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雪遊びをさせるかどうかで見える学校としての度量 #206

 前日にたくさんの雪が降り、2時間遅れで3時間からのスタートになりました。朝の打合せで話題になったのが、昼休みに校庭の雪遊びをOKにするかどうか。雪国の先生方が見たら、恥ずかしい内容です!でも、結構ふだん雪が降らない地域では、あるあるなのです。


 雪が降ったら、子どもは雪で遊びたいのは当たり前。前日に家で遊んだとはいえ、子どもたちは学校で友達と雪で遊びたいですよね。ここでOKできるかどうかは、学校観が出ますよね。なんでもかんでもダメにしたら、問題は起きませんが、子どもたちは自分で考えなくなりますし、何よりつまらないです。まぁ、一律に禁止したら楽ですもんね。そこに喝です!


「校庭がガタガタになる。」

「芝生がはがれる。」

「雪に水分が多いので、びしょびしょになる。」

「トラブルが起きる。」


などの問題をどうしても気になってしまます。なしになってしまったら、まずい!と思い、条件付きでOKにしたらどうかと提案しました。


「校庭・芝生には入らない。投げる遊びはしない。それが守れない場合は、すぐに遊びは中止。」

という条件です。同意を得て、遊ばせることにしました。


 もちろん、ルールを違反する子はいました。しかし、それも勉強です。2・3回、校庭に放送は入りましたが、ほとんどすべての子がルールを守れていました。


「先生、〇年生が雪を投げていました。」といいながら戻ってくる子がいました。

「こんなに子どもがたくさんいるんだから、そういう子もいるだろうなー。」「え!」「でもちゃんと守れた君たちはとてもえらいよね。人の振り見て我が振り直せだな!」と言いました。「多少、多めに見て人を許すこと」「まずは自分の行動を正すこと」の大切さが伝わればいいと思いました。


雪遊びを中止にしていたら、得られなかった学びがあります。

子どもを信じて託すこと、教師も子どもも失敗から学ぶことが大事だなと改めて思いました。

 以上、エンチャントでした。

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