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修了式・お別れ式・クラス解散 #256

 今日は、節目の日。修了式でした。そして、私は離任するので、全校生徒に対してお別れを言う会もありました。朝、その発表があり、離任式のようなものをした後、クラスで4時間過ごすという一日でした。その後、職員室であいさつもしました。どう過ごしたか、何を考えたか書いていきます。

1.修了式

 今年度が終わる実感って、なかなかわきませんよね。こういう節目の式をすることで、終わることが実感できます。修了証書をクラス1名代表児童がもらいます。誰にもらってもらうかを考えますが、あえて私が選ぶようにしています。全校児童の前で体育館のステージに上がることは緊張するので、いい経験です。ぐいぐい前に出る子ではなく、控えめな子を選ぶことが多いです。私は案の定、放送室から式を見ていました。特等席で、その子の顔を見ていましたが、いい顔していました。かわいいです。今思い出すと、じわじわときます。

2.お別れ式

 そのままお別れ式にうつりました。
「学校を去られる先生は、檀上にお上がりください。」という司会のアナウンスで、私は体育館放送室からステージに移動しました。異動する先生が多かったので、どよめきが起こりました。
 何を言おうかは考えていたのですが、ステージの上で、子どもたちの顔を見て、あれも言いたい!と思いがわいてきたので、頭の中で編集をしていました。私が言ったことを簡単にまとめると、

エンチャントが語った熱い思い

 エンチャント先生は、○○小に8年間いました。そこにいる4年生と、そこにいる3年生の担任の先生をして、本当に楽しかったです。おーい!(手を振る)最後なので、エンチャント先生らしいことを3つ言います。
 1つ目は、「先生から勉強を教わる」のではなく、「自分で学ぶこと」を大切にしてください。
 2つ目は、なりたい自分になるために、小さなチャレンジを積み重ねてください。失敗することで人は成長するので、どんどん失敗してください。
 3つ目は、「楽しい」は自分で作ること。先生が楽しいことをやるのを待つのではなく、楽しいイベントを自分で起こしてください。

 それぞれもう少し詳しく説明しましたがだいたいこんな感じです。想いがこみあげないように、気を付けました。初任校のときは、こみ上げてしまって恥ずかしかった!

3.クラス解散

 お別れ式を終え、放送機器の片づけをして教室に戻ると、子どもたちは自分の席に神妙な感じで座っていました。

「と、いうことで、先生は来年度は、違う学校に異動します。」
色んな反応をする子がいました。

・「どこにいくのー?」と無邪気に言う子
・「来年もエンチャント先生がよかったー」という子
・もう泣きそうな子
・「やっぱりね!」という子
・ぼーっとしている子

個人的には、ぼーっとしている子がかわいくて好きです(笑)

クラスの解散はこんなふうにしました。

①事務連絡

 まずは、手紙を配ったり、連絡をしたりしました。春休みの過ごし方や来年度はじめの予定など、こういう重要だけど退屈な連絡はパパっと終わらせる。

②通信簿を渡す

 一人一人と黒板の前で話しながら渡しました。こういう気持ちで成績をつけたよと。通信簿の説明もしますが、あらかじめ「通信簿、こんな紙切れで人の価値は決まらない」と言っています。ただの成長するためのヒントだと。早めに閉じて、熱いメッセージを送ります。君のいいところはここだと先生は思う。と伝えます。ちょっと愛のあるダメ出しもします。その欠点でさえも、あなたの個性だから先生は好きだよと伝えます。

③遊ぶ!

 学校生活において、遊びにまさるものはないですよ。「お祝い係」が、時間がほしいと言っていたので、45分渡しました。チーム決めやゲームの設定など、すべてやってくれます。9マスおにごっこというものを教室でやっていました。とても楽しい時間でした。

④スピーチタイム

 エンチャント級ではスピーチの取り組みをしています。最後のスピーチは15回目でした。最後のテーマは「クラスのみんなへのメッセージ」で、メモなしで、今思っていることを言う!というものです。BGMを流すと、教室は一気に感動ムードに。
 子どもたちは、思い思いのことを話していました。
多かったコメントは以下の通りでした。

・遠足、イベントが楽しかった!
・自分学びの時間で成長できた。
・エンチャント先生の授業やネタが面白かった。

感極まって泣く子がいました。
「泣けるっていいよなぁ。それくらい気持ちが動いたってことだよね。」

⑤手紙を読む

 最後に手紙を渡しました。私はただ手紙を渡すだけじゃつまらないので、通信簿のパロディにします。ホンモノそっくりして、タイトルに私の名前を入れます。デザインやフォントはほぼそのままにして、言葉は変えます。タイトルは、私の名前を入れ、校章の部分は私の顔面です。この偽物の通信簿を開くと、中に一人一人に向けた手紙が書いてあります。裏面は修了証になっており、「エンチャント」の課程修了したことを証明します。となります。
 みんなへ向けたメッセージはあらかじめ打ってあり、それぞれに向けたメッセージは手書きです。私は、意外に筆まめなので、熱いメッセージをたくさん書きます。みんなへ向けたメッセージはBGMを流して、音読します。

⑥ムービーを見る

 仕上げは、ムービーです。一年間、撮りためた写真にBGMを付けて流します。お手軽!クラスムービーの作り方 #236

⑦クラスを去る総仕上げ

 ロッカーや机の名札をはがしたり、個人端末と充電コードをしまったりします。WAXもかけるので、机も廊下に出してもらいました。

⑧三本締め

 最後は「三本締め」です。日本の文化として、いつもこれで締めます。

4.職員にお別れ

 職員にお別れを言いました。何を言おうかなと色々な考えていました。よく考えると、子どもに話したこととほとんど一緒だなと思い、同じ視点で話しました。

 1つ目は、「人から教わる」のではなく、「自分で学ぶこと」を大切にしてください。自分で学んでいない先生が多い!そのメッセージを送りました。本を読め!人に会え!と。偉そうかもしれないけれど、年齢や立場は関係ありません。

 2つ目は、なりたい自分になるために、小さなチャレンジを積み重ねてください。失敗することで人は成長するので、どんどん失敗してください。これも、子どもも先生方も一緒です。来年度、何か新しい挑戦をぜひ、一個でもいいからしてくださいと。

 3つ目は、「楽しい」は自分で作ること。これも、教師も同じです。「楽しい」だけではなく、働きやすい職場は自分で作るんだよと。業務改善部を作り活動してきた私からの熱いメッセージです。文句を言うだけでは変わらないから、行動を起こせ!というメッセージです。

 だれかの何かに響けばいいなと思います。

 そして、一番大事な「感謝・お礼」です。私は、「子育て世代」まっさかり。職場にサポートしてもらいました。いい職場だったからなんとかなりました。本当に感謝です。

 明日からは、異動準備の仕上げです。

 以上、エンチャントでした!




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