見出し画像

僕たちは仕事の話をしているんだよ

どうも山ぱんだくんです。バイトでビール瓶を運びながら昼間から飲む中高年の団体を恨めしい目で見ています。私だって昼からビールがしたい。

さてさて、山ぱんだくんと月曜の理屈
第四十五回は「僕たちは仕事の話をしているんだよ」
とーきんっあばうっわーくっ

第四十五回 僕たちは仕事の話をしているんだよ

先日、とある会社の一次面接という名の雑談をしに行ったのだが志望理由とかその会社への思いとかそういったものを全く聞かれなくて肩透かしをくらった気分になった。といっても何をしてる会社でどこから収益を得ているのかも実はよく分かっていなかったので聞かれたところで答えられなかったのだが。

質問は基本的に僕自身のこれまでのこと。学生生活でやってきたことや研究内容、趣味から交友関係にまで話題は至り、全部で一時間近く話していたんじゃないかしら。僕の経験上長々と楽しくおしゃべりした面接というのは大体いい結果にはならないので、あまり期待せずに一次面接の結果を待っている。二次に進んだら業務内容くらいは調べてもいいかもしれない。

就職面接ってやつは自分のことを根堀葉堀聞かれるところらしい。今までの人生の中で他人にそこまで興味を持たれたことのない人間はまずそこにビビってしまう。というか自分でも自分のことそんなに考えたことないのにいわんや他人をや。いやはや。

で、そんな根堀葉堀な質問に自身を顧みながらなるべく正確に誠実に返答していたら最終的に面接官に言われたのが

「山ぱんさんって多重人格なんですか?」

多分違うと思う。こだわりが強いと思えば波風立たないよう無難に済ませたり、衝動的かと思えば論理的効率主義だったり、主体的かと思えばめちゃくちゃ受け身に流されていたり、とキャラが安定しなくてよく分からないらしい。まあ確かに話していて言っていることがどんどん矛盾していくなあと自分でも思った。でもその矛盾こそが人間味ってやつだろう。違うか。違うのか。

「山ぱんさんはよく分からない人ですねえ」
と首をかしげる面接官に僕はうなずいた。
「本当に。僕もよく分かりません。」

きっと二次面接には呼ばれないだろう。

***

しかし今回行ってみて、就職って実は恐るるに足らずなのではないかという仮説が立った。なんだか問題を勝手に大きくしていたから鬱々とした気持ちになっていたけれど、就職って仕事決めるだけの話なんだよな。どうも僕は人生が決まる問題として拡大解釈していた節がある。

今面白そうだと思うことをやればいいし、嫌になったらやめればいいし、他にやりたいことが出来たらその時移ればいい。きっとその程度の話なんだろう。
僕たちは仕事の話をしているんですよ。人生の話をしているわけじゃない。


本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。なんか、勝手に問題を自分で大きくしているなあって思うんですよ。実はたいした問題じゃないのに。
今週はバレンタインチョコをつまんでは肌荒れに悩まされる一週間になりそうです。

#エッセイ #コラム #就活