の中で命を得て
90%は水分でできている胎児は
水の中で成長します。

成人としては
脳は約76%、
そして全身では60%ほどが水ですから

人は水を飲まないと
4〜5日で死んでしまいますし、

歴史を振り返っても、
あらゆる文明は
水源の周りに発生しているぐらいに

人生のあらゆる側面は水の影響を受けます。

植物だって
種は水がなければ発芽しませんし、
成長もしません。

それほどに生物にとって
必要な物質である水は

地面で一番低いところを、
さらに低い方に向かって流れて、
どんな空間にも流れ込むという性質があります。

そして形を持たず、
温度が高ければ水蒸気になり、
温度が低ければ氷になるように、
周囲の環境に影響を受けて
形を柔軟に変えるものです。

流れ流され影響を受けやすいという
水の性質と感情の在り方には
共通点があります。

今日1日は絶対に何があってもずっと
幸せで心穏やかにいる、と決めたとしても
悲惨な出来事が起こったら
どうしようもなく悲しくなってしまうように

感情はコントロールができないものです。

むしろ感情をコントロールしてしまうことは
人間らしさにかけてしまう、とも言えるでしょう。

だから感情を感じることはあくまでも
自然のあり方なので
喜怒哀楽の全てが同等に尊いものです。

また、
石を水面に投げると波紋になって広がるように
水には四方八方に広がる性質もまた
感情のあり方とシンクロしている側面です。

水の波紋が広がるように
想いや感情も伝達するものです。

感情は
はっきりとは目に見えないので
それを感じ取る事は
まるで不思議な能力のように
感じてしまう時もあるでしょう。

けれども
直感的な洞察力で
周囲にいるものの感情を拾い上げることは
人間に限らず、動物でも
生き物なら必ず持っている能力です。

そんな感情状態の理解の根底にある
理由は生存本能です。

例えば怖れを感じた個体の感情を
周囲が察知することで
その群は怖れを引き起こしている状態を
避けるという行動をとることができます。

以前、南アフリカで住んでいた頃
サファリへ野生動物観察へ行った時、
ある一画で
大群のインパラが
明らかにパニック気味に走り回っている場面に
出くわしました。

車を停めて見てみると
まだタテガミも生えそろっていない
若い小さな雄ライオンが一匹
ウロウロしていました。

おそらくは未熟な狩りのスキルで
獲物を仕留めようとしている間に
失敗して

インパラに怖れを感じさせてしまい
数百頭いた仲間のインパラに伝達し
集団でパニックになっていた様子でした。

幼い雄ライオンは
パニックになっているインパラの中で
お腹は空いているだろうけれど
注意力散漫になって
狩りに集中することもできず
こちらもやはりパニックになっているようでした。

食べるほうも
食べられるほうも
生きるために必死の姿を目の当たりにして
感情の連鎖について
つくづく考えさせられた出来事でした。

人間にとっても
心穏やかで優しい人といる時は気分がいいし
誰かが泣き叫んでいる時は不安を感じるように

感情はエネルギーとして伝達して
言葉で表現されなくても
感じとることができるものです。

世界的にも有名になった
江本勝氏の著書「水は答えを知っている」によると

水の分子は
人の意図や感情状態によって、
影響を受けて変化するので

心の状態がネガティブな場合、
体内の水の効率が低下するし、

愛、思いやり、感謝の言葉や想いは
水の質を上げて健康を保つそうです。

この説は科学的な根拠はない
エセ科学とは言われてはいますが

少なくとも
心の在り方と水の在り方が
シンクロしていることは確かです。

水がしなやかに柔軟に流れて
あらゆるものを飲み込み、
潤いをもたらして
溶かして繋げる性質があることや

忍耐強く同じ場所を長い時間をかけて流れると
侵食するほどにその場所を潤す性質は

感情や心のエネルギーにも
人の心を動かすパワーがあって
どんな形であっても人間関係を作ることを
象徴しています。

そしてまた水の流動性は
エネルギーがどのように
私達の住む世界を移動しているのかを
示しています。

大気中に蒸発し、
その後雨として地上に戻るという、
水の終わりのない循環は、

終わる命があるからこそ
新しく生まれる命を受け入れる場所ができるという
地球上での連綿と続く
生と死の命の連鎖の在り方を反映しています。

あなたの身体に流れている
物質としての水そのものだけではなく、

あなたの命自体が
巡り巡る命のエネルギーの流れの中の
貴重な一部ということを感じて
ご自分の存在をかけがえないものと認識してください。


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「四大元素思想」連載、続きます😃♪

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参考文献:

水は答えを知っている

江本 勝 (著)

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