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2017年5月21日 第23回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン

過去のウルトラマラソンの記録です。長いです。

とりあえずランナーズアップデート、昨年は10,30,50,70,90しかなくて、自分のリスタブルGPSで補正していたのだが、今年は10キロごとに計測されたのがそのままアップされていたので比較してみる。
   2017.5.21  2016.5.22
10km  1:00:15  1:07:27   
20km  2:17:23  2:28:10
30km  3:30:31   3:43:49
40km  4:49:35   5:05:15
50km  6:00:01   6:20:18
60km  7:41:14   7:50:32
70km  9:12:36   9:20:03
80km  11:09:07  11:04:28
90km  12:29:41  12:15:14
Finish  13:51:47  13:42:40
長丁場なので、どうしても後半のタイムは落ちがちだが、昨年は、前半のタイムが悪くて(だから用意していたタイム表よりずっとビハインドが続き、後半の甘めに設定してあったペースを上回ることでなんとかタイム内完走した)後半食い下がったという自覚があったのだが、前半への反省でハイペース(結果論)で入ったことと暑さ、そして靴の選択の失敗で、ハーフ以降ばてて、結果的にありえない位後半の成績を落とすことになってしまったのだった。
出場者2500人ちょっとの大会、一斉スタートだとどうしても混雑するということで、今年からウェーブスタートが始まり、申告タイム弱気グループは第2ウェーブ5:20スタートに(速い人たちは5:00スタート)。
1:00起床軽く食べて日焼け止め等塗って着替えて、2:00に甲府昭和インターのすぐ脇のホテルを出発し、野辺山には2:40着。今年も会場間近の駐車場には入れず(前日に入口閉鎖前に停めた車はそこで夜明かしが出来て、朝は2:00開門。前日からいる人もいるから、2:40では入れないのか)。遠い駐車場に車を入れ、荷物持ってシャトルバスに。3:00に体育館入って陣取り、ドロップバッグを用意して預けたり、トイレ行ったり。コンタクトレンズも入れた。そのうちにどんどん知り合いが集まってきてみんなでわーわー喋ったり写真撮ったり。前日に談合坂のアンデルセンで買ったマフィンとドーナツ、3個もあったのに完食(ちなみに1時にホテルで赤飯おにぎりとチョコレート入りクレープも食べた)。
5:00スタートの人が先に出て、わたしももう一度トイレに行こうと外に出る。もうすっかり明るい。仮設トイレは長蛇の列だが、並びかけていたら、向こうから戻ってきた人が、奥にすいているトイレがありますよと教えてくれたので、行ってみたら、常設の公衆トイレで、しかも本当にすいていた。来年以降があれば御贔屓にするぞ。おかげで5:00のスタートに間に合い、どんぐり、しみちゃん、ひーちゃんのスタートを見送ることが出来た。スパイダーマンの仮装をして、アコーディオンを弾きながらスタートしていった人が印象的だった。
第1ウェーブの人が出た後に、柵越えてコースに入って、なので、前から5列目くらいのやけに強気なポジションに。そこへconaちゃんとMEGUちゃん登場。今回はMEGUちゃんがconaちゃんの完走請負人となり、一緒に走るそうだ。で、1秒でも時間を削り出すために、少しでも前からスタートということで、前の方に来たわけです。
昨年も暖かかったが今年は更に暖かい。昨年はスタート時点では着ていたウィンドブレーカー、今年は最初からリュックの中。これから気温も上がるし、今後100キロの間に必要になることはないよな、と思い、千葉女子応援団(雅美ちゃんカオリンみほちん)がまずはJR最高地点で応援してくれる、と聞いていたので、そこで預けようと勝手に決意。昨年もリュック背負って走り、使ったのは湿布と携帯の充電池とスポーツういろうだけだったので、今年は荷物をさらに減らしたが、今年はスマホも機内モードにしたし(昨年は機内モードにしなかったので、電池切れて途中で充電することになった)膝とかも痛くならなかったので、更に荷物は不要だった。サロマではリュックはしょわないぞ。
昨年登山しようと準備していた時に(雨天中止になってしまって果たせず)買ったモンベルのスカート、ポケットが沢山ついているので、そこにスマホとタイム表とマイカップと塩熱サプリを入れる。マイカップは今回から持参を推奨されたが、あんまり機能していなかったなー。結局、急いでいると紙コップによそわれた水やVAAMを取ってしまうことに。頼んでマイカップによそってもらうには、係の人に余裕があって、ランナー側も混雑していない時でないと無理だった。
5:20号砲。スタートロス6秒位。昨年は5分位かかっているから、そこだけでもアドバンテージ。出てすぐに、ハイマーたまとモンちゃんの応援。で、先方スタートの宿命として、全体的に飛ばし気味になる。小海線の踏切渡り(なんと、渡った直後にかんかん言い出して遮断機降りた! 危なかった!)天文台の方に走り、ぐるっと回るほぼ平坦なコース、キロ5分半で走ってしまった。いかんいかん、こんなに飛ばしては。天文台、あまりアンテナ見えない気がしたが、意識してみると、幾つかは見えた。ちょっと喉が渇いていたので昨年は寄らなかった最初のエイドでVAAM飲む。手がしびれている気がしたので、塩分不足かしら、と、ポケットの塩熱サプリも2粒食べる(その後はしびれ解消)。早朝からこんなにたくさん人が通り、驚いているのかどうなのか牧場の牛、桜のような白い花。昨年も見た光景。再度踏切を渡り、JR最高地点に向かって少し登る。
JR最高地点に公衆トイレがあり、その後は稲子湯まで常設のトイレがないので行こうか迷ったが結局見送り。最高地点の碑の少し先で雅美ちゃんカオリンみほちん、それにハイマーたまとモンちゃん。カオリンにリュックのファスナー開けてもらい、一番上のウィンブレをゴールまで預かって、と頼む。やはり、リュックはかなり軽くなった!
そして国道からそれ、八ヶ岳に登る道へ。最初は舗装、緩やかに登っていき、第2エイド(ほぼ10キロ)の辺りで砂利道に。エイドではバナナ食べた。ここではマイカップも初登場。みんなペースががくんと落ちるがまだ一応走っている。相変わらずごろごろの砂利が怖い。とにかく足ひねらないように捻挫しないように、それを念じつつ、少しだけ景色も見る。気温はまだ涼しいけど冷静に考えればまだ6時台なんだから涼しくて当然だよな。これからどれだけ上がるんだよガクブル。
ペースが落ちてきているので次の12.8キロエイドが遠く感じた。ここで小さなドーナツ。殆ど歩きになってきて14.1キロエイド。確か梅干食べた。昨年どの程度の速さで登ったか覚えてないが、最初の10キロでかなり貯金を作ったので、手持ちのペース表的にはかなり余裕。高度が上がってきて白樺が生えていたり、川を渡ると涼しい風が吹いたり。見上げれば雪が残る八ヶ岳。青い空。どの木も美しい新緑。
17.7キロエイドを過ぎるとしばらくで最高地点1908m。昨年はかえるさんと会ったので、写真撮って貰ったが、今年は知り合いいなかったので、やはり写真撮りたそうにしていた、がたいのいい兄ちゃんとお互いに撮りあった。ここから19.9㎞のエイドまで少し下り。確かこの辺のエイドで、20分前にスタートしたアコーディオンスパイダーマンがアコーディオン弾いているのを見る。すげー余裕だ。エイドでブドウなど食べた後、本格的な大粒の砂利の下りに。昨年はここで数百人に抜かれ、すごく邪魔そうにあしらわれ、わたしは誰一人抜くことがなかったのだが、今年は、速い人が20分早く出てくれたおかげか、昨年ほどはびゅんびゅんは抜かれず、わたしと同じくらいのペースで降りている人もいた。目の前で堅実なペースで降りていた人がデカフォレスト(野辺山10回完走しているすごい人)のゼッケンをつけていて、ずっとその人に付いて降りた。力づけられた。林道が終わったところの23キロエイド、名物花豆ようかんが札だけ出ていて、売り切れたところだった。この時だけウェーブスタートを恨んだ...。
舗装道の登りをゆるゆる進んでいく途中で、5時スタートだったよいこちゃんと遭遇。この辺はもう一度砂利道が来るぞ来るぞ、とばかり思いつつ足を進めていた。26キロエイドでういろう。この辺でかえるさんと初遭遇。その後ずっとゴールまで付かず離れず走ることになる、運命の人(かえるか)である。
28キロで、南牧村から小海町に入る。そして2度目の砂利道キタ! 昨年は砂利道がもう1回あるのを知らずショックを受け(コース表にも書いてない)、今年はわかっていても萎えつつ、ゆるゆる進んでいったら、追い抜かした人にNEOさん、と声かけられる。あー、ひーちゃんだ! ひーちゃんは71キロなのでやはり5時にスタートしていて、関門時刻を覚え間違っていたので、23キロの第1関門まで必死で砂利道を降りてきて疲労困憊中でした。ちょっと話してから先行。砂利道、稲子湯の手前までかなり続くよ、と教えてしまったが嘘でした、ひーちゃんと分かれてすぐに終わった。もう1回あったっけ、と思ったがそんなこともなかった。29.3キロのエイドは何を食べたか忘れた(ぶどうかな?)そのあと、下り基調で気持ちよく降りてきて、左に曲がる角のところで、雅美ちゃんカオリンみほちんの2度目の登場! そしてそこに幸人さんもいた! 幸人さんは昨年もここにいてくれたのだが、今年はいらっしゃると聞いてなかったので結構感動。女子エイドからソルティーライチをいただく、冷たくて美味しい!
しかしこの私設エイドから稲子湯までは結構上り。稲子湯に行ったらトイレ行こう、とずっと決めていて、でも、ちょっと前のエイドで行ってもいいかも、いや、混んでるのに並んで仮設はいやだ、との葛藤で結局稲子湯まで我慢してしまったので、なかなかたどり着けない最後の2キロは結構辛かった。
ピコ太郎の衣装を着て、でもむっちりした男性がスタート地点でも応援してくれていたのだが、稲子湯に入る手前の道で、「ウルトラはぁ、歩いてもいいんだよー」と何回も繰り返し呼ばわっていた(言われなくても歩くんだけど...)。そしてようやく稲子湯! 34.1キロ。3分の1来たんだよ! まず最初にトイレ。常設なのにあまり混んでいない不思議。おかげさまですぐ個室に入って、朝出なかったものが出せて、大変大変ほっとした。稲子湯エイドにいる間に、ひーちゃんも追いついてきて、かえるさんも来た。稲子湯はお汁粉あったはず、と思ったのに、最初見当たらず、わかめのおにぎり食べる。食べている途中でかえるさんにお汁粉のありかを教えられ(人が密集して見えなかっただけでした)、おにぎりをお汁粉で流し込む感じに。口直しにお漬物。最後に水飲みながらその水で手をすすいでいたら、その間にひーちゃんとかえるさんに先行された。
稲子湯を出ると2キロはいやーな登り。みーんな歩いている(速い人は走るんだろうが)早足で歩いていると前にひーちゃんが見えてきたので、じゃあ坂のてっぺんまで一緒に歩こうかな、と思ったのだが、ひーちゃんが少し走るポーズを見せたので、付き合って走るモードにしたら、エンジンがかかって結局そのままゆるランを始めてひーちゃんをちぎってしまいました(その後はまた歩いたけどね)。途中にちょっと下り、また登り、そうしてようやく長い長い下り坂(小海町の50キロエイドまで基本ずっと下り)に取り掛かる。陽射しが強くなってきているので、みんなカーブのある道を影のあるところ、カーブの内輪を選んでうねうね走る(交通量が少ないので車道横断しまくってもなんとかなる)。リエックスリゾートの少し手前から歩道が出来るので、歩道に入る。歩道は最初はアスファルト、途中から芝生に。昨年もこわごわ降りたが、今年も足元を見ながら必死で走る。40キロのリエックスリゾート前は飲み物だけ、そしてすぐに42キロの八峰の湯。42.195キロのゴール、そしてドロップバッグの置き場でもあるが、昨年同様ここは荷物は預けなかったので、出し入れの作業はなし。昨年は夫が突発応援に来たり、マッサさんと会って、話をしたり、トイレに行ったり、時間がかかったが、今年は稲子湯で食べ過ぎたので、何か甘いものの入ったおやきを半個食べただけで出発。昨年は10:30の応援バスの出発と同時のスタートになって、もう完走できないのではないかとすら思うビハインドぶりだったが、今年はタイムスケジュールよりちょっと早いスタート、貯金が出来て嬉しい気分。
坂を下り続ける途中、右背後を見ると、八ヶ岳の全貌がきれいに見える。写真撮る。45.6キロエイドではぶどう。そして、松原湖の近くのconaちゃん推奨公衆トイレ(なんと洋式! ウォシュレットまで付いていて狂喜乱舞しかけたが、これは動いてなかった...)でもう一回トイレ。
一旦ちょこっとだけ坂を登り、その後また小海線の松原湖駅に向かって下る。この辺できのこちゃんの応援がある、と聞いていたので、きのこちゃんきのこちゃん、と思いながら走っていたが会えず。残念。踏切引っかからず。坂を少し登り、小海町の中心地辺りをだらだら進む、意外とこの5キロが長かった。ちょうど6時間で50キロ地点のICリーダー通過。そしてエイド。昨年は余裕がなくて見送った手打ちそば(その場でみんなで作っていて、ちょっと並ぶ)、水で冷やしているのがこちらにも流れてきて、足元が超ぬかるみになっているのだが、飛び石みたいなものをつたって、受け取って食べる。うまし。ここで久々にカメラ以外のスマホを起動して、Facebook更新。このときはまだ余裕だったのだが、砂利道で小さい砂利が足に入ったのがなんとなーく気になっていて、それだけでない痛みが足裏にある気がしてきていた。まさか肉刺っすか? 今回は、AsicsのGEL DS-TRAINER21を履いてきたのだが、これはGT New Yorkより軽く、ターサージールよりはしっかりしている、という中間的位置づけだったのでこれにしてみたが、たぶんこれが敗因、オフロード交じりでアップダウンの多いウルトラにこのシューズはわたしの能力を上回っていたようです。
といって、今出来ることは何もないし、この時点ではまだ痛みはさほどでなかったので、50キロ小海公民館エイド(この辺が最低地点、標高880m)から少しずつ登って行くが、あれあれ、全然走れません。昨年も確かに歩いたり走ったりだったようだが、たぶんそれよりひどい。54キロエイドまでの4キロが永遠のように長かった。この、北相木村までの往復道(コース内唯一の折り返しポイント)の入り口で、ハイマーたま、モンちゃん、そしてよっしーさんが応援してくれた! しかしへろへろで弱気になっていて、ハイマーたまの動画には、すごく情けない私が写っていると思われる。すーちゃんが42キロ地点でリタイアしたという情報を聞く。そして北相木村への道も登り基調で、かなりの人が歩いている。みんな暑さにやられているんだよなー。しかし他人は他人、自分は自分、足裏痛いけど、走りたくないけど、走る努力をすれば、それが最後のリザルトに全部活きるんだ、と思いながら進む。よれよれ進んでいる途中で、下ってきたpataoさんに声をかけ、それからしみちゃんに声かけてもらう、この坂の上に雅美ちゃんカオリンみほちんがいるよ、と教えてくれた。遠くに路駐の車が見え、あれか、と必死で登り坂を走ったら、全然違う車で、そこからまた歩いてしまった。応援ポイントは思ったより奥でした。みほちんが走って迎えに来てくれて感動! そしてコーラ飲んで、凍らせてあるのが半解凍になった桃缶を食べさせてもらう。そしてビニール袋に入れた氷を一袋持たせてもらう。手のひら冷やし、膝にのせ、その後は首筋からシャツの中に入れて背中を冷やす。結果的に途中のエイドごとにあったバケツからの水かぶりは一度もしなかったが(靴を濡らすのがいやなのと、携行品を水かけるのがこわかったので)この氷はすごく助かった。何もかもに感謝。わたしのすぐ後にかえるさんもやってきた。一足先に出発、エイドまではまだ2キロ位あった...。
59キロ北相木村のエイドは公民館使っているのでかなり充実。昨年は屋内の洋式トイレを使ったが今年は時間節約もあり割愛、味噌汁(わかめ入りとなしがあったので、なしを選択)飲む。あと何か食べた(忘れた)、ぶどうかな? 一旦靴を脱いで、小石は出してみたが、やはり足の痛みは取れない。一応靴下ごしの出血とかはない(昨年は最後だけど、肉刺がつぶれて血が出ていたが、幸い、最後まで血は出なかった)。エイドから道に上がる坂はゆっくり歩いたが、その後は一応走る(エイドで少し座って歩いたのが良かったか?)。後から来たかえるさんは先に出て行った(エイド滞在時間はどこでもわたしの方が長かった気がする)。そしてエイドを出た後はすれ違いタイム。conaちゃんMEGUちゃんが来て(昨年より相当早い! 但し相当ばててる顔をしていた)、ヨシゴンだけ気づけず、ひーちゃん、よいこちゃん、ちえちゃん、(この辺順序がよくわからなくなっている)、合間に雅美ちゃん号のエイドでまたオレンジジュース貰い、氷のビニール袋を捨ててもらい、メロンゼリー一粒いただく。折り返し出口のちょっと前に、家のガレージみたいなところで出している麦茶と野沢菜の私設エイドがあり、昨年もすごくありがたかったのだが、今年も麦茶美味しくいただく。他のエイドはなんで麦茶ないんだろう、と思う美味しさ。そして、麦茶に気をとられている間にギンちゃんが行ったが、声かけたら、「俺リタイアするから!」と宣言されてしまった。肉離れとかしていて、練習不足だったのと再来週オクムがあるから。理由としてヘンだろ。
折り返しの出口でまたハイマーたま、モンちゃん、よっしーに見送られ(ハイマーたまにコーラあるよ、と言っていただいたが、麦茶の直後だったので辞退)、更に登り。かえるさんとの抜きつ抜かれつのデッドヒート。いや、お互いヒートじゃないダメっぷりですが。63キロのエイドで確かぶどう、その後68キロの南相木村役場は何食べたっけ? この辺かなり朦朧としている。とにかくずっと登り坂で辛い。でもやっとあと3キロで滝見の湯だよ。コース全体の3分の2こえたよ。途中「魂の水」と看板が出ていて(あれはわき水?)、コップを置いてくれているエイドがあり、マイカップで出ている水を飲む。ありがたい。そして滝見の湯の手前だけ少し平坦、そこによっしー、雅美ちゃんカオリンみほちん、そしてにこぱがいたよ! 滝見の湯の入り口で71キロのゴール脇を通過して、昨年は食べた山菜蕎麦が出ていたが、今年は50キロで食べて来たので割愛、というかちょっと気持ち悪くてあまり食べたくない。そして、ここで埼玉のひろしさんと遭遇、リタイアしてしまって、ドロップバッグを回収に来たらしい。話していたら突然大粒の雨が降ってきた。確かに地獄のような暑さから、急に曇ったな、と思っていたし、雷雨の予報も出てはいたが、大雨になったらどうしよう、と思ったら幸いそんなにひどくはならず。ファイテンの謎のジェルの試供コーナー、昨年は係員がタイツの上から塗っても効果ありますよ、と呼ばわっていたのでそれで塗ってみて、効果があったかどうかはわからないが、今年は誰もおらず、でも正体がわかっているのでまたタイツの上から塗ってみる。今年は膝が痛くならなかったのがありがたい。その後雨に打たれながら(大したことはなかったが)ドロップバッグを回収し、バッグの中身は使わなかったが、自分のリュックの中でいらなさそうなものをさらに袋に入れて、戻す(ここでドロップバッグに入れておいたNEW YORKに履きかえるべきだったのかなー。今となってはわかりません)。さぁとうとう馬越峠だ!
タイム的にはまだ前半の貯金があるので、昨年より少しは早いのだが、体力と気力が昨年より足りない。足の痛みはますますひどいし。74キロの、峠の真下のエイドまで殆ど歩く。昨年はここでかえるさんに会って、残り4時間のうち1時間を峠の登りに使い、残り3時間でゴールまで行く、という時間配分を教えられ、今年も見た目の残り時間は似たようなものだけれど、自分が昨年と一緒ではない、と弱気に。そして峠、昨年は必死に早足で歩いたけど、全然ダメ、そして、今年もかえるさんに途中で追いつかれ、昨年と全く同じタイミングですねわっはっは、と笑いあうが、かえるさんも膝に痛みが出て、弱気。とりあえず峠のてっぺんまで行って、どこまで行けるか考えよう、と思う。しかし峠が半端なく長い。途中で座り込んでいる人とかいた。先ほどの雨(幸い、滝見の湯出てすぐやんだ)のおかげで空気はかなり涼しくなった。助けられた。かなり気持ちがリタイアに傾いていたこともあり、峠は全く頑張れず。情けない。そして、昨年はこの辺でも鳥の鳴き声とか生えている木とかに思いを致す余裕があったのが全くない。県道のカーブは55号カーブから気づいた(昨年は58号カーブから気づいていた、そこから1号までずっとカーブと進むのだ)。峠のてっぺんが79キロで、ここでやめると80キロもいかないので、せめて下り坂の途中、80キロのICリーダ過ぎたところまでは行こう。でもそこまで行くなら、大変充実している87キロの川上村公民館エイドまでは行こう、と少し気を引き締め、馬越峠頂上で座って長めに休み、太巻きを2個食べ、いよいよ下り。近くで話していた男の人たち、3時間制限のハーフマラソンだと思って、と言っている。そそそーだよね。下り始めてすぐMEGUちゃんに抜かれる。軽快。もうだめなのでリタイアするかも、と言ったら「まだ時間的に全然大丈夫じゃないですか!」と言われる。タイムが大丈夫でも足裏がダメ、気持ちも朦朧。conaちゃんは途中で脚がつって、ペースダウンしてきたのと、滝見の湯からはにこぱが走る約束になっていたので、MEGUちゃんは先行してきたとのこと。ここまで自分よりゆるめのペースで走っていたので、足も気力も問題なし! すごいなー。
わたしは北相木村でトイレ行っておかなかったつけが回ってきて、坂の途中の81キロエイドで仮設トイレに。トイレ出て、VAAMとか飲んでいたら、やってきた女の人がここでもリタイアできますか、と職員の人に聞いている。80キロまでは行こう、と思って頑張ってきたのかな。この後も下りなので、わたしはとりあえずもう一つ行くよ、と、今年もカーブの第○号カーブ、という表記を見ながら、下って行く。下りなのにたまーに歩いてしまうのが昨年と違う、しおしお。坂を下り終え、幹線道路に出て、その後、川沿いの歩道を公民館まで、ここが、後半にしてはエイド間隔が長くて辛いところで、昨年もいつまでもエイドに着かず辛かったのだが、今年はわかっているので、意地で進む。進んでいる途中で、81キロエイドで抜かれたかえるさんに追いつき、公民館で会おう、と言って走って先行。ここだけ妙に頑張って、なんとか歩かずに川上村公民館へ。入り口付近の私設エイドで温かいお茶をいただき(昨年も、お茶と牛乳をいただいた。今年は用意されていたお菓子は売り切れてた)、メインのエイドでうどん。太巻きもあったが、馬越で食べたので今回はやめた。ちょうどリタイアのバスが出発するところだったが、慌ててバスに乗ることないだろう、と見送り。というか、その時点で、まだ5時グループの関門にも10分あり、わたしの関門は30分先だよ、ここでやめたら女がすたる、というか女は関係なく、かえるさんと、まだやめられないよね、とぼそぼそ話して、わたしはもう少し座って休み、かえるさんは先に出て行った。うーんうーん、次のエイドが92.7キロで、ここは確実に行けるから90キロの記録は残るね。次のエイド96.7キロも行ける? しかしここで関門アウトしたら、いつかちゃんの記録以来、あと3キロの女になってしまう、でも、87キロでやめるよりはずっといい。とりあえず進むかー。
昨年は近くで走っている人がいたら、それに付いて走れた川上村の中心の道、今年は走ったり歩いたり、木製のバス停の写真を撮ったり、かなり投げやりモード。道から少し離れた学校っぽい施設の庭に変なオブジェがあり、遠いけど写真も撮ってみた。調べたらこれはプレイヤー・エイリアンという、かつて愛・地球博にあったオブジェらしい(http://expo.o0o0.jp/iten/1c/1_1d.htm)。そして、幹線道路から左折して、いよいよ登り坂へ、すぐに90キロのICリーダのあるテントが見えてくる。その付近で、髪の長い女性が、近くを歩いていた人に、このままで完走できますかね、と尋ねている。いや、全く無理とは言わないが、かなり頑張らないと厳しいですよ、わたしもうあきらめているので、ここにいたら、完走できないですよ、と言って、口にしてみて、あ、違う、わたしあきらめてる、って言ったけど、その自分が悔しい、と思った。で、その女性を引っ張るように、少し(少しです)坂を走ってみた。もしかしてもしかして完走できる? 完走しないと記録証もないし、メダルも貰えないじゃん、と当たり前のことに気づく。そして、急坂が一旦終わるあたりに、雅美ちゃんかおりんみほちんと、知り合いではなさそうだけど一緒に応援していた私設エイドの人がいて、桃缶の残り(まだ冷たい)とソルティーライチをいただき、完走無理かも、と弱音を吐いたら、そんなことない絶対完走できるから、と知らない人も含めみんなで応援してくれた。とりあえず行く。一歩でも進む。さっきの女性とは抜いたり抜かれたり。昨年も歩いたり走ったりしながら登って、正面の八ヶ岳を仰ぎ見た坂、今年の方が必死。92.7キロエイドがすごく遠かった。時間節約のため、初めてエイドに寄らずに進む(さっきソルティーライチ飲んだし)。前方にかえるさんが見えて来た。追いつくのに少し時間かかったが、なんとか追い越す、かえるさんも弱気だが、ここで完走しないでどうする、と叱咤激励。20キロ前のわたしたちの会話はなんだったんだ状態。雅美ちゃん号がゴールに向かって走って行き、窓から大声の声援。そして、残り時間と距離(GPSはわりと表示がずれているので厳密な残り距離がわからない)を頭の中で計算、キロ8分なら完走できるが、9分だとアウト。GPSの画面に出ているペースはスタートから現在までの平均ペースなので今の参考にはならないので、キロ表示を見て、1キロにかかった時間を手動で計算。ちょっと歩くとすぐ時間長くなるから。でもなんとかキロ8分ぎりぎりに入りそうであることを確認。これ以上は歩いてはいかん! 96キロでゆるい下りと登りがあり、今度こそ、この坂を登ったら傾斜は終わりだ、と思いつつ進む。道曲がったところで「あと3キロを31分!」と声かけている男性がいて、いや、まだこの先に96.7キロエイドあるから3キロじゃないよ、と突っ込みながら、エイドでマイカップ出さず(時間節約)VAAM飲む。30分は切ったが、キロ9分でも勝てる見込み?
しかしここで、もしかしたら関門ぎりぎりで小海線が来るかも(今朝conaちゃんが話していた)疑惑がきざす。遮断機降りている時間は最大でも2-3分だと思うが、その可能性も一応計算に入れておく必要がある。やはり少しでも時間稼がなくては、と、野辺山駅の裏側の道を走る。でもちょっと歩く。いっぱい走る、ちょっと歩く。先ほどの女性はちょっとビハインドに行ってしまったが、行けそうな気がするので、あとは自分の心配だ。ここで転ばないよう、捻挫しないよう、気を引き締め、最後の3キロは、あと○キロ、の看板が出たので、それとタイムをにらみながら進む。とうとうあと1キロ! 残り時間15分。ここまで来てようやく「ここまで来れば勝ったも同然」と思う。いや勝ってない、目標は昨年の自分に勝つ、だったのになぁ、なんでリタイアしないで最後まで行くが目標になってるんだよー。
生ビールあります、という提灯を吊るしたエイド、途中でも何か所かで見かけ、マジでビールをふるまっていたのだが(ノンアルは置いてません、と言っているのも聞いた)、この1キロ看板のすぐ先で最後の営業中。一人飲んでる男の子がいて、エイドの人が「あと13分あるから大丈夫、と送り出していた。超美味しかった!、と言いながら、生き返ったように進んでいく男の子のあとをわたしも進む。
踏切踏切踏切。わたしの中の最後の関門...よしっ鳴らない! 足ひっかけないようによく足元見て渡り、駅前への道、沿道の応援が最後だけ増える。目の前に集団で走っている浦安ランナーズがいたので、これに巻き込まれないようにゴールしよう、とちょっとダッシュ(まだダッシュできるんじゃん)、ENEOSの角を曲がり、いよいよフィニッシュゲートが見えて来た。最後また登り坂だけど。来た来た、自分で自分に勝った! 順番にゴールテープ切れるように順番待ちして、両手上げてゴール! 沿道に沢山知り合いがいて、みんな喜んでくれている。ありがとう。メダルかけてもらって、重みをしみじみ感じる。先に進みかけ、いや、さっきの女性来るか待たなくては、としばらく待つ。浦安ランナーズの大集団が去るのを待ち、ゴール近くまで戻り、見ていたら、わたしの4分位後でゴール。声かけて、お互いの健闘を称える。チップを係員の人がペンチで切ってはずしてくれて、体育館前のテントで完走証を受け取る。13時間51分47秒。昨年より9分遅くなってしまったけど、なんとか100キロ走れた。なんとありがたいことだろう。
そして、はっ、とかえるさんどうした、と思ってゴールに戻りかけたらまさに放送で「かえるさんがきましたー!」と流れる。わかりやすくていいな! そしてわたしより更に美味しいところをさらって、かえるジャンプでフィニッシュ。お互い諦めなくてよかった...。
本当に暑かった。色んな条件があって、ダメかと思った。頑張れないと思った。奇跡のような完走でした。一人で走ってるんじゃないな、と思った。
どの大会にもたくさんの学びがある。また次の戦い(戦いなのか)に向けて頑張ります。

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