三浦しをん『ののはな通信』(角川書店)
2018年の記録。
三浦しをん『ののはな通信』(角川書店)読了。高校時代の同級生だったのの往復書簡。わたしより少しだけ年下の二人の、間を開けながら、30年くらい続いた魂の吐露の交換、もどかしいこと、違和感のあること、読者のもやもやを、最後のページが洗い流してくれた。ここだけ読んでもきっとネタバレにはならないので引用。
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私に魂というものがもしあるのならば、それはあなたのものです。渡り鳥が海を越えて必ず生まれ故郷に帰るように、私の鼓動が止まるとき、魂はあなたのもとに還るでしょう。あなたが形づくり、息吹を与えてくれたものだからです。
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三浦しをんは、ひとつの作風にとどまらず、色々な小説でわたしを驚かせてきたが、今回もまた大きな感動を与えてくれた。ありがとう。嬉しい。
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