「スピーチ」私が大切にしている取り組み
どうも!エンチャントです。うちのクラスでは、スピーチを大切にしています。1年間を通して、日直2人が朝の会でスピーチをするので、1年間で12回くらいスピーチをします。最初は、苦手な子たちも、3学期にはとても上手になっています。
1.なぜやるか
①みんなの前で話す経験を積み、自信をつける
②考えたこと聞いている人に伝わるように話す力をつける
③友だちの話をしっかりと聞く力をつける
この3つを狙っています。
2.やり方
席替えをしたあとに、「テーマ」と「テクニック」をホワイトボードに書いて発表し、先生のスピーチ例を聞きます。学級通信にも、今回の「テーマ」と「テクニック」と「スピーチ頑張りカードの項目」を載せて、苦手な子は保護者にもサポートしてもらいます。また、先生と一緒に考えたい場合は、休み時間に相談にくるシステムにしています。考えてくるのを忘れてしまった子は、「忘れたので、明日言います」など、言います。
3.テーマ
その時期にあったものを選んでいます。
①自己PR
②学校生活を楽しくするには
③マイブーム
④みんなにおすすめしたいこと・もの
⑤私の好きなキャラクター
⑥運動会の目標
⑦遠足で楽しかったことベスト3
⑧今年のふり返り
⑨来年の目標
⑩〇年生の思い出
⑪ウソスピーチ
4.テクニック
テクニックもだんだん増やしていきます。
・「なさそだ」(下の画像)
・ジェスチャー
・問いかけ「みなさんは〇〇を知っていますか?」など
・ナンバリング「理由は3点あります。1点目は…。」
5.スピーチがんばりカード
毎回、スピーチがんばりカードを渡します。自分のスピーチがどうだったかをふり返って、だんだん上手になっていくためです。励みになるように、かなり甘くつけて、だいたいの子が90点以上もらえるようにしています。
6.スピーチの伝え直し
日直のスピーチの時に、こんなプログラムを入れています。
日直「これからスピーチを始めます。…これでスピーチを終わります。」
日直「伝え直しタイムです。右の人が左の人に伝えてください。」
今聞いたスピーチを、横の人に伝え直します。「しっかり聞きましょう」と指導するだけでなく、聞かざるをえない状況をつくる取り組みです。
7.保護者の声
最後の懇談会で、多くの保護者の方がスピーチについて話してくれました。学級通信でも、スピーチについて細かく発信していたので、かなりいい反応をもらうことができました。今では、「先生今度のスピーチ、考えたので、聞いてください。」と言ってくる子が増えました。
学級通信には、以下のように発信していました。
スピーチは、みんなの前で自分の考えたことを話す経験を積むために1年間で12回以上やります
毎回、テーマとテクニックを指定して、テクニックはだんだん増やしていきます
「今回のテーマ、テクニック、お手本のスピーチ例」を伝える
毎回「スピーチ頑張りカード」を渡し、励みになるように10項目×10点=100点満点で評価する
<保護者の皆様のお言葉>
最初は、0から一緒に考えていたけど、今となっては、「もう考えたから聞いてね」になった。
引っ込み思案な子だったはずが、頑張りカードの点数が励みになり、みんなの前で堂々と話す自信がついて、今では実行委員や行事の司会まで担当するようになった。
最初のころは、毎回スピーチの順番が回ってくるたびに、一緒に考えて「先生もうスピーチやめてよー」と思っていたけど、今では、「なんとかなる!」という感じの度胸がついた。
おわりに
ここから考えることは、私自身、回数を重ねることでうまくなると、家庭に任せすぎていたところがあったという点です。最初はハードルが高くて、辛い思いをした家庭もあったということがわかりました。来年度は、学級通信などで、もう少していねいに、どう考えていけばいいかも発信していくことにします。
以上、エンチャントでした!
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