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映画「サウンド・オブ・ミュージック」感想 音楽と共に歩む道の上で。ロバート・ワイズ監督作品

はじめに。

こんにちは。けむりです。今日は、「ウエスト・サイド・ストーリー」などを制作したロバート・ワイズ監督の名作「サウンド・オブ・ミュージック」をみたのでその感想です。

以下、ネタバレが含まれます。未視聴の方は、観てから読んで頂ければ幸いです。よろしくお願いします。


〇葛藤の中で生きていく強さを得る。

この映画は、色んな悩みを抱えている人が自分の道を見つけていく過程がよく描かれています。主人公のマリアは、修道院から出て世間の風にあたりなさいという修道院長からの言葉を受け、家庭教師という外の世界での仕事にまっすぐ立ち向かっていきます。

大佐の長女ルイーザも初めは、郵便配達の少年ロルフとのロマンスがありましたが、自分なりに答えを出して生きていく姿が印象的でした。

そして、妻を亡くし、厳しい規律によって自分の人生を縛り付けるようになってしまっていた大佐も妻への気持ちの整理や家族とのコミュニケーションといった自分の課題に向き合って行く中でどんどん優しく、明るく、子供達やマリアへの愛が目に見えて現れてくるようになりました。

序盤では、時間に遅れてあんな笛を使っていたのに。後半は、いちごを摘みにいってたの?そっかそっか~。位まで優しくなりますよね。そのような姿勢が何だか凄く魅力的な人だなあと個人的に好きなキャラです。

こうした人物たちが、自分の幸せの為の道を問題にぶつかりながら生きていく姿は、私にとっても心に染み入るメッセージを送ってくれました。

それは問題から逃げずに立ち向かって行く勇気です。ルイーザも大佐も、そしてマリアも子供達もみんな、それぞれの課題に向き合って懸命に生きていきます。不安なときは歌を歌って、楽しい時も歌を歌って自分を奮い立たせていく姿はみんなにもぜひ見て欲しいです。

〇戦争。闘い。祖国。という言葉

そして、もう一つこの映画を語る上で欠かせないのは、やはり、戦争への批判だと思います。1965年に公開されたこの映画は、1938年のオーストリアが舞台になっています。ナチス・ドイツの足音が迫ってくる緊迫感の中で、音楽というヨーロッパの本当に素晴らしい文化を描くことで、美しい場面が本当に際立って見えるなと思いました。戦争と人間の対比、文化の美しさを描くのは、更にこの映画の厚みを増し、名作たる所以ではないでしょうか。

Tips:構図としての美しさ

ちょっと閑話休題として、構図の美しさに注目したいと思います。具体的には、劇中での中庭のシーン、そしてマリアが初めて家にやって来るシーンは画面を二分割して、双方向に対象になるように人物やモノが配置されており、どこか整然とした美しさ感じました。こうした図式はエヴァンゲリオンを観ている方にはよく理解して頂けるのではないかな?ぜひご注目ください!

舞台は、オーストリアということで街中や自然の壮麗な描写と結びついた映像は本当に美しいです。また、来賓室や修道院、教会などの人工の建築物も沢山描かれており、オーストリアの国としての美しさも存分に現れていました。私もロケ地に行ってみたいと思わせてくれる、そんな映像美がありました。

〇私は院長先生が1番好き。

私が映画の登場人物中でも一番、印象的だったのは、修道院の院長さんですね。迷っていたマリアの前に自分の道を探す姿はジェダイとパダワンみたいで本当に一番かっこよく見えました。

院長先生もきっと、昔、いろいろな経験があったからこそ、外の世界を観て、それで修道女になる決意をしたんじゃないかなと思いました。あくまで尊重しているのは本人の意志でしたし。あの人の姿勢は、親として送り出す側の人の気持ちも描いているのではないかなと思いました。家族と一緒に観ていたのですが、あとでそんなことを思ってしまいました。

〇新たな自分にエールをくれる。

私は、この作品を新生活を始める人に是非観て欲しいなと思います。

マリアのように勇気を出して新生活に旅立つ人が多いと思います。そこでは、様々な人に出会い、勇気が要るときにこの映画はきっと、凄く大きなエネルギーを貰える映画だと強く思いました。

この映画を通じて、あなたがマリアたちのように
勇気を持って人生を歩んでいけますように。願って止みません。


おわりに。

いかがだったでしょうか。サウンド・オブ・ミュージックという名作は、一回は必ず観た方がいい映画だと思います。若い内に観れて私は、良かったなあと感じるばかりでした。

これまで観た事ない人は、知っているシーン意外にも本当に素敵な場面ばかりですので、是非ご覧ください。あなたの映画人生がより豊かになりますように。

また、あなたに会えたら、凄く嬉しいです。
煙でした。

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