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大石明弘
2024年7月15日 07:57
飛行機で降り立った街、カトマンズは、混沌とした街だった。 彫りの深いアーリア系、日焼けした日本人のようなモンゴル系、ティッカと呼ばれる真っ赤な色粉を額につけた老人、サリーの女性、ボロボロのTシャツの男、路上で売られているアンモナイトの化石、奇妙な形の神々の石像と古い僧院、その周りを走りまわるサル、道端に寝そべる牛。 私にとっては、まさに「異世界」だった。 人間と、神と、動物が、低緯度の強い