見出し画像

大河ドラマ「光る君へ」感想 (14)


 十四回感想も、私が職場で連載させてもらってる『今週の大河感想』コーナーを転載~~
(正直ちょこっとトーンダウンしてますよね……)

 職場では“今週の小ネタ”欄がやはり好評みたいで、いろいろとドラマでわからなかった点を質問されたりするようにもなりました。
 草の根布教活動(笑)


⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆



*三年ぶりのみちまひエンカウントからスタートした今回。
(あかんやん、あれから四年もたってるのにみっちー未練だらっだらやん!(-_-;))
 SNSで「娘の父上呼びに反応しないなんて!」「まひろがまだ結婚してないっぽいのを聞いて一人でほくそ笑んだ」などの感想をお見かけして、マジこれどこに需要のある恋愛なのかわからんくなりました(^^;


*「跡継ぎを道隆に」とビシッという兼家パパ。
(緊迫したシーンだったけど視聴者はずっと知ってたのでとくに驚きもなく……)
 荒む道兼……実家を恨み、酒色におぼれ、嫁に見捨てられ(;Д;)ア~

*そして兼家は明子渾身の「そわかー!!」(そわかー???)でご臨終……(なぜか庭先で)
 兼家は実際には栄華の絶頂で死んだ人だと思いますが、不穏さを漂わせる最期でしたね。
 そして人を呪わば穴二ツ……明子自身の身にも異変が。


*対照的に意気揚々の中関白家。(妙にぴりぴりした嫁姑問題はかかえてるっぽいけど)
 鯛の話からわざわざ淡路守の話を出してくる伏線張りめぐらし職人の道隆さん。

 伊周さまの嫁選びに和歌の会を開くことになり、まひろ&ききょうコンビ再び!
(それにしてもわざわざ撮影する意味あったのか……あの超高速和歌の会)

 現代の自立した女性みある清少納言(そして謎のオリエンタルなBGM……正直、BGMのインパクトがすごすぎて初見時は話の内容が頭に入ってこなかった(^^;))

*対してまひろは“庶民に文字を教える”ことを当の庶民に拒まれてしまう。
(まあ、そうですよね、しょせんは貴族階級の自己満足……図星ですよね)


*一方、道隆は娘の定子を中宮にするべく、強硬策に出る。
「道隆の独裁が、始まった――」
っていうナレーションに不安しか感じないな……(~_~;)


⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆



~ 今週の小ネタ ~

【詠人不知】
 秋風の うち吹くごとに 高砂の
  尾上の鹿の なかぬ日ぞなき

【訳】
 (秋風が吹くたび、高砂の峰の鹿が鳴かない日はない)

拾遺抄巻三 一九一

 たんなる叙景歌かと思いきや、「秋」と「飽き」、「鳴かぬ」と「泣かぬ」など、心を反映しているよう。

 藤原公任の拾遺抄にも採られている一首。
 同じく公任著の『新撰髄脳』には秀歌論として、
「およそ歌は、心深く、姿きよげに、心におかしきところあるを優れたりといふべし」
 とある。
 清らかで奥深く、そして趣のある和歌が選ばれてるんですねぇ。


ではまた次回。



この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?