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内視鏡クリニックNSのための日本消化器内視鏡技師試験対策〜高周波装置解説編〜

今回は、日本消化器内視鏡技師試験に役立つ、高周波装置スライドの解説編です。

前回の高周波装置のスライドに解説をつけた内容なので、スライド自体は同じものです。

スライドには、書ききれなかった内容も入れてあるので、高周波装置が苦手な方は、御一読ください。

過去問を見てみると、高周波装置の問題は、毎年100問中2問程度は、出題されています。

技師試験は、5問中3つの選択の組み合わせで答える問題や、「正しいものを2つ選べ」という消去法で解答できる問題も多いので、高周波装置の覚えるべきポイントを押さえていれば、解答できる確率も上がってくると思います。



*この記事は、私が過去問から「これを知っていれば、良いのでは」という内容なので、日本消化器内視鏡学会が推奨しているものではありません。



よく問われる問題の内容

・バイポーラ、モノポーラの説明
この処置具は、バイポーラかモノポーラか?
また、高周波装置が必要な処置はどれか?対極板が必要な処置はどれか?
ペースメーカーの患者に使用できるのはどちらか?という問いもあります。

・対極板を貼用する位置
対極板の問題は、毎年出題される、といっていいくらいの頻出問題です。
貼用する適切な部位を問われます。

・切開と凝固
切開とは?凝固とは?
連続波か、断続波か?
ジュール熱とは?という内容がよく出題されるようです。

・設定モードの内容
それぞれの設定モードの内容を問われます。
基本的な内容、モードの特徴を理解しておけば、回答できます。
特に、エンドカット 、ソフト凝固、APCがよく出題されます。




ここでのポイントは、医療用高周波装置の周波数です。

低周波の周波数は、1〜1200Hz。
高周波の周波数は、10KHz(キロヘルツ)以上のものをいいます。

医療用の高周波装置は、さらに周波数の高い300K〜5MKHz(メガキロヘルツ)です。

過去問題の選択問題の一つに、
「内視鏡治療に使用される高周波電流は300KHz〜5MHzの周波数帯が用いられる」という、正誤を問う問題がありました。

正解は「正」です。

ちなみに、違う年度の問題には、
「高周波電流は、電流の周波数が10キロヘルツ以上のものである。」
という、正誤を問う問題もありました。

あくまで、ここで問われているのは、高周波電流なので、答えは「正」です。
「医療用」ではないところがミソ。

私は、見事にひっかかりましたけど(笑)

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