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アクアラインマラソン2022、わたしの振り返り

千葉アクアラインマラソン、やはりいい大会でした。出なかった年はニュース映像とか見て、出なかったことに歯噛みして、出た年は幸せを嚙みしめる。毎回、気持ちよく晴れ、10月に開催していた時はちょっと暑すぎという印象だったが、11月1週にずれて、あんなにいい天気で暑かったけれど、やはり少し気温が低めで、消耗度は低かったかな、という印象。

昨日、概論は書いたが(ここ)、今日はわたし自身の記録。まずはリスタブルGPSのログ。

後半明らかにスピードが落ちていて情けないなー。

Aブロックだったので、スタートロス19秒。大きな混雑なく、しかしさほどあおられることもなく、気持ちよく走る。最初のうちはキロ5分~5分20秒位で走り、ここでどれだけ貯金を作れるか、が勝負だな、と思って走る。
他のマラソン大会より早いポイントで給水始まる。これはいいと思った。暑かったし、早目の給水は効果的だと思う。陸上自衛隊の木更津駐屯地の手前で、自衛隊の方が制服で応援してくれたり、特殊車両が路上に出ていたりして、テンション上がる。
8キロ手前でアクアライン連絡道へ左折し、高速に入る道を上がる。そのあたりはランニングクラブの応援ののぼり多数。前に走った時は高速に上がる道の上り傾斜がきつかったという印象が強かったが、その後入路変わったのかな? 今回はそんなにきつかった印象なし。ETC入り口2レーン分を使って高速道路に入る。風速6mと出ていて、かぶっていたキャップが飛びそうならはずそうかな、と思っていたが、真っ向から来る風ではなかったので、キャップはそのままかぶっていて問題なし。アクアライン、快晴で視界よく、正面の横浜の市街地や、ずっと右手の千葉の市街地までよく見える。アクアラインに入って最初の1キロが思ったより登り傾斜がきつかったようで、スピードががくっと落ちたが、その後は身体が慣れてきて、余裕をもって走る。10キロ過ぎで、折り返してきたトップ選手を見る。最初の一人にだけ拍手、その後は省エネで目視にとどめる。警察の船舶が橋の脇辺りを航行していて、途中で大きな音声で応援メッセージを送ってくれたのが印象的だった。

11キロ過ぎで小柄な女性に抜かれ、抜かれてからウェアみてこれは知り合いのFちゃんでは、と思って声をかける。彼女はハーフマラソンとのことだったが、それにしても余裕の走り。軽々と先行された。ベルトポーチからスマホ出しているのが見えて、eneoさん、一緒に写真撮りましょう、と声をかけられ、走りながら自撮り写真を撮っていただく。その後も、先行しては高速道路の表記を撮影したりしていて、マラソン楽しんでるなーと感心(わたし自身はフルマラソンより短い距離の大会の時は、スタートからゴールまでスマホを起動することはないので)。
13キロ半あたりが海ほたる。前は屋内に入ったところの奥にフードのエイドがあったのだが、飲み物のエイドすらなく折り返し。折り返して少し進んだところに飲み物のエイドがあり、そこから奥まったところに千葉の名産品のエイドもあったが、立ち寄らずに通過。先週の横浜マラソンが最低限のフードしか出さなかったことを思うと大盤振る舞いである。
ただ、フードに力を入れすぎたせいかわからないが、途中でタイム計測のリーダが全くなかった。5キロ走ったところであれ、ICチップリーダないな、と思ったのだが、10キロでもなく、おやおや、と思い、昔は完走証に「アクアラインタイム」という記録が出ていて、アクアラインに入るところと出るところでもタイム計測していたのにそれもなし。ハーフ地点にすら計測がなく、結局、スタートとゴールしかタイムを測っていなかった。ランナーズアップデートを帰宅後に見たら、スタートとゴールのタイムしかなく、経費を節減したウルトラマラソンの大会みたい、と思った(先月のえちご・くびき野マラソンもスタートゴールだけの計測だった)。今回の大会で不満があるとしたら、途中のタイム計測がなかったこと位かな...。

海ほたるで折り返し、帰路につく。ここからは知り合いがいるかも、と思って、対抗車線をガン見。途中でemiさんに「eneoさん!」と声をかけられたが、こちらは目視確認できず(痛恨)、チーバくんの恰好で走ると聞いていたCちゃんとも会えず。魔女の扮装をしたいわしちゃんと、セーラームーンのきのこちゃんは発見して声かけられた。
大会終わってから、色んな知り合いのFacebook日記見て、会いそびれた人が多かったことを今更残念に思う。
19キロで高速から降りて、アクアラインとお別れ。アウトレットパーク方面へ走る。遠くに大きな旗が幾つもゆらめいているのを見て、大漁旗?、と思ったらよさこいソーランの団体が幾つか来て、旗を振りながら応援していることがわかった。アウトレットの駐車場を進んでいたら、わたしが来ているのと同じTシャツを振って応援している人がいる、Pちゃんだ! 旦那が出走しているんだなー(会えなかった)、突き当りでハーフマラソンの人は左折、フルマラソンの人は右折、とアナウンスされる。スタートから、フルとハーフ混在して走っていたのがここで分割。ハーフのタイムが1時間53分23秒くらい。
この辺は以前走ったコースとかなり違うな、と思う。右折したフルの選手が走る道も、なんだかあまり記憶がない。田園地帯をしばらく走り、袖ケ浦駅前に続く、新しそうな整備された道をしばらく走り、駅に着く前に右折して、JRのアンダーパスを通る。JRより内陸に入り、緩やかに傾斜した崖の道辺りを走って、左折して住宅街に入ったら、そこからは見覚えがある道。住宅街の中を通り抜け、沿道の応援も多数。2016年の大会の時はこの地域のエイドで友達のDさんがボランティアをやっていて、その時はもう走りたくない、と思う位だるかったのだが、Dさんのいるところまでは情けない姿は見せられない、と必死で走ったことを思い出した。
今回は走りたくない、という気持ちにはならず。スピードは落ちてきたが、大切なのは歩かず走り続けることだ、と思って進む。ハーフは過ぎたし、この先キロ6分程度で走り続ければ、サブフォーは達成できそうだ。
住宅地域はずっと応援が続き、その先の公園がある辺りで右折。その先に人が沢山集まっている応援ゾーン。ゆるキャラなんかも沢山いる。音楽が鳴っていているのだが、その先に見えた応援ステージにいるのがフラダンスの集団で、曲とダンスが全くイメージ合わず笑ってしまったのだが、何の曲だったか今全然思い出せない...。
その先の田園地帯は、2012年の第1回大会の時に、お揃いのシャツを着たエイトマンさんと知り合った場所で、最近会ってないけどエイトマンさん元気かな、と思いながら走る。沿道にコスモスが咲いていて、「ゆりの里」という看板が出ていて、あ、ここは前に袖ケ浦から高滝湖までロングランした時に走った道かも、と思い出す。2012年の時はこの辺で肩こりが辛くて走り切れるのか不安になったのだが、今回は目に見える不調もなく、暑いけれどアームカバーを下ろすほどでもなく、コンディションとしてはそんなに悪くないのでは、と思いながら、そろそろ30km地点である。いつの間にか袖ケ浦市から木更津市に戻ってきていて、すごく遠くに鐘楼みたいなものが見えるのが、あれ、木更津総合高校のところだよな、あんなに遠くまで走るんかい、と萎えながら、高速道路沿いを走る。この辺、ちょっと雲が太陽を覆ってくれて陽射しがなくなって、楽だった(たぶん1時間もなかったが)。32キロ地点で、ここからゴールまでの10km、キロ6分で走れればサブフォー出来るな、と確証。とはいえこの先上り坂が何ヶ所かあるので、そこで心が折れないことが前提。7月の函館マラソンと8月の北海道マラソン、どちらも25キロを過ぎたところで心が折れて歩いてしまったが、今日はスピードは落ちているが、歩きたいという気持ちにはなっていないので、この気持ちが最後まで続けば、サブフォーはいけそうな気がする。
と思ったのに、33キロ過ぎで、4時間のペーサーに追い越される。今日は15分刻みのペーサーが置かれているようで(ニッポンランナーズの皆様)、3キロで3時間30分ペーサーに抜かれ、17キロで3時間45分のペーサーに抜かれた。自分の計算では、4時間のペーサーには抜かれないだろう、と思っていたのに、予想外に早く抜かれてしまってショック、というか、ちょっとぺース速すぎでは? 実際、そのペーサーに食いついている感じのランナーはあまりいなかった。3時間30分と45分はペーサー2人ずつだったが、4時間は3人いらして、流石にもう少し後ろを走っていたが、結局36キロくらいと40キロ位で両方に抜かれた...それですら速すぎだったと思うけど。
ほたる野のじりじりした坂道を歯を食いしばって登り(前はここにフードエイドがあったと思うが今年は給水のみ)、坂を下り、一旦左折してちょっと行って戻った(この折り返しって前はなかったよな)辺りにコース最大のおもてなしエイド。わたしは20キロ過ぎでポケットに入れていたジェルを一つ摂取、その後お腹がすいてきたタイミングであったエイドでバナナ(カットもしていない丸一本のバナナを、自分で皮をむいて食べた)、その後30キロ過ぎで2つ目のジェルを摂取したので、エイドの食べ物は特に不要で、お菓子類をポケットに入れる。そこまでのエイドで羊羹と茎わかめとヤマザキのチョコブッセとTopValuのクッキーをポケットに入れてきていたのだが(スタートまで着ていたウィンドブレーカーが片方のポケットにぱんぱんに入っていたので、もうポケットは一杯いっぱい)、おもてなしエイドで更にアーモンド羊羹とプチゼリーと塩羊羹を貰い、濡れせんべいはとうとうポケットに入らず、手に持って走る。きゅうりの塩漬けがミニカップに入ったのは、食べながら走るが、結構沢山あって、時間かかった、並んでいた梨のコンポートとぶどうが食べられなかったのが痛恨。人参ジュースとかびわゼリーも飲みたかったなー。
少し進んで、木更津総合高校の前で冷凍ブルーベリーをミニカップに入れて配っていたのも受け取る。これはゴールしてから食べよう、と濡れせんべいと一緒に持って走る。
2016年の時に歩いてしまった清見台の上り坂、今年はないのかな、と思ったらそんなことはなく、37キロで右折して上り坂。今年は歩かない! のろいけど走る! 函館と北海道でいっぱい歩いてしまった悔しさはアクアラインで返す! きつい登りは数百メートルだったが、その後もじりじり登り、土に左折するところまで上り坂が続き、かなりきつかった。曲がってからは一気に下り。もう一度、内房線の線路を越える高架があるのだが、ここは覚悟していたより傾斜が緩かった(コース変わったのか?、と思ったが前回も同じ道だった。記憶の中で傾斜がきつい印象が増大していただけ?)。この辺で40キロ。残り2キロはキロ7分まで落ちてもサブフォー出来るな、というタイムで「ここまで来たら勝ったも同然」フェーズにようやく入れたが、なのに、3人目の4時間ペーサーに抜かれ、何故何故状態。
中之島公園が見える手前で左折して、木更津駅からスタートゾーンまで歩く道の途中に合流する手前で41キロ。朝通った道に入り、いよいよ1キロを切る。マラソン走り終わった人が駅に向かって歩いて行くのとすれ違い、沿道の応援も沢山。本当はもう少しスピード上げたいな、と思ったけど、余力なく、それまでと変わらないペースで進み、最後は運河みたいになったところをコの字型に2回右折して、ずっと見えていたゴールゲートを通過。3時間57分台でゴール。この半年遠ざかっていたサブフォーにようやく復帰できた安心感でへたへたとなる。ちなみに4時間のペーサーは最後の角を曲がったところで足踏みしていた。やっぱり速すぎだったでしょ! 
個装したマスクを貰い、ボディメンテ(スポドリ)を貰い、箱入りの完走メダルを貰う(フルマラソンは青いリボン。ハーフマラソンは黄色いリボンだった)。箱入りなんて初めてだな。鋏を手にしたボランティアが靴についていたチップを回収してくれて、手荷物預けに向かって歩いて行ったら、わたしが受付に着く10秒以上前に、ボランティアの人がわたしのナンバーの荷物を手にして待っていてくれた。至れり尽くせり。着替える前に写真撮って貰おうと思って、更衣室前で誘導をしていたボランティアの方に撮影をお願いする。
ここまで超余裕で、ボディメンテのゼリーとシリカ水とアイシング用のロックアイスも受け取り、一番奥の女子更衣テントに入り、更衣室なのにブルーシートすら敷いてないむき出しの地面だね、と近くにいた人に話しかけ、靴を脱ごうとかがんた瞬間に、一気に足が攣った。両足。足の裏も、ふくらはぎも。ふくらはぎなんて、タイツごしにこむらがえりを起こして筋肉が動くのがありありと見えた。口もきけない激痛。
左足だけ靴を脱いだ状態で右足は靴も脱げず、レジャーシートがわりに地面に敷いたドロップバッグに座るが、身体を起こして脚を伸ばしても激痛がひかず、完全に横になって少しでも痛みをやわらげようと安静にする。少し落ち着いたと思って身体を起こすが、何をしようとしてもまた激痛が来る。スタート前にも会えたMちゃんがテントに入ってきて、悶絶しているわたしを見て、ロックアイスを追加で貰ってきてくれて、ふくらはぎの下に敷き詰めてくる。近くにいた人がメダリストの粉末を下さったので、横になったまま飲む。水分もとった方がいい、と言われ、ボディメンテも飲む。Mちゃんがマッサージもしてくれる。
ちょっとした刺激でまた激痛が来るなかなんとか右足の靴も脱ぎ、脱げないかと思ったタイツも脱いで、スパッツに履き替える。Mちゃんが靴紐緩めて靴も履かせてくれる。赤ん坊かシンデレラになった気分! 一旦立ち上がったら今度はもう二度と座れないぞ! Mちゃんが待ち合わせの人と合流するために去ったあとゆるゆると荷造りし、更衣室を出る。
脚は痛いけれど、歩行は問題なし。エキスポ会場をうろうろして、郵便局の出店でポスくまと記念写真撮ったり、鯨コロッケを食べたりして、帰路につく。駅までの道、まだランナーが戻ってくる途中のところをすれ違いながら歩いて帰る。知り合いとはすれ違えず残念。貰ったロックアイスはまだ溶け残っていたので電車の中でスパッツの中に入れてアイシングを継続。帰宅後も床に敷いてそこに脚をのせて冷やし続ける。北海道マラソンの後も脚は攣ったけどこんなにはひどくなかった。それなりに暑くて汗はかいたし、今の実力でサブフォーに持ち込んだのはちょっと無理があったということ? 原因がはっきりわからないけれど、筋肉痛よりも脚攣りの後遺症がひどいというのも考え物である。
今回もasicsターサージールで走り、薄底なので、途中から爪先にすごく負荷がかかっている感触があり、また爪先内出血ひどくなったかな、と思ったが、そんなにダメージの追加はなし(まぁ既に爪はぼろぼろなんだが)。爆弾を抱えた右膝も痛くなく、とにかく脚攣りだけですよ...。

何はともあれ、今の練習量でサブフォー出来たのは僥倖に近く、今後のマラソンシーズンはもう少ししっかり練習しなくてはな、と思った。
一日たって思い返すと、やはり楽しかった思い出ばかりが浮かんでくる。晴れた日のアクアラインを自分の脚で走れる幸福感は2年に一度の恵みだ。再来年も走れるかな。

途中のエイドで貰ったものとゴールしてから貰ったもの。

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