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子どもに授業を渡す挑戦 4 #146

  市の「授業力向上」のプロジェクト研究で『「個別最適な学び」と「協働的な学び」』の一体的な充実をテーマに、研究員をしています。

 私は、毎日ある算数で、授業を子どもに渡す挑戦をしています。

1.実践の履歴

  まずは、今までの実践の履歴です。段階を踏んで、少しずつ学びを渡してきたので、授業が自分ごとになる子が増えてきているように思います。そして、その変化を見ていると、ワクワクしていきます。

①子どもが先生になって授業をする子ども授業
子どもに授業を渡す挑戦|エンチャント先生@小学校 (note.com)

②子どもが先生になって授業をする子ども授業 回数を増やす
子どもに授業を渡す挑戦 2 #133 |エンチャント先生@小学校 (note.com)

③グループで授業を進める
子どもに授業を渡す挑戦 3 #136 |エンチャント先生@小学校 (note.com)

2.今回の取り組み

 今回は「小数」です。いよいよ単元すべてを自分学びにしています。

 今までは、単元の中間や最後にとっていた「自分学びの時間」ですが、それを毎時間行っていきます。やり方は以下の通り、子どもたちに説明しました。

学習の終わりに、自分の学びをふり返ります。

3.子どもたちの様子

 現在、コマ的には、3時間行っていますが、早い子は4時間目の内容まで進んでいます。
 先生と一緒に学びたい児童も10名ほどいます。その子たちは、黒板の前に来て、一斉授業の形式で授業を進めています。少人数指導のようです。その他の子は、グループを作る子、一人でもくもくとやりたい子が、教室のあちらこちらで学んでいます。私は、一斉授業をしながらも、子どもたちが考えている間に、教室全体を歩き回り、「今どんな感じ?」と声をかけていきます。
「ちょうど、Aさんもそこで悩んでいたから、一緒に考えてみたら?」
「Bさんがこの問題で困っていたから、Cさんちょっと行ってあげてよ」
「今ちょうどその問題を、黒板でもやっているから来てみる?

 「めあてを立てる」「学んだことまとめる」は、ステップを踏んできた成果で、教師が口を出さなくても当たり前にできるようになっていきています。

 こんな子がいます。
①とても優秀なのに、先生と学びたい子
②多分一人ではできないのに、自分一人でやりたいと言う子

①の子たちは、優秀だからこそ、慎重で心配なんだと思います。そんな子たちに「あなたは一人でできるでしょ。」とは言わないようにしています。まずは、先生と学ぶところから始めて、慣れてきたら次第に自分たちで学ぶだろうと思っていたら、本当にだんだんそうなってきました。「じゃあ先生ここからは、自分たちでやってみます。」と、黒板の前から去っていきました。

②の子たちには、一人で頑張りたい気持ちは認めながらも、まずは一緒にやろうか!と声をかけてしまいました。まずは任せてみてもよかったかもしれませんが、そうしました。単元の中で、何度かは挑戦してもらおうと思っています。

 以上、エンチャントでした!

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