ドラえもんは情操教育にいいんですよ
どうも山ぱんだくんです。スーツで来いと言われない限り私服で行くスタンスです。うるせえ、これが俺だ!!!!!
さてさて「君が好きだと叫びたい」
第四十八回は「ドラえもんは情操教育にいいんですよ」
マジでね。小さい時からドラえもん見てたらもっとマシな人間になれたと思うよ。
第四十八回 ドラえもんは情操教育にいいんですよ
先日、今年の映画ドラえもん「のび太の月面探査記」を見てきた。
「凍りのくじら」の著者であり直木賞作家であり去年「かがみの孤城」が本屋大賞をかっさらった辻村深月さんの脚本。面白くないわけがない。
心躍る秘密道具と想像力豊かなのび太が作り出す月の世界(実は本当はこいつは天才だと思う)に「わー楽しいー!」となり、お決まりのピンチにハラハラし、怒涛の伏線回収ですっきり解決するその構成の美しさには「さすがっす...」とため息をつかずにはいられない。
そして本作のなんともナイスなポイントはこちら。
劇場版オリジナルキャラ「月野ルカ」くん
ちょ...(オタクが語彙を失う音)
超能力が使える銀髪のミステリアスな転校生ショタって...ちょ...みんなの大好きが詰まった少年やん...ずるい...ちょ...
そんな友達の概念も知らなかったような無表情ミステリアスボーイがのび太に「友達だよ!」と底抜けの真っ直ぐさで言われた時の、戸惑い、からの、じんわりと崩れていく表情が、たまらない。
かくもクールボーイが底抜け馬鹿に心を開く瞬間の尊きことよ。乗り物が直ってわーいわーいって年相応にはしゃぐルカくんにグッときて、お別れの時にのび太に抱きついて大粒の涙を流すルカくんに一緒に泣いた。お別れも悲しかったけど、彼に泣きたくなるぐらい大切な友達が出来たことが嬉しくて。
...で、その時なんて言ったと思う?のび太、あいつなんて言ったと思う??あいつ全く悲しそうな顔せずに、言ったんだよ。
「離れてたって大丈夫。だって僕達には想像力があるでしょう?」
...のび太ぁ。
映画ドラえもん、良かったです。絶対見て!!と推せる程ではないけど、まあ、良かった。全体的に説教臭いというか台詞回しが不自然なところは多々見られるけど、ちょっとルカくんがすごい、アレだった。もうなんかルカくんがアレで、忙しかった。こう鉄人兵団の時もそうだったんですけど、心を亡くした映画のオリキャラがのび太に心開いていくさまが好きです。尊い。しずかちゃんは相変わらず天使で途中ちょっとかっこいいシーンがあって「ぅおっん」って変な声でそうになりました。しずか、お前はいい女や。
ドラえもんはSF考証し出すと矛盾が止まらないんだけど、それでもいっかと広い心で見られる数少ない作品だ。だってドラえもんはSF(すこし不思議な)お話だから。
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