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おめかしして

   大雪、大雪と騒いでいた2月ももう終わります。雪は降っても、やや寒さがやわらいだように感じるこの頃ですが。

日中融けて、深夜から朝にかけてまた凍る。気温が零下になるので凍るのでしょうが、この時期は夜、または早朝は足元注意で、そそっかしい私は細心の注意をはらいつつ、歩いています。

おっとりしているようで、内心は急いでいるのでしょう、急がなきゃ!急いで!
その気持ちが、つるんと滑って転ぶことになるのでしょう。
おかげさまで、
旅先で、また出張先で、転んで助けてもらい、縁が出来た人が随分いまして、家族にすると、心配この上ない存在のようですが。

    節分が終わるとお雛様を飾りつけます。
三月三日。今年は金曜日。実家で、また我が家でも、近場にいる親類が集まり、雛祭りのお祝いをします。

私に一番外見が似ている、姉のところの次女は、外見は似ていますが、性格は少し違う感じで、利かん気、ヤンチャな女の子です。しかし、三月三日だけは、おしとやかな女の子に変貌します。

幼い頃に何かをすりこまれたようで、
和服を着せてもらい、帯を締めて、帯にシャランシャランと鳴る鈴の飾りを付けると、大きな眼を輝かせながらも、おしゃべり口は閉じます。大人達は、それを楽しんで見ているようですが。
本人は、
「お着物きた時は、おめかししてるのよね。おしとやかにしなくちゃいけないのよ。」

  現在も、クラスでも一番のおちびさんで、一年生くらいにしか見えませんが、
幼い頃に、
曾祖母に、
「おめかしたんだからね、今日は、おしとやかにしてなきゃね!」
と言われたそうで、姪は、「おめかし」という言葉の響きが気に入ったのでしょう。

ややしばらくの間、おめかしという言葉を何かにつけて使っていました。

結婚式や集まりに私が和服を着付けてもらっている様子を畳に座って見上げて見ていた姪は、

「いいなあ!おめかししてお出掛け、いいなぁ!」
と、よく言っていたものです。

さて、今年の雛祭りに、姪はどんな姿を見せてくれるのか楽しみです。

お雛様のようなヘアスタイルにしたいなどと言い出したらタイヘン!ですが。