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  夜9時の散歩

花粉症のため、昼間はなるべく外に出ず、それでも日光浴にと、お日さまに背中を向けて、ぬれ縁を行ったり来たりしてる。家の中を動くくらいでは、オムロン活動量計では、500にも達しない。早歩きやしっかりドスドス歩かなくては、勘定してくれないのだ。

パソコンいじりが多すぎた日は、680だったりして、家の中で跳んでみたり駆け回って、なんとか1200くらいまでに増やしておくが、私の目標だった5000歩には、ほど遠いので、夜9時過ぎに、頑張って身なりを整え、飲み水を持って、寒い中へ出かけて行く。

この場合の身なりとは、花粉症除けの「専用メガネ、マスク、ジャンバー、帽子」と手袋のこと。
風があって、ことに寒い日は、ペットボトルに熱い湯を入れて、手を温めながら小走りしたり、大また歩きをする。自分で数を数え、時々明るい街路灯の下で、活動量計を開けてみる。走った時は、数えていたより多く出るし、普通に歩くと少なく出て、がっかりする。

暗い中、あまり遠くまでは行きたくないので、家のほんの近回りの道路を、ジグザグ歩きをすることで、直線歩きの時の3倍くらいの数字を稼げる。 自称〈ジグザグおばさん〉も、車や自転車が来ると、すっとすまして、真っ直ぐ歩きに戻る。

先日、暗い中に、石か小岩のような塊が道の真ん中に見え、まさか犬か何かの糞だろうかと、踏まないように避けながら傍を通ったら、それがかすかに動いた。ようく見ると、大きなカエルだった。「啓蟄」の時なのだ。この ところの温かさに惑わされて、早起きしてしまったのね、まだ寒い日ある のよ、と言ってやりたくなった。一周して、もう一度見たら、もういなかったのは、また元の隠れ場に戻ったのかも。

こんな風に、頑張ってるのに、今週は5000歩に達したのは1日しかなかった。一番ひどかったのは、雨の日の1152歩で、最低記録だ。以前持っていた活動量計は、室内の動きでも敏感に拾ってくれて、オムロン計で4000歩台なら、ぜったい5000歩を超えてるはず、と確信している。その機種がヨドバシには、もう置いていなかったのが残念。

3000から4000歩くらい、小走りと大また歩きをくり返して帰宅すると、牛乳を飲むことにしている。以前テレビでやってた人たちは、7000 とか 8000歩くらい歩いた後に、牛乳を飲んでるお年寄りたちだったから、私は少なすぎるなあ、と思いながら、私の精一杯だわ、と自分を甘やかしている。

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