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エンデバー🌍ファウンディングメンバー         ジェイソン・グリーンからの手紙📨  

25年間のエンデバーでの歴史に幕を閉じたファウンディングメンバーの1人ジェイソン・グリーンからエンデバーに送られた手紙はエンデバーの魅力を再確認させてくれ、さらに新しいことに挑戦する全ての人に勇気を与えてくれます。

<イントロダクション>
25年前、エンデバーファウンディングメンバーであるジェイソン・グリーン、ゲイリー・ミューラー、そして共同設立者のリンダ・ロッテンバーグとピーター・ケルナーは、キッチンテーブルの周りに座り、ナプキンの裏にエンデバーの枠組みを作りました。 彼らは共同で設立のミッションを設定し、新興市場でのブレイクスルーを展望しました。当初ジェイソン・グリーンは、1年間だけエンデバーに参画する予定でしたが、最終的に25年間参画し続けることになるのです。
 
現在では、世界中で経済を変革する2,000人以上のエンデバー起業家が存在し、当初の目標以上に大きな実績を挙げています。 ウェンセス・カサレスからカイル・ポーターまで、多くのエンデバーの起業家たちは、ジェイソンとのユニークな会話から人生を変える瞬間を追体験することができました。
ジェイソンから与えられたアドバイスや、分岐点に立った時にエンデバー起業家たちを導いた知恵が、今も語り継がれています。
ジェイソン・グリーンは、この理事会への感謝の気持ちを込めた引退の手紙の中で、1997年のあの夜に4人のファウンディングメンバーを結びつけたミッション、つまり、一人ひとりの起業家を通じて世界中の経済を変革することに対する "エンデバーコミュニティ" への敬意を述べています。

<ジェイソン・グリーンからの手紙>
25年という時間は長いものです。
パンデミック前、金融危機前、iPhone、Amazon、Twitter、Facebookが現れる前、インターネットバブルや崩壊前、そして911テロ事件前。子供達が大学に進学する前、結婚前、髪が抜ける前、Emergence設立の前。この25年間、世界と私の人生に多くの変化がありましたが、エンデバーだけは一貫してそこにありました。
今、この旅を振り返ると、私は自分自身に2つの質問を投げかけます。
世界がこれほど変化している中で、なぜエンデバーは変わらず、強く、重要なものを築き上げることができたのでしょうか?
そして、なぜ私のイメージネーションを25年以上もとらえ続けることができたのでしょうか?
 
1997年、私はまだまだ新興のベンチャーキャピタル業界で自分の力を試そうとシリコンバレーに移り住みました。当時の業界全体の規模は、現在の大型ベンチャーキャピタルファンドの規模でも包含できるほどでした。
私は若く、エネルギッシュで、非常に素朴で野心的でした。
シリコンバレーに移る直前に、リンダ・ロッテンバーグとピーター・ケルナーから、ピーターのニューヨークのアパートで戦略・ビジョン設定のセッションに参加してほしいという電話がかかってきました。リンダ、ピーター、ゲイリー・ミュラー、そして私たちはアイデアを議論し、その晩、ピーターのキッチンで中華料理を食べながら、夢が浮かび上がりました。
「世界中の起業家を支援する、世界をリードする非営利団体を創り上げる」という夢です。そのような大きな夢を抱ける立場ではなかったかもしれませんが、私たちは世間知らずだったのです。
1991年、ベルリンの壁が崩壊した直後のハンガリーのブダペストに住み働いていた私は、起業家にとって不友好な場所で会社を立ち上げるという非常に困難な経験しました。
エンデバーは、経済成長、雇用創出、イノベーションを加速させ、還元の精神で起業家を支援し、選出していくというシンプルで素晴らしいビジョンを持っていました。
私はベンチャーキャピタルのキャリアを築こうとして新しい場所に移る前に、猶豫していましたが、リンダに1年間だけ参画することを約束しました。
多くの人が経験するように、リンダとエンデバーの引力は非常に強力でした。25年が経とうとも、私はまだ当時私を引き付けた喜び、興奮、充足感、そしてエネルギーを感じているのです。
 
エンデバー、あなたは私の起業家としての旅路において、常に重要なパートナーであり続けてくれました。
あなたは私に、情熱、楽観主義、そして決意をもって大きな夢の種を植え、それを育てる方法を示してくれました。
もしエンデバーの起業家たちが自らを信じ、直面する障害やリスクにもかかわらず、立ち向かう勇気と強さを持つ姿を見ていなかったら、自分自身を信じる勇気を持てたかどうか、そして同じように成功できたかどうか、私にはわかりません。
若かりし頃のPatagon.comのウェンセス・カサレス、Officenetのアンディ・フレイ、Santi Blinkis、Globantのマルティン・ミゴヤそしてGuibert Andres Englebienne、またMercado Libreのマルコス・ガルペリンとエルナン・カザに出会ったことは、本当にインスピレーションにあふれるものでした。
 
エンデバー、私は世界中、チリ、南アフリカ、ブラジル、コロンビア、ヨルダン、フィリピン、ブルガリア、サウジアラビアを訪れた理由を自問したことがありました。しかし、戻ってきた時、私が持っていたものは、「エンデバーの残光」と呼ぶべきものでした。
Emergence Capitalのパートナーであるゴードン・リッター、ブライアン・ジェイコブスなど、多くの方々に支援していただいたことに心から感謝しています。そして、私を支えてくれた妻のアンにも感謝しています。

エンデバーの冒険で学んだことは、地理、言語、法律、宗教、習慣、文化を超えて、エンデバーの起業家たちは善の共通の力です。彼らは家族やコミュニティのために何かを提供し、長期的かつ意義のあるものを築きたいと望んでいます。彼らはお金のためではなく、挑戦することへの愛、より良いものを目指す欲求、偉大になりたいという願望のために現れました。

エンデバー国際選抜委員会(ISP)の参加者や支援者のエコシステムが、直接的な利益を期待せずに、大陸や複数のタイムゾーンを超えて時間と専門知識を寛大に提供している姿を見て、私は畏敬の念を抱きました。
エンデバーは人間性において素晴らしいものを見せてくれ、私は人類をますます愛するようになりました。多くの深く長続きする友情は、国際選抜委員会(ISP)と呼ばれる神聖で魔法のようなプロセスによって生まれました。

エンデバー、あなたは私に長期的な関係を築く機会を与えてくれました。私は、アレン・テイラー、ラリー・ブルックス、フェルナンド・ファブレ、アードリアン・ガルシア-アラニョス、マルガリータ・チャベス、ジョアンナ・ハリス、ジャッキー・カーメルなど、チームメンバーやリーダーの成長を支援し、メンターとして、コーチとして、また信頼できる相談相手として彼らを見守ってきました。私は基本的に役員会の委員になることを避けるようにしていますが、ニコラス・セカシーによる監査委員会、リード・ホフマンとニック・バイムによるエンデバーカタリスト、本当のスーパースターたちと一緒に働く機会は信じられないほど素晴らしいものでした。

組織は財政的にも組織的にも今まで以上に強固であり、ニック、リード、元理事のジョアンナ・リースが主導したエンデバーカタリストの優れた点は、本当に自己持続型の慈善活動の可能性を示していることです。
若手VCだった私を信じてくれた、素晴らしくビジョナリーな共同創設者のピーター・ケルナー氏によって、私はエンデバーの取締役に任命されました。そして私が自分の会社であるEmergenceを始めたとき、彼は初期段階から熱心な支持者であり続けてくれました。
私はそのことを決して忘れません。
エンデバーの会長であるエドガー・ブロンフマン・ジュニア氏からは、偉大な会長としての意義と、団体を地味な存在から重要な存在にするために必要な献身と情熱を学びました。彼の知性、リーダーシップ、人間性、謙虚さを組み合わせた姿勢は、私が常に見習いたいものです。加えて、私の下品なジョークのレパートリーは、毎回のGALAで増えていきました(笑)

最後に、私たちの勇敢なリーダーであるリンダ・ロッテンバーグへ。
エンデバーでは大きなバブルを作ることを提唱しています。バブルが大きければ大きいほど、その影響力も大きくなります。あなたは私にとってエンデバーのバブルの空気であり、すべてのエンデバーのバブルの空気でもあります。あなたはビジョニングとリーダーシップの両面で、人々を巻き込み、大きなインパクトをもたらすために連携する、地球上で最も優れた、最高に多様で精緻なネットワークを作り上げました。
あなたはあらゆる人を繋ぎ、価値を感じさせる超能力を持っています。
あなたは成長し続け、リーダーとして計り知れないほどの成長を遂げ、エンデバースピリットを生かし、時代に合わせて常に向上しようと勇気を持って決断してきました。私は起業家として、あなたほど尊敬し、敬愛できる人物は知りません。私は運良く、過去25年間にわたり、あなたのそばにいることができ、大変恵まれています。
ついに取締役を退任することになりましたが、エンデバーは常に私の心と魂にあります。 素晴らしい人生の一章をありがとう。永遠に感謝して誇りに思っています。 

『前進あるのみ!』

エンデバー ファウンディングボードメンバー
ジェイソン・グリーン 

原文はこちら:https://endeavor.org/knowledge-center-events/blog/letter-to-endeavor-from-jason-green/


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