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初めての大きな挑戦に

こんにちは、エンカレッジ広報担当のシロです。
毎月、各教室のスタッフへ月々の教室や生徒の様子を聞く機会を設けているのですが、どこも夏休み以降から受験を意識した生徒が増えてきている様子。
今回は、エンカレッジの支援の核となる「高校受験」について少しご紹介したいと思います。


学習支援事業の成果

エンカレッジは、理事長の坂が沖縄で学習塾を経営する中、経済的理由で通塾を断念する子どもの多さを目の当たりにし、「このままでは沖縄・日本の経済、将来が危ない」と危機を感じたことで設立に至った背景があります。
近隣の他塾や企業に呼びかけ、学習塾の月謝をサポートする「通塾支援」から活動をスタートし、現在は沖縄県内25箇所で居場所を兼ねた学習支援教室を運営するまでになりました。

エンカレッジがスタートした当初、沖縄県内の生活保護世帯の高校進学率はおよそ75%。
全体の高校進学率より20ポイント以上も低い数値でした。
2010年ごろより一部の自治体が生活保護世帯を対象に無料の学習支援事業を開始したことで、数値は徐々に改善の方向へ。
2019年には90%まで上昇しました。
しかしながら、まだまだ全国平均には届いておりません。

高校受験は、ほとんどの子どもにとって「将来を考えた初めての挑戦」だと思います。
高校進学が全てではないけれども、その挑戦を「諦める」状況には決して置かれるべきではないと思う。
エンカレッジの活動が、この挑戦の機会を広げていることを信じて、今日も学習支援を行っています。



ギリギリまで諦めない

一般の学習塾は、受験生の受け入れを秋口までに締め切っているところも多くあります。
受験までの期限が短いと生徒の希望する進学先と学力とのギャップを埋めるのが困難になってくる。
また、学力によっては他生徒と並んだ授業をすることが難しい場合もあります。
経済的に難を抱えていると、費用を考えて塾探しをあとに回しがちです。けどもいざ通おうとなると、もう受け入れてくれる塾が見つからない・・なんてことも少なくないのではないでしょうか。

スタッフ同士で話していると、受験ギリギリに生徒を受け入れたケースが結構出てきます。
私も教室を見ていた時、年明けに繋がった生徒が数名いました。受験までは、わずか2ヶ月。
正直、しんどい。
何がというと、もっと前から一緒に勉強したかった、ってなるんです。
しんどいというか悔しい、に近いです。

でもギリギリまで、諦めません。
限られた時間で合格基準点に達するまでに必要な学習は何か、点の取りやすい教科や単元はどこか、面接で話す自己アピールの文章の構成は、等々。
カリキュラムを作成する私たちスタッフももちろん大変ですが、生徒はもっともっと大変。
よく頑張った、繋がってよかった。毎年感じることです。
受験後はやり切った顔もあれば、悔しそうな顔もある。
けども、先に向かおうと挑戦した、という過程が何より生徒の糧になると思っています。



新しい受験サポートの形

昨年度、新型コロナ感染症の影響を受け、中城村は地⽅創⽣臨時交付⾦を活⽤し、受験を⽬前とした中学3年⽣の不安を解消とコロナ禍の経済負担を軽減するための「中学3年⽣学習⽀援事業」を実施しました。
中学3年⽣を対象に、塾に通っている生徒へは塾費用の一部を補助、塾に通っていない⽣徒へは中城中学校内の無料塾を開校し、受験対策を行う、というものです。
エンカレッジは中学校内の無料塾の運営を中城村から受託し、約半年の短い間でしたが対策にあたりました。
この成果を受け、今年度も同様に中学3年生への受験サポートを行なっています。
制度の狭間でこれまで支援を受けることができなかった世帯の子も、中学3年生であれば事情に関係なく等しく支援を受けることができる。
誰もが等しく学べる環境がそこにあります。

また、今年度から、国頭地区のある中学校でも同じように中学3年生を対象とした無料塾を開校しました。
経済的事情だけでなく、国頭地区はそもそも一般の学習塾がなく、名護市まで1時間かけて塾に通う子もいます。
こうした地域差も、学力格差に繋がってくる場合があります。

放課後に学習スペースを学校内に確保できることは、生徒にも保護者にとっても安心材料になっているな、と感じます。
何より、生徒たちが能動的に学習に取り組んでいる姿を見て、学校内の塾の運営に関われてよかった、と思います。


そろそろ受験対策も本格化してきます。
エンカレッジに通う子たちが後悔なく全力を出せるよう、励まし、時にはぶつかりながらも、私たちも全力でサポートしていきます。




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