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大河ドラマ「光る君へ」感想 (16)



 推し、完全体で登場。
 オープニングでキャスティングも載りましたね!

 などと期待に胸を膨らませながら視聴した回……
 最初から最後までテンション高く視聴しました(いろんな意味で)

 以下、感想。


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疫病の猛威が忍び寄る不穏な平安京……

 という衝撃のラストから一転、なぜかまひろ&さわの揉め事からスタート
 えっ、死体ごろごろ転がってるの見てましたよね? スルーしちゃうの??(;^_^)

 うーんん……このドラマのこういうところ、ほんと気になる……
 この謎の構成のせいでいろいろ細かいことが気になっちゃって、本筋が頭に入ってこないんだよ。
 たとえば詮子や貴子もそう。
 詮子が一条と定子の関係をみて忌々しげなのも、何かしら理由がある設定なんだろうけど、そのへんが伝わってこないし、そもそも東三条殿で子どものころから夫婦になるべく仲良くさせてたやん。
 今さらキリキリ目の敵にするのも不自然……ちゃんと因果を描いてもらいたいんよ。
 貴子ママもさ、お后教育みたいなことして定子も「ダメなのですか?」とか言ってたけど、子どもの頃からその予定だったのに入内して何年もたってからって、ほんとに今さらでおかしな話。

 ファンタジーだろうがフィクションだろうが、ドラマを描いている以上は、キャラクターの行動の整合性とか説得力が必要だと思う。じゃないと、感情移入どころか、生きてる人間のストーリーとして追えないんよ。。



*内裏では、今をときめく中宮定子のサロン・登華殿がにぎわう。

 そこに…キタキターーーーーー!
 謎の中二病っぽい男・隆家(たかいえ)!!!!
(いや実際、彼はこの時15歳。ガチめにイキりちらかしてる頃なんですけども (^^;))

 心優しき帝と美しい后、はなやかでおしゃれなエスプリの効いたやりとり。
 疫病なんてへっちゃら、財も権力も思いのまま、威勢を誇る道隆の家。
 そのなかにあって一人、斜にかまえた感じで後方腕組み弟顔。
 舞え舞えいわれてイヤイヤな雰囲気をふんだんに醸し出しながら「はぁ~♪」とか歌いだす“さがな者”!

(今はこんなですが後世なんじゃかんじゃの果てに西海にて日本を救う英雄になります個人的に今ドラマ最推しですみなみなさまなにとぞよろしくお願いします!(ノンブレス))

*リアルタイムツイートが我ながら荒ぶってておもしろいので張っておきますw

 あとこれが見られなかったのは残念( ;∀;)
(同じ敵役でも、素敵エピのあるヴィランのほうが盛り上がるのになぁ)



*そしてここからはツッコミの嵐。
 世直し無鉄砲まひろとキレイな道長、ソウルメイトたちのターンです。

 文字を教えていたたねちゃんのピンチに駆けつけ(まずここでプチなんでやねん)
 疫病に苦しむ庶民のために奔走し(通常なんでやねん)
 病に倒れてしまう(特大なんでやねん!)

 と、そこへ道長が登場、タイミングよく彼女の体を抱きとめる(なんでやねーん!!)
 姫だっこでまひろ邸へ、そのまま一晩中、看病を(だから、ほんまになんでやねーん!!!!(≧▽≦;))

 ……ほんとに後半、なんでやねんしか言えなかったw
 一緒に視聴していた娘が
「まひろ、なんでマスクとかなんの対策もせんと看病してんの?」って不思議がってて……ほんまやでw 疫病なめとんか。
(しかも正直、何が出来るんかっていうね……)
 道長が看病する必要性もないしね。あと「生まれてきた意味は見つかったのか」とか、気持ちはわかるけど今それどころではないという気も……(^^;

 道兼も「汚れ仕事は俺の役」伏線回収のいいセリフではあったんんだけど、いかんせんそこに到るまでの過程がうすっぺらいのが残念すぎる。
 とくに大きな事件もなく急にいい奴になられてもな……(あとせっかくの見せ場なのに道長は無視してフツーに同行してくるし)

 これはもうほんと、「脚本のほうに少ぅし、問題がおありでしょう?」としか。。


*倫子奥様は名探偵。夫の心に知らない女が住みついてることを察知……
(病にたおれたヒロインの徹夜看病なんて王道コッテコテ少女漫画展開から、一転して激重ドロドロ昼ドラちっくになってまいりました……ひぇ)



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~ 今週の小ネタ ~

*香炉峰の雪……「雪のいと高う降りたるを」で始まる枕草子の超有名エピソード。
 白楽天の漢詩になぞらえた、定子と清少納言の雪の日の小粋な応酬。
 この逸話の影響で、清少納言の肖像画といえば簾を巻き上げる姿が定番に。
 素敵なシーンだったけど、もう少ししっかりやって欲しかった気もする。あと何度も言うけど隆家はさがな者だが愚か者ではないと思ってるので白楽天ネタわからないのは残念無念。


*悲田院(ひでんいん)……仏教の福田(ふくでん)思想により運営される貧困者や孤児を養う施設。病人なども収容した。
 この福田思想て、ようは情けは人のためならず、的な発想で、善行をほどこして種まきすることで自分の徳という実りが増えるっていう平安貴族がいかにも好きそうなやつらしいです。


*行成筆・古今和歌集……東京国立博物館に現存するものは国宝指定。さすが、三跡の一人!


 次回、飲水病におわせの道隆が危篤?
 ここから歴史が大きく動きます!


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