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写真1丁目 「ゆきどけ」


さりさり
ずずず ざく ざり

ふもとの表面に霜は降りていないようだが
踏みしめれば土が歌いだす

徐々に高度をあげていく
登山靴にも泥がついてきた
足元から目的地の方へ目を向ける


ああ急に眩しい


凸凹の銀板が
光をおどらせる

なんてたのしそうだ

雪が波のように流れている
ピンぼけだけれども
あのときはこんな風に見えていた

自分の感覚を切り取ることができた1枚


高川山の道中


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