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「虎の夜明け」

梢立つ山並みの空の下
黒い煙の中に虎が人

立ちこめる靄に息を潜めて
割枝頼りに牙を研ぐ。

肌に触れる冷的な霧から
髭の重さが空間を漂っている。

踏み出す足で壁を登り
朝日に向かって咆哮する虎の声

尊尊を越えて、朝焼を刻む

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