ある眠れなかった夜のこと
どうも山ぱんだくんです。明日は修論審査会ということで多分いろいろ準備は足りてないんでしょうけどもう何をすればいいの逆にって感じ。はぁ~生きてるだけで修士号が欲しい~。
さてさて山ぱんだくんと月曜の理屈
第九十二回は「ある眠れなかった夜のこと」
第九十二回 ある眠れなかった夜のこと
あまりのクオリティの低さに愕然とする舞台を見た。なんだ、これは。これで諭吉が飛ぶのか?信じられん。
それでも周囲の人は
「すごかった」「感動した」「鳥肌立った」
と和気あいあいと席を立っていく。首をひねりながら僕も遅れて席を立った。耳が悪くなったのかもしれない。いや、そんなことは、ない。
あれは明らかに、「舶来品の札さえさげときゃ満足だろジャパニーズ」だった。馬鹿にするのも大概にしろ。腹立たしい。
しかし腹が立つ、のだけど、満足気にパンフレットを買う人たちの感動を否定するのはなんだか悲しくて、エンターテインメントってなんだショービジネスってなんだと思いながら「馬鹿でも圧倒するものを書け」という太宰の言葉を思い出して悶々とした。
大部分の人がなんか満足してたし、いいんじゃないか。多くの人が「さすがブロードウェー!」と拍手喝采してるからいいじゃないか。(ブロードウェイキャストじゃないけど。)需要と供給が釣り合ったビジネスじゃないか。…本当にそれでいいのか?
自分が怒ってるのか悲しんでるのかも分からなくて大人の事情とか、文化芸術界隈の懐事情とか、就活の時嫌だったこととか思い出してその夜はなんだかうまく眠れなかった。