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北海道マラソン2022 完走備忘

2022年8月28日(日)、北海道マラソン2022を走ってきた、という話は既に書いた(ここ)。
暑い季節にフルマラソン走るなんてばっかじゃない?、と、長年回避してきた北海道マラソンだったが、出来心で2019年に走ったら、前半雨もよいでちょっと涼しかったこともあり(後半はカンカン照りで暑くなったが、前半に貯金を作った)、思ったより悪くない記録だったので、あ、いけるかも、と思って、オリンピックとコロナの影響で開催されなかった2020年と2021年を飛ばし、2022年は開催、と公表されてすぐ申し込み(3月)。抽選だったが、最近はマラソンのエントリーをひるむ人が一定数いるため、たぶんほぼ無抽選で(公式サイトに倍率の表示はなし)当選したのが4月中旬。知り合いで当たらなかったという話は聞かず。

3月に名古屋ウィメンズマラソン完走した後は、強度のある練習は全然していなかった。週1回程度の出勤日以外は在宅勤務終了後に走るようにしていたが、せいぜい1日6-7㎞程度。ペース走やインターバルなどもしておらず。昨年、膝の故障で半年以上安静を求められ、一応フルマラソンは走れる程度に復活したが、まだ膝に爆弾を抱えている感じで、思い切り走ろうという
勇気が出ず。
そして、7月の函館マラソンで惨敗(こんな)。途中かなり歩き、フルマラソン走りはじめて14シーズン目にして自己ワースト。かなり反省して、北海道マラソンで自己ワーストは更新しないぞ、という、全然前向きとは言えない目標を立てる。でもとにかく今年の夏は暑かった。毎日だらだら汗かきながら夕刻に走ってはいたが、相変わらず強度はなし。8月にはいってすぐに25キロ位走ったのと、リレーマラソンに出て、1キロ程度を出来るだけ早く走るを6回やったのがちょっとだけ強度のある練習だったか(といってもキロ4分40秒程度)。

そして前日札幌入りして、ラン友さんに車で長沼町のカフェに連れて行ってもらってドライカレー食べる。それから、札幌市街まで移動して、大通公園でアスリートビブス(ゼッケン)を貰う。1週間前から健康観察した記録をアプリに登録してきて(自己申告)見せてのゼッケン交付だが、これでもう当日は健康チェックもなし(というのは当日判明)。参加賞Tシャツ、お米、ウェットティッシュ、白い恋人、大福なども貰う。そんなに神経質に三密回避とかそんな雰囲気もなく、みんな和気あいあいと過ごしている感じ。緊張感なし。ホテルにチェックインし、六花亭にお土産買いに行ったりした後、スープカレー食べに行く(カレーが続いてしまった)。

これまでスタート時刻9:00で制限時間5時間だったのが、今大会からスタート時刻8:30、制限時間6時間に変更。コースも、東京オリンピックのマラソンに用いたコースを走るコースに(オリンピックは市の中心部を3周だったが、そのコースを前半に走り、後半は例年通り新川通の長い折り返しを走り、北大のキャンパス内を走って戻るところでまたオリンピックのコースになる)。今までは、新川通に入る前に一旦、北大キャンパスの西端の辺を走るところまで西進して新川通は左側通行で折り返して帰りは北大の中を走っていたのだが、オリンピックのコースを踏襲したことで、往路は北大に近寄らず、ずっと東側を走り、新川通は右側通行で折り返して、あとは平年と同じコースになった。

Dブロックスタート。これまでとブロックごとの人数配分がちょっと違っていた、と、速い知り合いが言っていたが詳細はわからず。ランナーのスタート地点は、ランナー以外入れないようにチェックの厳しいゲートを設けている大会が最近は増えているが、北海道は結構ゆるくて、フェンスを乗り越えてブロックに入ることも可能な感じだった。応援の人もすぐそばまで来られた。ブロックごとにゼッケンの数字の部分の色が違うので、勝手に前のブロックに行ったりは出来ない感じ。今回はゼッケンはA~Iで、Iの人数がすごく多かったらしい。スタートゲートまで10分以上かかったとのこと。わたしはDの真ん中あたりからスタートして、スタートゲートまで2分09秒かかった。号砲と同時にマスクははずした。
ゲート通過後はそんなに混雑に困ることもなく、順調に中島公園方面へ南下。最初の10キロは、2019年に走ったときと同じルートなので、気持ちも気楽ですいすい走る。実際にはコース標高が一番高いのが豊平川を渡ったあたりなのだが、そんなに気にならない。しかし、気温はスタート時から既に結構高い。天気予報が好転してきて日差しも結構あり(雲が出たり切れたりで、スタートからゴールまで結構、キャップをかぶったり脱いで手に持ったりの繰り返しだった)、最初の2キロ位で既に全身汗だらだら。日差しよりも湿度の高さが気になった。
あんまり細かくラップはとらないようにしているのだが、1キロごとの表示が出たときに差分計算をして、大体キロ5分位のペースで走っていた感じ。暑いので脱水が心配だったが、最初の給水が5キロ過ぎ。先にエリートランナーのスペシャルドリンク置き場があり、みずー、みずー、と思いながら進む。スポンサーがサントリーなので、なんとかの天然水(産地は確認できず)と、スポドリはグリーンDAKARA。ちょっと薄くてちょっと甘い。エイドの場所によって温度に差はあったが、結構冷えている飲み物を出してくれてありがたかった。そして水は頭からかぶったり、手や腕にかけている人も多数。暑かったのでかなり消費量が多かったようで、後方の人が通過時には飲み物が切れてしまったり紙コップ不足になったエイドもあったとのこと。
豊平川をもう一度渡って市の中心部に戻ってきて、テレビ塔が正面に見える感じで北上するが、テレビ塔の前まで行く前に、創成トンネルという地下通路に入る。前回走ったときはトンネルの長さに驚いたが、二度目だったので、今回は思ったより短い、と思った。トンネル入ったところで、動画を撮っている人が何人もいたのが面白かった。
創成トンネルから出て少し行ったところで「ねおさーん、頑張ってー!」と応援の声が聞こえた。地元の友人Cちゃんが観光がてらマラソンの応援に来る、という話を聞いていたのだがすっかり忘れていたので、思いもかけぬ応援に感動し、元気を貰って、手を振って走りすぎる。JRの線路をくぐる辺りで10キロ。
その先が、オリンピックにちなんだ新コースで、創成通りをそのまま北24条まで北上して、左折して、一旦新川通に入るが、その後クランクみたいに並行する新琴似2条通りという道に入り、また曲がって曲がって新川通に行く、という謎ルート。土地勘がないのでどこを走っているか見当もつかなくなる。最初に新川通に入ったところから、もう全部折り返しの道になっていて、道の反対側に戻ってくるまでどれだけ走るんだろうと気が遠くなる(折り返しの入りが14キロちょっと、戻ってきたところが37キロちょっとなので、片道12キロくらいある計算)。
14キロ時点がグロスで1時間16分ちょっと、単純に3倍すると4時間以内にゴール出来る計算だが、ここからどれだけタイムが落ちるか、と考えるとかなり厳しい。既にキロあたりのペースは5分20~30秒になっている。天気はずっと晴れたり曇ったりの連続で、道路の向きによって涼しい風が来ることがたまにあったのがありがたい。走るのが辛いような強風でなくてよかった。今回、サングラスを持ってくるのを忘れたので、風が強いとハードコンタクトレンズと目の間に砂ぼこりなど入ったらすごく痛くて辛そう、と思ったのだが、幸い目が痛くなることはなかった。
新川通の暑さも、2019年の時の方が辛かった印象。
折り返しに入って少し進んだあたりでトップ選手来る。最初2人は黒人選手だったが、一人はそのまま優勝、一人は最後の最後で混戦になって順位を落とした模様。途中でカメラマンがぴったりついて撮影している選手がいる、と思ったら道下美里さんだった。北海道マラソンはガチ走りの人が多いので、あまり仮装などが目立つ人はいなかった印象。そしてあまり気持ちに余裕がなかったので、こんなに長い折り返しがあったのに、殆ど知り合いに気づくことが出来なかったのが残念。
ハーフが1時間57分ちょっと。前回よりは遅いけれど、思ったよりは悪くない、と思いつつ進み、26キロの折り返しを目指す。20キロ過ぎでパワージェルを1個摂取。2つポケットに入れて走っていたが、結果的にジェルはこの1つだけ。フードのエイドはあまりなく、途中でバナナとか飴などがあったが、何も取らず(わたしは皮をむいてないバナナを取るのが苦手でいつも回避してしまう)。朝ごはんが前日に買ったアップルパイとミートパイだったのだが、意外と腹持ちがよかったようだ。25キロ手前の前田森林公園に、コースからそれて入るエイドがあったのだが、そこには入らず。後から聞いたら、雪玉を固めたものを配ってくれるエイドがあって、貰った人は手や首筋を冷やしたりするのに使っていたらしい。脱水が怖いので、水もDAKARAもかなり飲んだが、途中で小腹が痛くなってきて、その後はちょっと控えめに。スポンジもとって首筋や手首に当ててみたり。
ようやく新川通の一番先まで来て、待望の折り返し。あとは今まで通ってきた道を戻るだけ、ということでいつもなら気持ちが楽になるところなのに、今回はここで心が折れた。走り続けられなくなり、歩いたり走ったりの繰り返しになる。函館マラソンの時も、後半かなり歩いたが、あの時は周りの人もばてていて、歩いている人がかなりいる中でとぼとぼ進んだが、北海道マラソンはきちんと走りこんできている人が多いようで、歩いている両脇をびゅんびゅん抜いていく人が沢山いる。悔しい。ふくらはぎがちょっと攣ってきて、危険な予兆もある。今朝、友達が「お守り!」と言ってくれた塩あめを口に含む。これが、硬くて、ゆっくりとしか溶けないすぐれた塩あめだったので、そこからたぶん5キロ位、じわじわと塩分を摂取しながら進めて本当にありがたかった。28キロ地点が2時間40分ちょうど位で、かろうじて、サブ4のペースだが、もうここからの3分の1の距離を今までのペースで走るのは全然無理状態。これはスタミナがないというよりは、やはり脚の鍛え方が足りないってことだよな、と反省している場合ではない、とにかく進む。歩いてしまうところも出来るだけしゃんしゃんと速度をつけて進むようにする。幸い、爆弾を抱えた右膝が痛くなることはなかった。
長い長い新川通りを一旦離れ、左折して右折して右折して左折してまた新川通に一瞬入って、という辺りもよれよれと進む。そろそろ、函館マラソンよりは早くゴールする、という目標を真剣に考えなくては、ということで、ペース配分を考える。キロ7分を超えているので、この先キロ7分で走り続けられればどのくらいでゴール、とか、最後の10キロ位はずっと計算し続け。そんなうちにCちゃんの2回目の応援。ちょうど走っているところでよかった(笑)。次々と来る知り合いの応援をしているから、こちらの背中までは見ていないだろうと思ったけれど、Cちゃんから見えなくなるところまでは一生懸命走った。
もう一度新川通に入り、その先でとうとう折り返しが終わり、北大に入る、雑木林のような道が見えてきた。あと4キロちょっとだ。応援の人も増えてきた。北大のキャンパスに入った後はもう殆ど歩かず、緑豊かなキャンパスをうっとりしつつ(しかし朦朧としていて3年前ほど各建造物の様子をクリアに思い出せず)必死で進む。クラーク博士も通り過ぎ、あと少しあと少し、ペースもキロ7分は切れるようになってきた(遅すぎだよ)。とうとう北大の門を出て、いつもならBさんがカウベル鳴らして応援してくれる辺りを過ぎ、JRの線路の下を通り、旧道庁、今年は改装工事をしていて、全く姿の見えない道庁舎の前の庭を突っ切る。そして駅前通りを右折して、すぐ、と思ったらまだすぐでもない。でも、例年大通公園右折したところでゴールだったのが、今年はスタートゲートがそのままフィニッシュゲートなのでもう曲がり角なしで進むだけだ。
函館マラソンがグロス4:24:34(ネット4:24:20)だったので、それよりは速く、という最低限の目標に向かって走ってきて、ゴールゲートの時計が4時間19分台の後半を表示している。え、このままじゃ20分超えちゃう、と思って、最後だけ当社比かなりダッシュ。ゴールタイム4:19:58(ネット4:17:49)だった。うーん、セカンドワースト記録。しおしおと大通公園を右折し、フィニッシャータオルを貰い、メダルを貰い、天然水のペットボトルを1本貰う。ビール飲もう、と思って近くのセイコマに行って買い物していたら、ビアジョッキを持っている人がいて、あ、先着5000名のジョッキ、もうないかな、と慌てて大通公園に戻ったら、並んでいる人がいて、途中でなくなる可能性もあります、と係員が言っている中並んでいたら、まだ残っていてジョッキなんとかゲット...危ないところだった。
その後、芝生に座ってビール飲もうとして、足攣りに悶絶する。塩分とか電解質とか、相当抜けてしまったということだな。

暑かったとはいえ、北海道マラソンは毎年8月最終週だから今回が特に暑かったわけでもない。
反省点しかない大会になってしまった。秋の大会に向けて本気でロング走などしなくては。

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