嫌悪感

ブルージャスミンをCate目当てで鑑賞した。事前情報をほとんどいれずに鑑賞したところ、思いがけず観賞後は胸糞悪いという感情に包まれている。

この嫌悪感をきちんと表現したい。
好きも嫌いもいちいち言葉で表せるようになりたい。これが自分の軸を知るために必要な気がするから。

嫌だったなっていう部分をとにかく言語化したい。でも霧を掴むように難しく思えるから、とりあえず尻尾を捕まえよう。
思い出せる不快感のある部分を挙げて行って、その後に関連性や法則を探してみようと思う。
それからその嫌悪感の根源を探ってみたいと思う。

ということで以下ネタバレ注意。

まず、うわぁって不快になった部分を挙げる。

・のっけから主人公が1人でベラベラ話していて気まずいし完全に正気を失っているのが一瞬でわかって物語の不安な幕開け

・主人公も主人公の妹も馬鹿な振る舞いをして男と付き合うのに慣れすぎて本当に馬鹿になってしまっている

・男も女も関係なく癇癪を起こして騒ぎ立てていた

・相手を甘く見たり適当に扱う人間ばかりで誰も思いやりがない。強いて言うならコンピュータ教室の友達になったおばさんと義理の息子くらいかな?まともな人

・子供がいるところで床の話を平気でする主人公の妹。性的虐待。

・主人公のヒステリックさ。Cateの演技力があってこそだから、これに関しては褒めている。

・女も男も醜く愚かに描かれていた

・謎の里親設定。これを根拠にして遺伝子だけで姉妹の違いを語る様が嫌だった。


こんなところか。
だいたい何が嫌だったのか分かった。

第一に、主人公とその妹とその他の人々の誰も大差がないこと。環境やバックグラウンドがそうさせているだけで殆どの人間が醜く愚かなのを根底にしている感じがした。
これに関して賛成も反対もないけど、不愉快な事に違いはない。
出てくる人間が全員創作されたものであるとわかっているからこそ、監督は人間嫌いなのかな?も思った。そのくらい出てくる人たち全員があまりに


自分と重なったから嫌だった。


歩いていて今気がついた。
自分と重なったから嫌だったのだ。


自分の無能さも、状況の最悪さも、他人や環境のせいにしている部分が。




不愉快ではあったが、この映画を観て心底良かった。自分を客観視するいい機会になった。

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