なぜエニアグラムではタイプを「見える」と言うのか

 以前にも書いている話ですけれども、独立して書いておきます。
 エニアグラムでは相手のタイプを言うときに断定して言うのでは無く、「タイプ○に見える」という言い方をします。
 これは、お約束といった感じのものです。

 この理由はよくは覚えていないのですが、確か、相手を尊重するという意味と、タイプ判断をしている人だって間違えることはあるから、という意味があったと思います。

 実際、ワークショップで長いこと一緒にいても間違えることはあります。また、ファシリテーターによって同じ参加者に対してタイプの判別が異なるということもあるようです。これは会話を聞いていると何となく分かります。参加者の方も自分がこれだと思ったタイプを断定的に否定されることは好みません。
 そういったわけで、「見える」という表現を使います。

 日常でエニアグラムを使う場合、他人の判別をすることは、ハイリスク・ハイリターンと言えます。ハイリターンと書きましたが、判別が正しかった場合のハイリターンは場合によっては無いかもしれません。多少のリターンはあります。それよりも、判別を間違えた場合のハイリスクの方が大変で、私自身はそれを経験済みです。
 「見える」という言葉は自分への戒めでもあって、決めてかかると痛い目に遭うから、冷静に観察して対応して行きましょう。といった意味合いもあると思います。

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