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“幸せ企業最強説”

「幸せとは、ビジネスを成功させるための隠し味。社員が幸せな会社は無敵だ」

これはヴァージン・グループ会長リチャード・ブランソン氏の言葉です。

「顧客のために尽くす精神」がグループ会社全社に浸透しているヴァージン・グループですから、顧客第一主義の経営方針かと思われますが、実は、ブランソン氏は、従業員第一、顧客第二、株主第三という優先順位を明示し、その方針を徹底しているのです。

従業員が幸福であれば顧客も幸福になり、従業員が不満足だとブランドに対する不満は、特定の顧客にとどまらず、数多くの顧客にまで及ぶと考えているからです。

サービスを提供する会社の従業員たちが幸せであれば、それが顧客にも良い影響を及ぼし、反対に従業員たちが幸せでなければ、顧客にも悪い影響を及ぼしてしまうのは、私たちの日常生活の中でも大いに思い当るところがありますね。

近年、社員の幸福度がビジネスにどのような影響を及ぼすのかについての研究が進み、幸福度と生産性などには明らかな相関関係があることがわかってきました。

ハーバードビジネスレビューに発表された研究成果によれば、幸福度の高い人はそうでない人に比べて創造性は3倍、生産性は31%、売上は37%高く、さらに、欠勤率が41%、離職率が59%低く、業務上の事故も70%少ないということです。

恐らく、ほとんどの人が感覚的に、あるいは体験的に、この研究結果には納得されるのではないかと思いますが、脳科学の見地からしても、幸福度と生産性などに相関関係があることは、説明がつきそうです。

脳は「快」を感じると、「A10神経」が活性化し、前頭連合野が活発になると言われています。

「A10神経」というのは、脳幹から大脳辺縁系を通り前頭連合野まで伸びている神経のことですが、私たちが好きとか楽しいといった幸福感を感じると、この「A10神経」が活性化し、思考や創造性、意識決定、社会的活動など、人の最も発達した脳部位である前頭連合野が活発になるということです。

つまり、幸福な人の方が、建設的・クリエイティブに物事を考えられるようになるので、当然仕事の成果も上がるというわけです。

いかがでしょうか。

“幸せ企業最強説”という言葉が大げさではないと思われたのではないでしょうか。

 
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