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根津美術館「燕子花図屏風の茶会」展

根津美術館、毎年恒例、燕子花かきつばたの季節の、尾形光琳「燕子花図屏風」(国宝)の展示、今年は「燕子花図屏風の茶会」というテーマで、昭和12年5月に、根津嘉一郎が主催した茶会で、どのような道具を用い、途中で燕子花図屏風を含むどんな絵を披露したか、を紹介。
当時の写真や、招かれた人の茶会記なども残されているので、当日使われた掛け軸や、茶道具、茶碗、花器、懐石料理の器等、根津美術館に残っているものをありったけ展示。
待合→本席→薄茶席と来て、浅酌席で、光琳の燕子花図屏風と、円山応挙「藤花図屏風」、作者不詳「吉野図屏風」(桜と紅葉の一対となっている「吉野龍田図屏風」のうち吉野図だけ出した)の展示。円山応挙がすごい。これも重要文化財。吉野図は前にも見たことあった気がするが、エンボスしたみたいな八重桜と和歌の短冊が実に美しい。
昨年はこの季節に根津美術館に行きそびれ、久々の燕子花屏風も勿論嬉しく眺める。毎年、色々なものと取り合わせられ、燕子花も幸せである。

毎年、燕子花図を見た後は、仏像見て、古代中国の青銅器見て(今までなかった、内部の銘の拓本が一緒に展示されていて興味深かった)、今年は「画賛の楽しみ色々」という、掛け軸の絵に漢詩や和歌が書いてある絵の展示を興味深く眺め、茶道具の部屋では「立夏の茶事」を見て、そのあと、庭へ。
2015年も同じ4月23日に根津美術館に行ったのだが(その年は、MOA美術館から借りた「紅梅白梅図」と燕子花図の共演だった)、庭の燕子花は全く咲いてなくて、もう少し後で来ればよかった、と残念な思いをしたのだが、今年は庭の燕子花もぼちぼち咲き始めていた。嬉しい。
新緑美しく、庭園内の石像なども愉しく見て回る。燕子花以外には、赤い躑躅がきれいだった。楓若葉も美しかったが、もう10日くらい早かったら若葉の美しさも殊更だったかも。

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