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わたしが死ぬまで元気に生きてよ
むかしから、お姉さんたちに囲まれて育った。
同い年より上の年代のほうが、友達も知り合いもたぶん多い。
よく関わったり、仲良くしてくれたりする人は、年上ばかり。
今までは、かれらをモデルにして追いかけたりしてた。
年上の知り合いが多くてよかった〜ってだけ思ってた。
だけど、今日ふと、
「えっそれってみんなわたしより先に死んじゃうってことじゃん」
と急にこわくなった。
わたしは死にたがりだったけどぜんぜん死ねなくて、たぶんどちらかというと長生きする気がしている。
これから年下の知り合いが増えるとも思えない。
え、わたし、取り残されちゃうじゃん。
めちゃくちゃこわくなった。
どうにか不摂生してみんなよりはやく死なないとって泣きそうに考えた。
お酒はあまり飲まないしタバコの才能もないし、夜ふかししてチョコレート食べて運動は控えるくらいしかわたしにはできなさそうで、そんなんじゃあの子やあの人やあの人には敵わないよぜったい置いてかれるよひとりになっちゃうよって、ひとりで泣いた。泣いている。
みんながいなくなっちゃうのがこわくて、忘れられたくなくて、一生気にかけられたくて、わたしのほうがみんなのこと好きみたいで、すごく苦しい。
ねえ、わたしはがんばって不摂生するから、みんなは健康に過ごしてよ。
わたしをひとりにしないでよ。
置いてけぼりになんてされたくないよ、ずっとずっと生きててよ。
わたしが死ぬまで元気にしててよ
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