ドイツでミレーナを入れた
どうもこんばんは、お久しぶりです。
長らく文章を書いていないので、なんか色々と忘れました。リズムとかそういうの。句読点、、どこ?みたいな?
と、出だしに書くことで誤字脱字など多少の粗には目をつぶってもらおうという作戦ですね。在外邦人なので感じとかほんとうに目にしないですし……忘れちゃうんですよ……(保険)。
まあタイトル通りにミレーナを入れてきたので備忘録も兼ねて諸々を書き留めておこうかなという次第。
※実際入れたのはミレーナでなくその後発のカイリーナ(Kyleena)ですが、日本でIUSといえばミレーナかな?と思うしIUSとか書いても伝わらなさそうだし、そもそも似たようなものだし、ということでここではミレーナ表記で進めます。
参考:http://koimokko.blogspot.com/2017/02/mirena-skyla-kyleena.html?m=1
まず動機としては、月経前の気分のアップダウンや月経痛の改善があり、避妊については同時にできるなんてうれしー!くらいのついででした。
子供はいらないので引き続きセーフティコンドームセックスを継続するのですが、まあそれだけじゃ心許ないですしね。
そもそも長年ピルを服用していたのですが、まあ少なくともあと数年は子供いらないし、ピル飲むのめんどくさいし、忘れたらだるいし、ていうか軽減されるとはいえ休薬期間に生理にまつわる不快な全てに襲われるし、は〜〜どうにかしてえなあ?!ミレーナ入れたいけど怖いなあ〜!!!子供欲しくなったらどうしよう〜?!?!とぐるぐるぐるぐる4,5年くらい考えていました。
そうこうするうちに思考がジェンダー的な義務みたいなものから解放されたのか、よくわからないけれど、別に子供いらないし、まあ欲しくなったら抜けばいいし、てか生理まじで死ね???いらないんだけど死んでくれるか???という気持ちになり、まずは婦人科で話を聞くことにしました。
予約を入れてから生理にまつわる全てがしんどいから、と話すとネットでみるメリット・デメリットを聞かされ、数年は妊娠を希望しないかの確認がありました。わたしは今30なので、この年齢を境に妊娠可能性は大きく下がるが、本当にこの長期の避妊具装着を望むのか、なども念をおされました。
それなりの覚悟はできているつもりでしたが、なんだかビビってしまい、とりあえず持ち帰りよく考えることにしました。
それからやっぱり生理のクソ野郎!恐怖とかデメリットとかどうでもいいわい!生理があるだけで全てを上回るデメリットじゃい!!という気持ちになったのでまた予約をとり、医者と話し合いをしました。
全て納得の上で装着したい旨を伝えると、次回の生理が始まったら連絡してね〜とのことで、前日の夜と施術の2時間前に服用する薬をもらい、病院を出ました。
なぜその場で予約をとらないかというと、ミレーナの装着は生理が来て数日以内と決まっているからで、まあわたしはピルを服用しているので次の生理がいつかはだいたいわかるのですが、まあまあ、次の生理のときにまたビビり倒してるかもなあ〜とか色々と考え、直前に電話でアポイントをとることにしたからです。
これが後に功を奏しました、というのも、その後コロナにかかり三途の川を渡りかけ、弾丸一時帰国をしたからです。
そのミレーナ装着とコロナと一時帰国が被ってたら本当に命はなかったよ!
そして今から3日前、12/4(日)の夜中に生理が来たので、月曜日に病院に電話をしました。
本来であれば3日目や4日目が理想らしいですが、予約がパンパンらしく翌日(!)と言われました。
ひょえ〜まだ心の準備がああああ、などと思いつつ、ここで怖気づいてはいけない、さもないと一生生理の奴隷だぞ!という強い気持ちで(仕事中に)説明書のようなものを読み、サインをし、(忘れないようにアラームをかけて)薬を飲み、(仕事を抜け出し)いざ病院へ!
病院に着くともうやることはただ一つ、下半身裸!
いちおう最終確認というか、施術自体は2分で終わるからねー、とか、ちょっと不快感はあるかもだよー、とか、説明書の流し合わせ読みみたいなものはありましたが、基本的にはパンツを脱ぐだけです。
ちなみにドイツの産婦人科には患者と医療者を隔てるカーテンなんてないからね☆
まず椅子に座り、ポジションを整え、股のチェックから始まります。
定期検診でもそうですが、何やら先端に丸いパカパカのついた棒を挿し込まれ、パカパカされました。一度引き抜いてからまた挿し込みパカパカ、を3度ほど繰り返され、ああ不快だなあと思っていた、あのころ世界はまだ平和でした。
あれはなんなのでしょう。中を拡張しているのか、血を抜いているのか。何もわからないまま膣を任せ続けます。
すると先ほどのパカパカと同じなのか似た別の道具なのか、とにかく何かを挿入されパカっとされ、これからちょっと不快になるからね、と言われたときにはもう!!!
激痛!!!!
なんでしょう、生理痛の一番やばいやつ+ぶっっっとい注射を子宮にダイレクトに打たれているくらいの感覚。
もちろんこれで終わりではありません。
もうあまり覚えていませんが、その後も「ちょっと不快になるよー」とカチャカチャパカパカが3回くらい繰り返された気がします。
ぶ、分娩?!わたし、もしかして今、赤ちゃん出してるんじゃ?!と錯覚するほどの痛みで全てがよく分からなくなりました。
あの痛みはなんだったのでしょう。
これで子が出来なくなるから耐えられるものの、これを超える痛みの後にもれなく赤子がついてくるなんて、出産とは罰ゲームでは???と思ってしまった。
咄嗟にそんなことを考えるうちは子など望まないのであろう。
隣に立つ看護師なのか医療事務なのか、よくわからない別の人間に「大丈夫?太ももの力を抜いてねー、しっかり呼吸するのよー」などと言われるも、そんなもん知るかいな!こっちは生死の境目なんじゃ!!!という気持ち。
やっと挿入が終わってからも、うまく入っているか、座りがいいか、の確認でエコーみたいなのをしました。
ちゃんと納まってるっぽかったです。
というかもうよくわからないけどその頃には痛みの種類が変わりだしていて、つまり生理痛の一番やばいやつの3倍くらいの痛みで、吐き気もあってふらふらして死ぬかと思いました。
医者たちもなんか心配して、下北沢さん!?大丈夫?目眩するの?!とか聞いてきました。
大丈夫なわけあるかい!と思いつつも平気、ただ痛いだけだ、と答え、用意されたベッドに寝ました。その前に服を着ました。床を血で汚しながら。
横向きになったり小さくうずくまったりを繰り返し、痛み止めやプスコバンをもらい、水を飲んでいるうちに意識がはっきりとしてきました。
あれ、やっぱり直後は目眩してたのか、、?
もうよくわかりません。
わからないけど、そろそろ起きられる?とか聞かれてムリ〜!ってなって寝るの延長、を3回くらいやりました。
1時間もすると、寝てないでとりあえず一回立ちなさい!血液の循環をよくするために玄関まで行って新鮮な空気を吸ってきなさい!など手荒い真似をされました。
繊細さに欠ける欧米人め!!!
まあその後も控室でだらだらし、術後2時間くらいですかね?ようやくまともに動けそうになったので、帰路につきました。
あ、その前にお会計をしました。
基本的に医療費はタダのドイツですが、ミレーナなどは保険適用外なので自費です。
日本は月経困難症の治療などの名目で保険適用になるらしいとネットで読みました。ドイツでもそんなようなことを読みましたが、今回はその限りではないっぽいです。
保険診療扱いにしてくれる医者を探してもよかったのですが、いつもの医者のほうが安心かな〜という気持ち、つまり怠惰さに負けてお金を払うことにしました。
380€は決して安くないけれど、ピルだって毎月10€ちょっとかかるわけで、3年もすれば元がとれます。
そしてミレーナが有効なのは5年間。
そもそも生理のあれこれから解放されるのであれば、1年しか有効でないとしてもわたしは払っちゃう気がします。
そんなこんなで家に着きましたが、まあ死んでました。痛みはもちろんのこと、めちゃくちゃ疲れていてよくわからないけどめちゃくちゃ疲れていました(進次郎)。
とりあえず血を失ったので鉄分でもとるか!と思い、鉄剤とついでに在欧の命綱と言っても過言ではないビタミン剤を服用し、前日から用意してあった鍋の残りのようなものを食べました。
吐き気がすごかったのですぐに寝る体勢に入らざるを得ませんでしたが、痛み止め大魔神のわたしはここでもすかさず痛み止めを飲みました。
パラセタモールは神。
夜中も痛くて死んじゃうよ〜と何度か起き、その度にパラセタモールを服用し、なんとか充分な睡眠を確保しました。
起きたら痛みはだいぶマシになっており、とはいえ生理痛の一番やばいときくらいで、やっぱり痛み止めは手放せませんでした。
仕事には行きましたが午後あたりから使い物にならなくなり、早退しました。
ただ眠いだけ説もありますが、痛みと戦うと体力つかうじゃん!?
憔悴しきったわたしは湯船に浸かり、ドイツに来て初めてスクラブなどで自分を労りました。
はい、イマココ!
これまでの経過を振り返るとしんど!とは思うけど、痛みはだいぶ引いてきたし、うまく体に合って生理がなくなったら入れたことは全然後悔しないなーと思います。
とはいえ痛み止め切れるのが怖すぎて延々と服用中です。
いてーよ!腹が!死ぬよ!吐き気も!
やめてくれえええええええ
終わり
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