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カラオケの消費カロリーはどう計算してる?DAMカラオケでおなじみの第一興商の開発者さんに聞いてみた

なるほど!と思う話題、エネルギーにまつわる雑学、ちょっと誰かにシェアしたくなるエネルギーの話をあらゆる方向からご紹介するこの企画。

第5回のテーマは「エネルギーד カラオケ ”」です。

日本発祥の文化であるカラオケは、老若男女が楽しめる国民的娯楽。

今回は、そんなカラオケで歌い終わった後に表示される「消費カロリー」にフォーカスします。

カラオケ好きなら一度は目にしたことがあるカラオケの消費カロリー表示は、DAMでおなじみの第一興商さんがはじめたサービスです。

カロリーの計算方法や消費カロリーを高くするポイントなどについて、第一興商の開発担当である橘さんにくわしく伺いました。
実は橘さん、精密採点機能の開発も担当されており、カラオケで高得点を出すコツもこっそり教えてもらいました。

そもそもカロリーってなんだ?

日常生活でもよく目にする「カロリー」。案外、カロリーの意味をちゃんと説明できる人は少ないかもしれません。
カロリー「cal」とは、脳や心臓など身体の中のさまざまな部位を動かしたり、運動したりするために必要なエネルギーの単位のことです。

例えば、電化製品を動かすためには電気が必要です。電気も電化製品を動かすために必要なエネルギーの1つです。
私たちも、食べ物や水といった食糧(エネルギー)が必要です。エネルギーが不足すると、身体を動かすことができなくなります。私たち人間にとってエネルギー(kcal)は必要ですね。

そして、カロリー「cal」とは熱量の単位のひとつで、1mlの水の温度を1℃上げるのに必要なエネルギーが「1cal」に相当します。

<カロリーの定義>
●1cal:1ミリリットルの水の温度を1℃上げるのに必要なエネルギー
●1kcal:1リットルの水の温度を1℃上げるのに必要なエネルギー
●1kcal=1,000cal

カロリーは、食べ物と深く関係しており、食品パッケージのうらにも「○○kcal」という表示がありますよね。
食品におけるカロリーとは、その栄養素1gを体内で消費したときに発生する熱量を示しています。三大栄養素の1gあたりのエネルギー発生量はそれぞれ、糖質では4kcal、たんぱく質4kcal、脂質9kcalです。

たとえば、炭水化物を100g食べた場合、「400kcal」(=100g×4kcal)が摂取エネルギーとなります。私たちの身体はこれをエネルギー源として、歌ったり、歩いたりしているというわけです。

カロリーカラオケがはじまったワケ

通信カラオケが日本で誕生したのは1992年。それまではディスクを機械で読み込む「コンパクトディスクカラオケ(CDカラオケ)」や、「レーザーディスクカラオケ(LDカラオケ)」が主流でした。CDカラオケやLDカラオケでは、新曲をディスクで読み込まなくてはならず、最新曲を頻繁に更新することはできませんでした。

” 昔は、営業マンがお店にCDやLDをもっていき、各店に新曲を配布したり販売したりしていたんです ”

それが、通信カラオケが誕生すると一変。楽曲データで電話回線やインターネット回線を通じて配信できるようになります。
そして、そこからカラオケもどんどん進化し、第一興商がカラオケの消費カロリー表示をはじめたのが1999年。

“ 歌うという行為は、それだけで健康増進につながります。そして、カロリーを消費する行為でもあるので、それを周知するためにカロリーカラオケのサービスを開始しました ”

カラオケで消費カロリーを高くする方法


開発の橘さんにズバリ、カロリーカラオケで高カロリーを消費するための方法を聞いてみました。

“ 消費カロリーは『曲の長さ』と『声の大きさ』が大きく関係しています。演奏時間の長い曲を選び、歌声を大きくすると消費カロリーを高くできると思います ”

下の表は2022年のカラオケランキングベスト100位の中から、消費カロリーの高いトップ10曲を算出したものです。いずれの曲も5分を超えており、ここからも曲の長さと消費カロリーが関係していることがわかります。

DAMで2022年に歌われた楽曲ベスト100位の中から、標準カロリー値の高い10曲を算出

さらに、「発声する時間を長くする」のも消費カロリーアップに有効だそうです。もちろん実際に歌って消費されるカロリーは、体質や体型、姿勢などによっても異なりますが、これらのポイントを踏まえるとカロリーを多く消費しながらカラオケを楽しめます。

開発者が教える精密採点で高得点をとるコツ

第一興商さんはカラオケをより多くの人に楽しんでもらえるよう、カロリーカラオケ以外にもいろいろなサービスを提供しています。
なかでも有名なのが「精密採点」。テレビ東京『THEカラオケ★バトル』 やフジテレビの『千鳥の鬼レンチャン』 など、バラエティ番組でもおなじみのカラオケ採点機能です。

通信カラオケDAMの精密採点シリーズ最新作「精密採点Ai」では、機械学習によって歌のテクニックや表現力も得点化されるようになっています。

“これまでの精密採点では音階の正確性が重視されていました。そのため歌がうまいのに点数が出ないというケースも少なくありませんでした。一方、精密採点Aiでは細かな音声解析が可能となったため、歌唱力を正確に評価できるようになっています ”

実は、橘さんは初代採点ゲームから最新の精密採点Aiまで、長きにわたりDAMの採点エンジンの企画・開発に携わっているカラオケ採点のパイオニアです。精密採点Aiで高得点を出すコツを伺ったところ、2つのポイントを教えてくれました。

①アクセントをつけて歌う
②歌手本人に似せて歌う

採点の際に表示される音階バーをただなぞるのではなく、アクセントをつけて抑揚のある歌い方を心がけると高得点が出やすいそうです。さらに、アーティスト本人の歌い方を細かくまねて歌うと点数が上がりやすくなります。

“ アクセントや本人に似せて歌えると、採点画面にピンクの光線が出ます。それがひとつにの目安となり、歌がうまい人の画面ではその光線が出続けます ”

ちなみに、橘さんご自身も無類のカラオケ好き。昔は路上で弾き語りをしたり、ボイストレーニング にも通われていたこともあるとのこと。カラオケでよく歌うのはKing GnuやOfficial髭男dismなどだそうで、十八番を聞いたときに難易度の高い楽曲がさらっと出てくるあたりはさすが精密採点の開発者です。

“ お気に入りの曲はDAMのデンモクアプリにメモしておいて、カラオケにいったらいつでもすぐに歌えるようにしています。アプリから楽曲の予約もできるのでカラオケがお好きな方にはぜひこちらも利用してみてください ”

デンモクアプリ|DAM|公式サイト

まとめ

コロナ禍によって大打撃を受けたカラオケ業界。今後、カラオケはどうなっていくのでしょうか。

“ カラオケも社会環境の変化にあわせて、日々進化を続けています。たとえば、カラオケ本体や、曲を入れるデンモクを抗菌仕様にしたり、通信カラオケDAMのフラッグシップモデル「LIVE DAM Ai」では、音声認識機能で曲をリクエストできたり、みなさんが安心してカラオケを楽しめるような環境づくりに力を入れています ”

歌う行為は体にいろいろないい効果をもたらします。カロリー消費をしてダイエットにつながり、最新の研究では脳の機能を活性化させ、認知症予防効果も期待できるともいわれています。

“ 最近は娯楽のバリエーションが増えていますが、それでもカラオケはまだまだ人の生活に欠かせないもの。工夫次第でカラオケの価値はまだまだ上げられると信じています ”

今週末はカラオケにいって思う存分、歌を楽しんでみてはいかがでしょうか。その際は、今回ご紹介した消費カロリーアップのポイントや高得点をとるためのコツをぜひ試してみてください。

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