泳ぐのに、安全でも適切でもありません/江國香織

安全でも適切でもない人生を歩む女たちがたくさん登場する。

どの女も、安全でも適切でもない人生を送っているが、それらの人生はすべて似ているようにみえて全く異なる。
そして、年をとっていようが、若かろうが、既婚であろうが、みな、とても女だ。痛いほどに、女。
私も私の友達も、みんなこの本の中にいるようにも思えるし、まったく違うとも思う。

安全でも適切でもない中、どの女も人生をそれなりに楽しく、或いは楽しもうと生きているように思える。そういうところは、脱帽する。
ただ、その女たちは全員、主人公のようで主人公ではないのではないだろうか。
旦那や、子どもや、好きな男、友達、家族、などを描写するために、それらを引き立てるために、あえて、たまたま、女たちはスポットを当てられているだけなのではないだろうか。そんな気にさえなる。

個人的にいっとう好きなのは、ほとんどフランスで育った少女が遥かに年上の男に降り回され誑かされる話。
振り回すとか誑かすとかは語弊があるかもしれない。マークだって本気だったのかもしれないし。
ただその少女の、恋愛期待値が高すぎた、それゆえに、それだけゆえに、あんな結末になってしまったのかもな、と。




本気で恋愛をする男女に悪い人はいない。ただその恋愛ゆえに誰かを傷つけたりするだけ。

私は他人を傷つけてでも自分が愛されたいなんて、思わないわ、なんて、言えない。




今日は朝から一人でカラオケに行きました。
午後はお友達とだいたい港区をうろうろして美味しいものをたくさん食べました。
昨日更新できなかったのは、特に活動してないのに19時に寝入ってしまったからです。
月曜日って必要なくないですか?
おわり

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