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今住んでいる場所のここが好き

今住んでいる場所は、ぼちぼち田舎である。
一応「市」を名乗る行政区の隅っこの隅っこの山の中の山の上。
森と田んぼに囲まれている、静かな場所だ。

それでも
コンビニまで車で3分(徒歩25分)
スーパーまで車で10分
駅まで歩けるし、宅配便も生協も出張スーパーも来てくれるため
暮らしに不便はない。

東京の友達に言わせると
「信じられん場所に住んでる」
そうだ。

でも都会人が「信じられない」というこの場所が
私はたまらなく好きだ。

なぜなら、毎日「きれいだなあ」って言えるから。

春は山桜と新緑、その間を抜ける爽やかな風、美味しい山野草
夏はすかっと抜けるような真っ青な空と入道雲、蛙の声と雷鳴、雨の匂い、夕方を彩るホタル
秋は紅葉と哀愁感じる枯れた山、涙が出そうなくらい美しい夕焼け
冬は青と白のしんっと静かな景色、春を待ちわびる寒さ

もう挙げたらキリがないくらい、一切同じではない日々の景観。
それらが私に毎日「綺麗」と思わせてくれる。
そして思わず声に出させてくれる。
「ああ、今日もきれいだなあ」と。

みんなが嫌がる寒い寒い雨の日も、そんな寒い日を暖めるためのストーブの匂いも
きりっとした朝日を隠す、ズンッと重い霧の朝も愛しいと思える。
精神的にどれだけどん底でも、窓を開けると見える朝焼けに胸踊らせることができる。

そんなこの街が好きだ。

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