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人を守るルールが人を苦しめる例
学校においても、組織においても「ルール作り」は重要事項
ただ言えることは、ダメな学校・組織ほど、
本質から外れた”ルール”が無数に存在する。ルールの本質とは?
ご覧いただき、ありがとうございます。
本日も”ニュースの学び”から。
最近、この話題も世間を騒がせていますね。
埼玉県の「虐待禁止条例案」
今回のこの条例についての注目されているポイントは以下内容。
※これは埼玉県議会での質疑を元に整理されているものとされます。
![](https://assets.st-note.com/img/1696917858935-gciOzSwQvg.png?width=800)
詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/242395/gi_dai25_gou_joureian.pdf
この中にも記載されていますが、
<提案理由>
児童が放置されることにより危険な状況に置かれることを防止するため、児童を現に養護する者は、当該児童を住居その他の場所に残したまま外出することその他の放置をしてはならない旨を定める等をしたいので、この案を提出するものである
…言っていることはわかるのですが、まず”課題と問題”の区分けが出来ていないように感じます。つまり”表面上に浮き出ている課題”を解決するためにだけ議論された内容なのかと思えてしまう内容です。
提案理由は非常にもっともらしい内容であり、特に違和感はないが、
「なぜここに焦点を当てて解決しようとしたのか」が不明である。
やはり起こる”手段の目的化?”
火災が起きたときの
・火を消すこと【課題】
・火元を突き止め、再発を防ぐこと【問題】
という考えでいうと、今回の事例は
・危険な状況に置かれ、危険な目に合う児童がいる【課題】
・なぜ、危険な状況に陥るのかを突き止め、再発・予防する【問題】
のはず。危険な目に合う児童がいなくなるようにするという
目の前の”課題”に対する”手段”を論じているに過ぎないのである。
だからこそ、こうしたなかなか極端な”手段”が登場するのである。
これは火を消すときに、何よりも他に被害が回らないことをさせるために
”その付近の家を全て壊す”というようなものと似ている。
※江戸時代の火消し方法ではあるが、現代社会では…?
やはりポイントは、「なぜ?」の部分。
●なぜ、放置されて、危険な状況になってしまうのか?
ここから枝葉が分かれて、議論がされていくものなのではないだろうか。
放置されて、危険になってしまう状況
そもそも本来であれば、
”放置する=危険”
という図式が成立してしまうことを振り返るべきである。
例えば、事例に挙がっている
【短時間でも、子どもに留守番させる】
これのどこに”危険”が孕んでくるのか。そしてその危険を引き起こさないようにするには?の方がよほど核を突く内容ではないのだろうか?
【子どもだけで登下校させる】
正直、私が小学生のころ、平気で1人で登下校していた。
もちろん集団下校などもたまにはあったかもしれないが、ほとんど毎日一人での登下校だった気がする。
これが危険であると判断した場合に、地域社会全体を巻き込んだ考え方が必要になってくるのではないか?
つまり、文言だけで縛って、即解決できるような案件ではないということである。
人を守るルールが、人を壊していく
私が子どもたちにも、管理職の時の部下にもよく伝えていた内容は、
①ルールは作ると、それを守らせるために管理者が必要になる。つまり仕事が増えます。
②ルールを作ることに慣れてしまうと、全てそのルールに基づいた判断になり、応用力がきかない、考えなくなる。そして正しい判断が出来なくなります。
だからこそ
なぜそのルールが存在するのか?
を考えてもらうことの方が、よほど大事なのです。
不要であれば、失くしてしまえばいい。
必要であれば、何の目的のためにあるのかを考え抜けばいい。
ルールは不要ではないのです。
各種競技においても、ルールがある範囲でやるからこそ、面白み・競争が生まれます。
※サッカーの”オフサイド”なども、なんでこんなルールあるの?から考えてみると面白いかもしれませんね。
さて今回の【虐待禁止条例案】
皆様の目には、どのように映りましたか?
未来社会を支えていく画期的なルールに映りましたでしょうか?
ご覧いただきありがとうございます。
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