見出し画像

2024年6月に観た映画の感想

あらすじ程度のネタバレがあります。特にオススメの映画にはタイトルのうしろに🌟つけてます。みた順で書いています。
以下のマガジンに他の月のぶんもあります。

ゲイリー・トルースデール,カーク・ワイズ『アトランティス/失われた帝国』

© Disney

ディズニープラスで字幕版をみました。
小さい頃に何度か観ているはずなのですが、久しぶりすぎてはじめての感覚で観ていました。
うだつの上がらない言語学者の主人公が、亡き父親の意志を継いで伝説の都市・アトランティスを探すという物語。私は世代じゃないので全くわからなかったのですが、『不思議の海のナディア』がほぼこの話なんだそうです。どおりでと言ってはなんですが、映画1本でやる内容ではなかったというかかなり駆け足な印象の作品でした。
ただ諸々のデザインはミステリアスアイランドそのもので、ネモ船長の息吹を感じます(多分ストーリー的には関係ない)。もっと船内やアトランティスをゆっくりみたかったので、ライド作って欲しい。主人公がヒョロガリメガネのオタクくんだったのが好きでした。あとアトランティスは言語学者が食っていける夢のある場所らしいです。羨ましいですね。

ショーン・レヴィ『フリー・ガイ』

©2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ディズニープラスで字幕版をみました。
オープンワールドのゲームのNPCに自我が芽生え、ゲームの世界に変化が訪れる…というお話です。
後半差し掛かるあたりまでそんなに面白いとは思わなかったのですが、終盤のたたみかけでかなりよくなりました。面白かった。
システムに関するいろんな細かい部分が気になりますが、それはそれとして、サーバを物理破壊するタイカ・ワイティティが見れただけでも結構満足感あります。ワイティティ演じるアントワン(ゲーム会社のCEO)には「こういう、ビジネスの才能以外はめちゃくちゃなやつ絶対いっぱいいるよなー」と思わされ複雑な気持ちでした。あとこの映画の核になってるトラブル(アイデア盗作や技術盗作)はほんとに結構存在しそうで嫌でしたね。
ゲームの小ネタやカメオ出演など、細かいところまで作り込まれていて素敵な作品でした。

ジョージ・ミラー『マッドマックス 怒りのデス・ロード』🌟

© 2014 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

アマプラで字幕版をみました。

石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス(トム・ハーディ『ダークナイト ライジング』)。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、配下の全身白塗りの男ニュークス(ニコラス・ホルト)と共に、奴隷として捕われた美女たちを引き連れ、自由への逃走を開始する。凄まじい追跡、炸裂するバトル……。絶体絶命のピンチを迎えた時、彼らの決死の反撃が始まる!

https://wwws.warnerbros.co.jp/madmaxfuryroad/#synopsis

フェミニストの友人からフェミニズム映画だと情報をもらっていたのでみなきゃなと思っていたのですが、後述の新作公開に伴いやっとみることができました。めちゃくちゃおもしろかった!
想定していたよりもしっかりとフェミニズム映画でした。エンタメとしての完成度も超高くて、とにかくエキサイティングな映画でした!
もちろん俺たち(笑)のアツいアクション映画でもあるんだけど、フェミニズム要素を抜きにして語るのは全然厳しいということがわかってよかったです。
最後のアイコンタクトがほんとうにアツかった。あれはシビれました。良い映画だった…
私はもちろんこの映画が発信している怒りに共感しますが、共感する/しないは全く別の問題として、他人の怒りを曲解しない人間になりたいですね。

© 2014 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
放送当時、「『怒りのデスロード』の(上の画像の)オマージュではないか」と話題になっていました。
NHK連続テレビ小説『虎に翼』より

ジョージ・ミラー『マッドマックス:フュリオサ』🌟

© 2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

映画館でIMAX・字幕版をみました。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の続編。前作ではマックスと共闘していたフュリオサの伝記映画的作品になります。時系列的には、マックスに出会うまでフュリオサがどのように生きてきたかが描かれています。
今回は新たな支配者・ディメンタス(クリス・へムズワース)が登場しました(前作の大ボス・イモータンジョーももちろん登場します)。こいつがいろいろ終わりすぎていて、イモータンジョーが支配者として比較的まともに見えるというバグが起こっていておもろかったです。彼は最後の最後で悪役のたたみかけをしてきたのですが、それがかなり良くて悪役として結構好きでした。ただのバカかと思ったけど(実際そうではある)その滑稽さを残したまま悪役の魅力みたいなものが発露されていました。
今作は主人公・フュリオサの演者が前作とちがっていたり、昔話のような語り口で物語が展開していたりと、彼女の物語が伝説であると存分に伝わってくるつくりになっておりぐっときました。雰囲気としては(100パーセント復讐ドリブンである意味で)前作よりもよりダークな風味で、ラストも味わい深い(というか結構厳しい終わり方)だったのがとてもよかったです。この調子でどんどん私を不快にしてほしい。

エミール・アルドリーノ『天使にラブ・ソングを…』

©1992 Touchstone Pictures. All rights reserved.

アマプラで字幕版をみました。
ひょんなことからマフィアに命を狙われることになった歌手の主人公(画像左端)が、身を隠すために修道院に匿われます。およそ清貧な生活とは真逆の生活を送ってきた主人公は修道院での暮らしに苦労しますが、歌を通じて修道院の人々との絆を深めていくというお話です。
この映画みんな大好きだと思うのですが、自分でもびっくりするくらいハマらなかったので記憶がありません。歌とミュージカルとマギー・スミスのことはすきです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?