正論とかなんとか

どうも山ぱんだくんです。もう修論発表が終わったにも関わらず授業がまだ何単位?残ってるの?この期に及んで?

さてさて山ぱんだくんと月曜の理屈
第九十三回は「正論とかなんとか」

第九十三回 正論とかなんとか

「だから私、みんなに『式は呼ばなくていいから!』ってもう言ってあるの。」
ご祝儀のシステムが馬鹿らしいと言ってそう語る彼女の言葉は正論かもしれないが、僕は自分がそう言われたら悲しいなあと思いながら窓の外を見た。彼女はその話をしながら僕に対しても遠回しにそう言っているのだろうか。
「そっかあ…そうだね、〇〇ちゃんは、正しいよ。」
正論は正しいが優しいとは限らないな、と思った。

正論を言う時はいつも緊張する。よく分からないけれど顔が怖い(?)と言われることが多くて、どんなに言い方を気を付けて、なるべくソフトに「それは…おかしいんじゃないかなあ…」と言っても「こわーい」「怒ってる~」で片づけられてしまう。僕だって怖いと言われれば傷つくわけで、嫌だなあ、言いたくないなあ、と思いながらそれでも正しいと思ったことをする時もある。しようと決める時もある。
「別に…怒ってないよ…」
正論は正しいが言うのには勇気がいるな、と思う。

彼女は勇気をもって正論を言っているのかもしれないし
僕の正論に誰か悲しんでいるのかもしれない。

正しさとかなんとか、正論とかなんとか。よく分かんないな。
彼女のダイエット法を聞きながら、窓の外を歩く結婚式帰りの人たちを見ていた。
みんなツルツルした素材の服を着ていた。