自分の立ち位置と武器を知る大切さ

「他人に期待しない」

僕自身元々そんなタイプではあったのだが
数年前、とある「自分の想定を大きく下回る人」と仕事をしたことをきっかけに、より他人に期待しないタイプの人間へと傾いていった。
(そしてそれはフリーランスになろうと決意したきっかけの一つかもしれない。)

なぜ他人に期待するのか。
「これぐらいならきっとやれる」
「これぐらいならできて当たり前」

これらはきっと教育に影響していたのかなと感じる。

小学校時代は全員同じ水準の教育を受け
当時は塾などに通ったりしている子を除けば
タスク処理能力にそこまで大きな差はなかった。

しかし我々は中学~高校受験の時期から、以下の環境に身を置くことになる。
・「上を目指せ」という意識づけ(= 下を見る必要はない)が行われる日々
・偏差値という括りで似たような能力の人間が集まる組織

そして人は
自分より上に憧れ、逆に自分よりも下の人間に目を向ける機会が少なくなる。
結果、自分が日々過ごしてきた経験から
「これぐらいならみんなできるはず」というベースラインが自然とできあがってしまう。
さらにそれを基準に他者を評価する際の最低ラインが設定される。

社会に出てもそれは変わらない。
最初は戦うステージが一気に変わり、自分よりも経験もビジネス戦闘力も高い周囲の人たちに圧倒され、「自分自身もこうなりたい、頑張ろう」と努力する。
そして経験を積み、その所属する組織のベースラインを感じ取ることで
新たに他者を評価する際の最低ラインが更新されていく。

本題へ。
とりわけ今までのキャリアを高い水準で歩んできた人(特にまだ若い子)は
自分の基準だけで物事を判断せずに、下をしっかりと意識して行動をとる方が、結果うまく回ることが多い。
他人に期待しようとすると、その水準を満たせない人の多さにストレスが溜まってしまう。

自分が当たり前にできることが、果たして本当に社会の平均なのか。
それを吟味する必要がある。
もしそれが社会の平均でないのであれば、裏を返せばそれは社会で戦う上であなたの武器になる。

その上で、その武器をどう生かしていくか、はあなた次第。

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えんどう
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