初めての裁判(病院相手に訴訟に至った経緯)

手術に至るまでの経緯はTwitter等で呟いた通りなのでココでは省略しておきます。 
最初にあらすじを簡潔に紹介しておくと… 
・都内N区某巨大S病院にて2022年6/9に手術を受ける事になった。(2024年6月現在裁判継続中。裁判終了までは実名は出すなとの当方代理人からの言いつけなので今は病院名は伏せておきます。)
・手術前に看護師から外す様に指示されたので、目の前で本件腕時計を外し看護師に預けた。
・術前診察&手術 
・手術後に車椅子にて入院病室へと初案内されると、そこに看護師が運搬したであろう私の預け物が置いてあった。中身を確認したところ本件腕時計の破損を確認、即座にナースコールで連絡 、事情を説明。
・外来看護師長及び病棟看護師長からそれぞれ謝罪を受け、「当該看護師は預かる際プチプチに包まなかったのか?」等、質問を受けたので「その様な処置は施されていない」旨を返答した結果、当院に過失があったのは明白なので、と弁償を約束 、この際、当方からは「一応現場保全と現場検証の為?に警察を呼んだ方がいいのか?」等尋ねたが看護師長からは「その必要はない」と再度弁償を約束された。
 ・翌日、危機管理室室長と名乗る男性職員が現れ、当院看護師に聞き取り調査したところ全員落としたり、ぶつけたりはしてないとの事なので当院に責任も過失も一切ない事は明白であり、依って弁償はしない旨を告げられた。 
もしも当院過失の証拠を提示できれば弁償に応じる、証拠とは破損の瞬間の「写真」か「動画」のみである、との事であり、当方が手術中の出来事であるが故に完全に不可能な要求であり、全くもって納得いかない対応であった。また、当院に過失がない以上(※当院に過失が無いとの根拠は【看護師がやってないと発言した】一点のみ)、「貴方が元々破損した時計を持ってきて当院に修理費を不法に請求した」「貴方が院内で故意に破損して修理費を不法に請求した」可能性が極めて高い、とまで主張され驚きを隠せなかった。ベッド1台分程の広さしかない密室で3人対1人の状況で詰められ続け、このままでは不法請求した犯人扱いされてしまう恐怖から、警察同伴での面談を提案し、危機管理室室長に許可を得た後に警察へと通報した。
警察は直ぐに来てくれるとの事でした。
その後、危機管理室室長は警察の病院到着を当方には告げず、密かに「コロナ禍で院内には関係者以外は入れない」との建前で警察を追い返すとう信じ難い対応を取っていた。(結局警察官との接触はできなかった。)仕方なく退院と帰宅を余儀なくされた。
と、言うのが大まかな流れです。 

こんな事も起こりうるんだ?って事で本気で【注意喚起】【周知徹底】したいので少しでも多く拡散していただけると嬉しく思います。

以後、知人曰く「できるだけ詳細にメモに残しておくように」との事なので…以下詳細を。(長い) 

2022 6月9日 12時50~55分頃 (予約時刻は13時)
やや早めに到着 し、入院手続きに入る。
この際、入院受付からは入院(病室への案内及び病室が使用可能になる)は手術後からである旨を突然告げられる。(事前説明時(6/1)に渡された4~5種の手術及び入院説明の書類の何処にもその様な記載はなく、入院受付後は病室への案内、貴重品は病室の鍵付きロッカーで自己管理し、看護師が呼びに行くまで病室で待機する旨が記載されている。)
私は病室自体(鍵付きロッカーがある)が使用不可ならば、貴重品はどう管理すればいいのか?及び普通の手荷物(入院時の着替え等が入ったカバン)についても「今日の手術で使用する麻酔薬は意識を消失する薬剤だと説明を受けているが、手術室までは自分で持って行くとしても術後の荷物はどういった扱いになるのか?」を尋ねたが、返答は『看護師にでも言ってくれ、病室の使用は手術後からです。』との事であった。

 2022 6月9日 13時5分前後 
かなり早めに診察室前に到着(術前診察の予約時間は13:30であったが、本来予定されていた病室への案内が丸ごとカットされたので前倒しになっている。(入院病室との往復分の時間が無くなった分予定より早い。)) 
待合のソファーで待機 していたところ、看護師から「術中は金属類を身に付けられないので全て外して、金属が身体に触れる事がなきょう、ズボンのポケットなどではなく、カバンに入れてください。」と告げられた。
それを聞き、この際にも「指輪、時計、カメラ等は病室の鍵付きロッカーに入れたいので先に病室に置きに行く事は本当にできないものなのか?」と再度尋ねたが却下された為、その場で指輪と首からぶら下げていたリップクリーム(キャップとチェーンが金属製)を外してソファーの上に一旦置いた。この際、一つ前の患者様の手術が長引いているので、金属を外し終わったら『30分程何処かで時間を潰してきてほしい』旨を告げられた。
それを聞き、時計以外を外した私は、コレでいいのか?と尋ねると腕時計も外してくださいと言われたので、『院外で時間を潰すのにコレも?』と指差し尋ねたが『金属ですので』との事であり、仕方なくその場で(勿論看護師が見てる目の前で)時計も外してソファーに置いた 。
看護師からは外したものは手荷物に入れるように再度指示されたので『これらは貴金属扱いではないのか?貴金属は貴重品ではないのか?状態の確認もせずに手荷物扱いなのか?』と言った旨を質問したが、看護師からの返答は『当院基準では貴重品とは財布とスマホのみである。』との返答だった。
仕方なく私はソファーの置いていた身体から外していた物をカバン内のそれぞれ別の内ポケットに収納した。
この際、言われた通り財布は鞄から取り出した。
(スマホは元々手に持っていた) 

2022 6月9日 14時過ぎ 
呼ばれたので診察室に移動 。
診察を受け、術前最終打合せとコレからの流れをもう一度再確認で伝えられた 。
この時も荷物は看護師が運ぶ事、術後は目がぼやけて危ない上に麻酔の影響もあるので車椅子かストレッチャー(麻酔薬の効能で良くて意識朦朧、悪くて意識消失と事前から伝えられていた。)で入院病室までお連れする事等も説明を受けた。

2022 6月9日 14時30分頃 
診察室から手術室への移動 。
この時も持参していたのは財布とスマホのみで荷物は看護師が運んでいた。 
手術室と隣接する小部屋で手術着に着替える様伝えられた。
外来看護師は荷物を手術室に一旦置く事はなく、素通りで入院病室へと直行していた。

2022 6月9日 14:40~16時前後 ?
手術を受けた。

2022 6月9日 推定16時前後 
手術終了時刻は推定16時前後だったと思われる。 
瞼の腫れと麻酔薬の影響で極端に視界は狭く、見えてる範囲も白く曇った様な感じ(当然まだ普段遣いの近視用メガネは掛けれない)、全身麻酔ではないので歩けないわけではないが危険を伴うので事前説明通りに病室までは車椅子で運ばれた。 
診察室側と入院病棟側では看護師達の担当区分が違うのか(ただ単に出勤時間の問題なのかその双方なのかはわからないが)担当の看護師が交代して、軽い挨拶と今後の流れの説明を受けた。 

2022 6月9日 推定16:05~ 
病室までの移動よりも先に入院病棟の説明が行われた。
デールームとトイレの場所、自動販売機、ナースステーションの位置、また火災等発生時の避難経路などを車椅子のまま6階フロア全域をグルっと1周回る形で案内してもらった。(15分前後)
デールームとトイレには使用にあたって特別なルールが定められており説明には特に時間が掛かっていた。 
その後、漸く病室のベッドまで連れて行ってもらった。
ベッドとテレビ台との間の床に自分の鞄が無造作に置かれていた 。
床に直置きかよ?と脳内で突っ込んだが自分の荷物の大きさから鑑みると病室内のテーブル等だと落下の恐れがあるので床に置いたのかな?ぐらいにその時は思い、正直あまり深く考えなかった 。
と、言うか考える様な余裕もなかった(術後の疲れで) 
入室後に記入する書類があるとの事で、それを記入してもらうから取り敢えず術衣から入院着に着替えるよう指示されたので着替えだけ済ませた。
着替えの際に鞄を開けて一瞬違和感はあった。 
鞄の中の配置が結構激しく換わっていた 。
メチャクチャになってる!とかではなく配置がズルっと半周ズレたかのような感じ(例えづらいが) 
例えるなら鞄の入口を閉じた状態で逆さまに持ち上げたかの様な。
ただ、普段歩いてて中の配置がズレる事はないわけではないので(こんなに大きくズレた事はないが)、 その時は視界が悪いし疲れてるしで深く考えずに着替えた。
着替え終わるの待っていた看護師が書類の記入を求めてきたので記入した。
その後は夕食まではゆっくり身体を休めるようにと言われた。
直ぐに貴重品をロッカーにしまおうとカバンの内ポケットを開けると
時計の風防がガッツリ割れていた。
最初ぼやけた視界の中では異変はわかるもののよく見えず、目に近づけてみる&指で触ってみて割れている事が即座に判断できたのでその場でナースコールをした。 
駆け付けた看護師に事情と経緯を説明したところ、すぐ上の者に伝えますので少々お待ちくださいとの事。
少し上のランク?の看護師が来て事情説明後、 更に上の者を呼びます、みたいな感じが複数回繰り返された。 
20~30分後だろうか? 
「師長」と名乗るベテラン風の年齢のしっかりした看護師が来室されたのでもう一度経緯を説明した。 
 師長からは「貴重品を預かる際に当院看護師はプチプチで包んだか?」等尋ねられ「いや、荷物に入れてくださいと言われたので、プチプチの話など出てもいない、そして看護師が見ている目の前で外してバッグに入れた」旨を伝えた。
師長からは何度も謝罪され「コチラ側で修理費用をお出しする事になりますが、診察室側の看護師(外来看護師)がもう帰宅後なので、(携帯に連絡しているが電話に出ない、引き続き掛け続けてみるが…との事。)どんなに遅くとも明日の退院前までには詳しいお話と、外来看護師からも直接謝罪をさせていただく事になりますがよろしいでしょうか?」と訊かれたので、別に事を荒立てたいわけでもないし今後も通院は続くわけだし、別に犯人探しがしたいわけでもないので修繕費用を出していただけるというお話であれば問題ないですよと答えた。後になって揉める様な事態にはなりたくないので必要であれば現場保全をキチンと行い、警察に介入してもらい現場検証した方がいいのではないか?と言った旨も伝えたが、その必要はないとの事でもう一度謝罪された。

正直、鍵付きロッカーがある病室へ手術よりも先に案内し、荷物や貴重品の安全を確保するべきではないかと、入院受付と外来看護師に都合二度も提言したのに却下された身としては「言わんこっちゃない…」と言う気持ちは拭えなかったが、それは口にせずグッと堪えて、 「ただ父の形見なので修理だけはキッチリしたい。」とだけ伝えた。 

消灯まで待ったが帰宅した外来看護師とは連絡はつかなかったらしいので消灯後は就寝した 。(と言っても眠れなかったが。)
麻酔薬の影響で頻尿になるらしくて5分おきぐらいトイレに行く感じが続き、結局朝まで一睡もできず6/10は極度の体調不良状態だった(術後一睡もできていないのだから当たり前)

2022 6月10日 8時前後…朝食 
朝食の牛乳は乳糖不耐症なので飲めない旨を事前に伝えていたにも関わらず牛乳が出されていたので看護師に伝えたところ思いっきり舌打ちされた後にヨーグルトに変更してくれたがヨーグルト用のスプーンが付いてなかったのでスプーンはありませんか?と尋ねたら食事のスープ用(カレー味)の鉄製のスプーンがあるだろう?と怒鳴られたが、実際は鉄製スプーンすら付いておらずお箸だけだった。
その対応には異変と明らかな怒りの感情が見て取られ違和感を覚えた。 
今思うと、この時は既に「時計の修繕費を病院側に払わせようとする詐欺まがいの要注意人物」だと御触れが出回ってたのかもしれない 。
それぐらい違和感のある対応と目つき、言葉遣いだった。 
いわゆる"敵意"ってのを感じた 。
まぁ勿論ただの偶然かもしれないので何も言わなかったが。

2022 6月10日 9時~9時半頃 
予定通りの最終診察、 主治医はお休みで代行の先生が最終診断を担当。 
昨晩の尿回数等を訊かれた際に事情を話し、一睡もできてない旨を伝えたところ、退院時まで絶対に安静にしておく旨、眠れなくてもベッドで横になっておく旨を伝えられた。 

2022 6月10日 推定9時30分前後 
ベッドで横になり休んでいると危機管理室室長と名乗る見るからに反社風の男性が病室に入ってきた。
経緯を説明しつつ、現場である病室のその場で「鞄は何処に置かれていたか?鞄の向きは?」等を説明してる最中に突然話を遮って場所を変えようと伝えられた。
私は極度の体調不良であり、ほんの数分前の診察で担当医から絶対に安静にしておくよう伝えられている旨を伝え、話ならココで(ベッドの上で)済ませるよう指示されている旨を伝えたが、男は聞く耳を一切持たず半ば無理矢理に私を個室へと連れていった。正直、第一発見現場でもあるこの場所での説明の最中に何故に急に離れようと言い出したのかも疑問は残る。 

少し離れた別室に連れていかれて、その男と昨日の外来看護師ともう一人の見知らぬ看護師、計3名に依り(私を入れると4人)、ベッド1台分ほどしかない狭い密室で出入り口を看護師二人に塞がれた形で話を聞く事になった。 
話の内容は要約すると、弁償には一切応じない。
現場看護師は誰一人『私が割りました』とは言っていないのだから当院で割れたものではない。
寧ろ貴方が元々割れた時計を身に着けてきたのだろう?若しくはカバンから取り出した際に自分で割って修理費を不法に請求しているのだろう?
落としたか?ぶつけたか?と主張しているようだが(【落としたかぶつけたかに見える】と答えたのは病棟看護師であり当方ではない。)、私には擦り傷に依る破損か経年劣化に依る破損にしか見えない。何故衝撃に依る破損(落としたか?ぶつけたか?)だと嘘の主張をする?破損の瞬間の写真か動画があれば弁償に応じるが、それ以外で弁償に応じる事はない。と言った内容。
この際に私から外来看護師に『時計は目の前で外しているんだから元から割れていたなんてことはなかったですよね?目の前で見てましたよね?』と尋ねたところ看護師は『割れていない時計を外すところを視認している』と答えたが、危機管理室室長は「今の様に患者からの不法な修理費請求を予見できていたわけではない」ので『レンタカーを借りる際の様に詳らかに確認しながら見ていたわけではないので「見ていた」と言っても「見ていた内に入らない。」』と独自の理論を展開しはじめてきて、まるで会話にならなかった。
その後も話は堂々巡りだし、破損状況を鑑定?鑑識?に出せ的な話も出たので、では警察に介入してもらいましょうと提案し、許可を取り警察に通報した。
警察には病室番号と当方の氏名も告げた。 
すぐに来てくれるとの事。 
その後小部屋に戻り、5~10分ほど話したところで突然、危機管理室室長がトイレに行くからと言って離席したっきり丸1時間戻って来ず、 戻ってきて開口一番の第一声は「今、下で(病室は6階)警察に偶然会ったからコロナの関係で病室に部外者は入れないから経緯だけを説明して警察には帰ってもらった」と笑いながらの一言だった。
コロナの関係で病室に警察を通せないのが初めからわかってるなら何故、通報の話が出た時に言わなかったのだろうか…?
徹底的に場慣れしてるなと感じて、ただただ恐怖だった。
この際にこの男の名刺だけはなんとか要求した。
かなり渡し渋っていたがなんとか入手はできた。

最後に無駄だとは思いつつも、なんでコチラが通報してるのに病院側が勝手に帰すのか?貴方の許可も得たではないか、いくら何でも対応がおかしいのではないか?警察が病室に入れない事がわかってるなら自分を下の階まで呼んでくれればいいだけの話なのでは?とも伝えたがそういう規則なのでと一蹴された。 
危機管理室室長にも警察の対応にも怒りを覚えたが、よく考えると警察を追い返すのに1時間も掛かっているのだから警察も相当粘ってはくれたのだろうと今は思う。(後にわかる警察の情報開示に拠れば【防染服を着てもダメ】だと断られた旨が開示されている。)
警察と話がしたければ帰宅後に気の済むまで話を聞いてもらえばいい的な内容を危機管理室室長からは言われ警察署の代表電話番号が記載されたメモ紙だけを投げる様に渡された。 
最後まで相手方の主張は「うちのもんが犯ってない言うから犯ってないんや、本当は己が自分で割ったんやろ?」の一点張りだった。 
その後は何事もなかったように退院を強制され帰宅させられた。 

正直、掛かりつけの病院だし、合併症も多い持病もあるしで、この時点で最低でも週1以上は通ってる病院で、医師にも看護師にも今まで嫌な思いをした事もない(待ち時間は長いけど)、入院もこの病院では2回目だけど病院食も美味しいし何一つ不満は無かった…勿論揉める様な事は今までも一度も無かった… 信頼してただけにショックが大きい。 
この危機管理室室長という人の登場で全てが壊され、正直不信感しかない。

「病院側の失態/危機」等聞いて一番に思い浮かべるのは殆どの人は「医療ミス」ではないだろうか? 
この室長は医療ミスが起こった際も今回同様に患者に『当該医師も看護師も全員やってないと聞き込み調査でわかったから、うちはやってない。うちがやった証拠でもあるのなら医療ミスの瞬間の写真か動画を提示してください。』と主張しているのだろう。 
そう考えると恐怖でしかない。 

帰宅後に先程110番した者だという旨を警察に伝えたところ、最寄りの交番で待機中だからと警察は直ぐに自宅に来てくれた。
話をしたが結局、警察は民事には介入できないとの事であり、結局は訴訟を勧められてしまった。 

後日、時計の一般修理業者と、メーカーの公式修理部門それぞれに修理見積もりと破損状況を尋ねたが、双方共に『衝撃に依る破損』『経年劣化は全く見られない』『内部まで貫通するような擦り傷は一つもなく全て研磨剤で磨けば消える程度の通常使用による極々浅い肉眼では見えないレベルの擦り傷のみだった』との共通見解だった。
それらを素に弁護士に相談した結果訴訟に至りました。
訴訟後の話はまた後ほど。
では。

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