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君が書いたんだろう

どうも山ぱんだくんです。兄が今度彼女を連れてくるらしいのですが、僕は同席を拒否されています。お兄さん、そんなに僕が恥ずかしいですか。分かる。

さてさて山ぱんだくんと月曜の理屈
第八十九回は「君が書いたんだろう」
成人の日ですね。僕は成人式行ってないけど。

第八十九回 君が書いたんだろう

 先日、小さなライブハウスの合同ライブを聞きに行った。出演は五組くらい。
「次のこの曲は~~って時に~~ってことがあって~~、~~って思って~書いた曲です。」
アマチュアシンガーのMCは長い。福山雅治が話せば面白い話かもしれないが残念ながら彼らは福山ではない。歌を歌え、歌を。

 いい歌だな、と思う。ドラマのエンディングとかで普通に流れていそう。しかし歌を歌う前の長々としたMCのせいで同じ話を二回聞いたような気分になる。いや、説明なくても大体分かるよ歌詞で。

 書いたものが正しい文脈で伝わるかという不安は常につきまとう。誤解を恐れ、誤読を恐れ、注釈はクドく言葉は冗長になっていく。僕もそうなんだけど。

全ての場面で長い長い注釈つきで出すわけにはいかない。そんな説明文をつけるくらいなら、その説明文を作品として出せばいいし、なんのために歌にするのか分からない。ある程度は受け手に委ねて、手を離さなきゃ。自分が書いたものを自分で信じなくてどうするんだい。

だって君が書いたんだろう。