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【裏法務系AC2021】1歳育児中弁護士のリアル

今年もやってまいりました!アドベントカレンダー。

こちらは、裏 法務系アドベントカレンダーのエントリー3日目です。

たっしー@司法書士受験生(一回休み)さんからバトンを受け取りました。

ちなみにヘッダーは全力で一緒に仕事(のつもりで破壊行為)をする息子と仕事机です。

1.はじめに

初めまして、またはお久しぶりの皆様こんにちは。

12月3日を担当します、遠藤千尋です。

属性としては、
(弱小)経営者弁護士 × 1歳児育児中女性 × SaaSスタートアップ企業法務 
といった感じです。

私は2020年7月に第1子を産みました。
妊娠中から、自営業 × 女性って大変だな〜と思っており、でも、自営の自由さと好きでやっているスタートアップ法務を手放したくなく、相変わらずもがいている日々です。

妊娠中大変だったことは、amiさんのnoteで書かせてもらっております。

妊娠・出産はいまのところ女性しかできませんが(個人的には早く「ジュニア」的世界が早く実現してほしい)、育児は男性もできます。
しかし、実際のところは女性の負担がどうしても多くなりがち。

今日は、上記のnoteから約1年半弱経ったところの日々について、リアルなところをお伝えしようかと思います。

2.今大変だと思っていること

最初に申し上げたいのが、経営者弁護士になってから子どもを産んだことは一切(一才だけに)後悔はしていません!ということ。今でも自分にはこの選択肢しかなかったと確信しています。

が、やはり
・可処分時間の少なさ
・コントロールできないリスクへの臨機応変な対応
・セーフティーネットがないこと
あたりが課題感です。

①可処分時間の少なさ
 朝はワンオペなので、6:30~8:30くらいで自分も寝ぼけつつ、なんとか息子を保育園に送り届けています。なんとか。。ご飯食べてくれず、投げたりなんだり食べ物で遊ぶのですよねぇ(白目)。
 夕方18時頃〜21時付近までも育児ブロック時間。保育園に送った後と、子どもが寝た後などに家事をしているので、実質ブロック時間はもっと長いかも。人が1人増えるだけなのに、なぜこんなに時間がないのか笑。

②コントロールできないリスクへの臨機応変な対応の必要性
 今年の4月から子どもが保育園に入り、7ヶ月育休を取ってくれていた夫が職場復帰しました。予想通り息子は週1回レベルでなんらかの病原菌をもらってきまして、最近だとロタウィルスで数日お休み(2万円でワクチン接種しておいてよかった!)。一次対応は私なので、いつ保育園からの電話が鳴るかは常にどこかで考えています。

②セーフティーネットがないこと
 「有給」はないですし、そもそも自分の仕事をそっくり誰かに預けるというのがなかなか難しいのが、この仕事。
 勤務弁護士であればボスや先輩弁護士との調整ができたり、ウルトラC的に配偶者が弁護士であれば調整できたりというものは相変わらず私にはありません。休んだら無給(最悪契約切られる)だし、そもそも怖くて休めないし、先の保証もないので無理して働きがちになるのも、この仕事かなと。

3.工夫していること

そんなこんなで毎日ぎりぎりですが、自分なりに工夫していることもあります。現在進行形で模索中なので、また来年アップデートできればと思います。

①事務所を作った
少しはリサーチしたのですが、既存の事務所で、働き方の面で「これだ!」と思う事務所は見つかりませんでしたし、「既存の事務所だと、こんなわがまま聞いてもらえないだろう。」と思ったので、事務所を作りました。

 企業法務に特化していて、かつ、子育て中の女性が働きやすい安心安全のプラットフォームを目指しています。アイディア、お仲間絶賛募集中!

②仕事の種類を絞った基本在宅スタイル
 元々志向していた働き方が、子どもを産んだことでより明確になりました。
 自分にあった働き方の追求は何より大事。私の場合は、基本的に個人方の事件は受けていません。そして、企業法務の中でも、SaaSサービスなどのスタートアップ企業の平時対応がメインです。ある意味、インハウス時代にやっていたことをより発展させた形になっているのかなと思います。
 もちろん事務所で仕事をすることもありますが(日比谷公園目の前で綺麗)、保育園からの呼び出しも考えて、家にいられる時は家で仕事をしています。

 このような働き方に不可欠なのが、SaaSサービス。昨日数えたら、30くらいは使っていました。
 事務所やクライアントとのやりとりはメールよりもSlack、Backlog、Hubbleですし、徐々にGASで自動化をという形で、効率化を進めています。

ちなみに最近注目しているのはITBoardです。

③頼れるところは頼る
 個人で抱えすぎ、頑張りすぎると結局周りに迷惑をかけますし、倒れます(今年1月に過労で倒れました)。
 仕事も、育児も家事も、テストじゃないので1人でやるから偉いわけではないのですよね。それよりも、出来るだけ周りを巻き込んで、シェアしながら皆が良い方向に向かえるような方向性を、全方位で目指しています。

④とりあえず可視化
 1月に倒れた原因の1つに、「とりあえずなんか不安だから今頑張らないと」という焦燥感がありました。この「不安」は「なにか」を見える化しないと思い、かつ、「なにか」はお金関係であることが多いので、今年は事業・家計両面での可視化をしています(むしろ今まで適当で生きてこられたことは本当にラッキー)。この論点、語り出すと止まらないので、このくらいにしておきます笑。

4.これからもっとやっていくこと

工夫と重なるところもありますが、これからさらにやっていくところです。

①専門性の強化と深化:好きの追求
 「遠藤さんをどうやって紹介すれば良い?」「何が専門?」という答えに、正面から「これです」と言えるようになりたい今日この頃。
 現時点でも、中小規模のSaaSを中心としたITサービス企業の諸々については現在でもある程度対応できますが、これからはもっと深化していきたいです。
 現時点では、サービス自体の理解を深めるためのIT技術はもちろんのこと、個人情報保護法等の情報関連やセキュリティ、ますます重要性が増す無対物の知的財産法、多様化していく働き方関連法などが重点分野です。
 他にも、ルールメイクや教育など、関心分野は数しれずなのですが、できるところからやっていきます。

②更なるDX
 法律事務所のなかではSaaSを取り入れて身軽な運営をしていると思いますが、一般企業観点からだとまだまだです。エンジニアになることはないですが、理想とする働き方の実現のために、更に研究し続けます。

③安心安全のプラットフォームの確立と拡大
 理想を持つことは何より大事。でもその理想を理想のままでなく、どうにかして実現していきたい!
 2021年も、心強い共同経営者と一緒に考えていましたが、これからも考え続け、実現していきます。

④女性、フリーランスの自由な働き方支援
 もはやライフワークなのは、女性やフリーランス(自分自身もフリーランスだと思っている)の働き方支援。自分自身も先駆者の方から学びたいし、自分が辛かったことはこれから世代の方々には味わわせたくない。
 
 フリーサンスの方向けには、有益な情報提供や無料相談の運営をしています。

 女性が、本当に自分の意志(意思)で、キャリアやライフイベントを選択していける社会の実現は本当にず〜〜っとコミットしていきたいと思っています。まずはジェンダーをこちらで学んでいます。

(・朝型への転換)
 つい、夜やってしまうのですよねぇ。。最近聴いているVoicyで、9時寝4時起の実践を聞き、2022年こそはと思っていますが、果たして?!

5.色々募集中について

何かを1人でやり続けるのは大変。ということで、全方位的にいろんな仲間を募集中です。

下記のキーワードが気になった方、是非ご連絡ください。ぜひ情報交換、お茶会、ランチ(本当は飲み会と言いたいけども、しばらく我慢)させてください!
私は「欲張り」なので、全部諦めたくありません。

・子育て世代でも弁護士でも作れる安心安全プラットフォーム
・SaaS法務
・育児家事ハック
・ミニマム事業者の業務効率化Tips
・士業のIT活用
・事業と個人が混ざりがちな事業主の節税、資産運用(小規模企業共済の威力を知りました。。)
・子ども教育問題(お受験は親の方が無理そう)

6.次は!

次はamiさん。私もお世話になっている弁護士向けのカウンセリングサービスおすすめです。

amiさん、よろしくお願いします!

サポートありがとうございます!